題名 | レビュー | 星の数 |
アマデウス | 落雷とともに始まるこの映画に敬意を送る。凡人ゆえに天才の才能がわかる苦しみ、天才ゆえの悲しさ。サリエリがモーツァルトの譜面を見るシーンは印象深い。本当のモーツァルトがこんな人物かどうかは判らないが、美しい音楽と作曲者のギャップが新解釈。個人的に映画のポスター(ビデオ、DVDのデザイン)もいまだ印象的。ミステリーもLOVEも音楽も衣装もあり、文句なしの1本。 | ★★★★★★★ |
E.T. | これまでの宇宙人という観念やSFをひっくり返す大作だと今も思う。ハイテク宇宙船から出てくるETの容姿に初めは仰天したが、あとはどっぷりエリオット少年の視点ではまり込んだ。子供から見たETの捉え方と大人から見たETの捉え方にギャップがあり、特に映画の初め、カメラは低い視点から撮っているのが上手い。そのギャップをよく表している。まだ映画館に行くのに親の承諾が必要な頃、拝み倒して自腹で3回見た・・・。 | ★★★★★★★ |
ブレードランナー | 原作も凄いが、これは映画として別に判断すべきか。独特の世界観。この世界は私の見る悪夢の中と同じで、最高点をつけたのは個人的にそこかも・・・。フォードも普通にかっこいい。キャラクターで押し出すよりストーリーと雨と暗闇の世界観を優先してあるところがいいと思う。余分なものがなくなっているディレクターズカットが断然好きだ。映画館に一人で見に行った。誰にも邪魔されたくないと思った作品だから。 | ★★★★★★★ |
シャイニング | 最高点献上。(キングの原作はさておき、)キューブリックに拍手。原作の細かなプロットは取り去り、視覚的に怖さを訴えたこと自体が天才的。ただのホラーとしてではなく、映画としての醍醐味が全部詰まっていると何度見ても感じる。雪に閉じ込められたホテルで起こるだけでも怖いのに、心理的にじりじり追い詰められていく過程が凄い。現実と幻想が絡み合っていくが、子役が上手くバランスをとっている。誰かと一緒に見よう。 | ★★★★★★★ |
惑星ソラリス | ハリウッドでは創れない映画だ。旧ソビエトだからこそやってのけたかも。観念的、哲学的でこの話を理解しようなんてことは到底出来ない。自身も理解するために見たのではなく、感じるために見たと正直に述べておく。目の前に圧倒的な静かさで人間を圧倒するソラリス。だんだん意思を持った生き物のように感じて、船内の狂気が自分に乗り移ってしまう。リメイクも見たがオリジナルに全く勝てない。CGの技術なんて関係ない。 | ★★★★★★★ |
時計じかけのオレンジ | 絶対に絶対に外せない1本!初めて見た時の衝撃が忘れられない。幼心に「こ、こんな世界が来たらどうしよー!」と震え上がったものですが、そんな世界が既に来てしまった・・・。斬新なファッション、音楽、ポスターも忘れられない。この作品でキューブリックを知ったが、この世界にキューブリックという天才が生まれてきてくれた事を、映画ファンとして深く感謝する。 | ★★★★★★★ |
2001年宇宙の旅 | こんな美しいSFはキューブリックとタルコフスキーしか撮れないと思っている。難解だけれど、初めて見たとき自分の脳の中の未知な部分や夢を映像化したんじゃないかと思うくらい感動した。細心の注意を払ってある照明や、音楽。あの小説を良くぞここまで視覚化したなあ。HALの静かな狂気が本当に怖い。後半はみんな綺麗な狂気に飲み込まれてるよう。この映画で「デイジーデイジー」の歌を覚えましたよ。 | ★★★★★★★ |
ライフ・オブ・デビッド・ゲイル | スペイシーなので、一筋縄では行かないと解っていたのに、騙された。全体に死刑制度への政治的要因が色濃く出ている作品だが、ラストのビデオにより、一変してサスペンスに。ゲイルには満足した終わり方だったのだろうが、記者ビッツィーがあの後どうしたのか考えると、私なら気が重い。何もかも失くしてしまった人間の喪失感、日本人にはあまり馴染み無い感覚だけど、アメリカの揺ぎ無い信念を持った人間の怖さがある。 | ★★★★★★ |
