題名 | レビュー | 星の数 |
シン・レッド・ライン | これは単純な反戦映画ではない。戦争という行為の愚かさを自然の美しさと対比して描いている。兵士の心情もしっかりと描いているが、感情移入する事を拒んでいる。主人公は我々の思考だからだ。美しい映像の中に救いようのない恐怖を感じた。 | ★★★★★★★ |
ファニーとアレクサンデル | 上映時間は5時間、体感時間は半分くらい。一瞬たりとも退屈しない。ベルイマンの集大成はまぎれもない奇跡のフィルム。無駄を省いた台詞に、色彩表現などの演出でアレクサンデルの心情を見事に表現している。静謐な光、騒擾な闇を圧倒的な映像力で描ききる。拍手喝采。 | ★★★★★★★ |
惑星ソラリス | ソラリスに行って美女と・・・妄想ハーレム。ノスタルジアの方が好き。SFものの中でもbest5に入らない。でも満点献上。 | ★★★★★★★ |
裏窓 | ヒッチコックの映像テクニックは言うまでもない。カメラが一室から出ないという拘りようも素晴らしい。洒落たオープニングと会話、緊張感の途切れないサスペンス性に、主人公と同じ情報しか与えられない為、あの一室から一緒に覗いているような錯覚に陥らせるカメラワーク、上質のユーモアに俳優の演技力。どれをとっても完成度は最高峰。 | ★★★★★★★ |
不思議惑星キン・ザ・ザ | この映画は一人で観ないほうがいい。友人とかと観るべきだ。何故か?それは、一人で観ると「ク〜!」のもって行き所がなく、誰とも「ク〜!」ができないからだ。音楽も割りと好き。ク〜! | ★★★★★ |
ソウ | 心理描写が全くできていない。これでは恐怖感もドラマも生まれない。どんでん返しにしても、伏線が理路整然としていないから頭の中でフラッシュバックすら起きず、ただの肩透かし。あれでは誰が犯人でも成立してしまう為、設定が非常に安っぽい。犯人の計画も穴だらけ。アイディアは面白いので非常に勿体ない作品。デビット・リンチが撮れ(笑) | ★ |