ミスティック・リバー | 「もし、あの時・・・」は人が誰でも考えるところ。それを控えたトーン、見事なカメラワークで主人公達3人を捕らえている、派手ではないけれどかなり秀作。勿論、賞を取ったショーンペン、ティムロビンスは素晴らしい。でも私がこの映画で一番太鼓判を押すのは刑事役のケヴィン・ベーコン。ぐっと抑えた演技がかなりイイ。このケヴィンの抑えた演技があったからこそ、あとの2人の演技が生きたと思う。もう一度見たくなる作品。 | ★★★★★★ |
ボーン・アイデンティティー | CGに頼らないミニでのカーチェイス、落ち着いた風景の中でのアクション、脇を固める俳優も個性的でかなりいい。ジェイソン役のマット・デイモン、予想以上にはまっていてこの映画が成功した要素の一つだと思う。原作ありでリメイクものだけど、個人的に☆7つあげてもいい。多少、ストーリー展開に雑さがあると感じた事と、フランカ・ポテンテのヒロインがちょっと・・・と思ったのは私だけ? | ★★★★★★ |
リトル・ダンサー | とにかく主人公ビリーがいい。自分にとって大切なものは何かを悟っていく11歳。無口で一言も発せぬまま踊って見せるビリーを応援せずにはいられない。その友達や家族も暖かい視線で描いてある。 | ★★★★★★ |
マイ・ドッグ・スキップ | あまり人目に触れた作品ではないようだが、実はとても素敵な映画。もっともっと皆に見てほしい。田舎に繰り広げられる、少年と犬のスキップの成長物語。自分の心の深いところに埋められたやさしい思い出、そういったことを思い出させてくれた。特筆すべきはパパ役ベーコンとママ役レイン。我子を愛するあまり反対する無口なパパ、それを知ってる最高のママ。古き良きアメリカを代表するような最高の夫婦役だった。 | ★★★★★★ |
オール・アバウト・マイ・マザー | これは自分のおかれた立場でかなり評が分かれるのではないだろうか。私は同じ母として、マヌエラに共感する部分が大きい。スペインの映画は感性的というか、ストーリーより人物表現に重きを置くのか、登場人物が皆濃く、個性的。映画を見ている間も登場人物たちに振り回されてしまった。ロサの「女は寛容なのよ。」という台詞が印象深い。 | ★★★★★★ |
交渉人 | うーん、素晴らしい!余計なプロットを一切省略して、2人の交渉人にストーリーを絞ったのが成功。しかも、最後までハラハラさせられてラストも最高。結構ハードな内容だけど、それを感じさせずぐいぐい引っ張っていく。ダニーに扮するジャクソンは結構曲者俳優だけど、この役ではストレートに演技しているようでそれが好感度アップ。スペイシーは言うに及ばず、かっちょえー!脇も皆シブイ。男の色気を感じる映画だった。満足。 | ★★★★★★ |
恋におちたシェイクスピア | いやあー。賞を狙った出来すぎ映画だろうとたかをくくって見たけど、良い意味で期待を裏切った作品。シェイクスピアって改めて読もうとは思わない難解さがあるが、それをロミオ&ジュリエットにからめ、解りやすく美しく仕上げてある。パルトロウの主演女優賞は周りに押し上げられたって感じが拭えないが、衣裳も似合ってたし、まあいいか。ユーモアも漂い、ハリウッドらしい映画だ。 | ★★★★★★ |
グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち | 純粋にいい映画。ロビン・ウィリアムズが出てるので見たら、マット・ディモンがいい具合にとんがってて、とても良かった。ベン・アフレックも良かったなあ。アフレックは顔が良いだけに、こういう普通の役をもっとやればいいのに。ストーリーのラストは賛否両論。でもこの終わりだから脚本賞でしょう。 | ★★★★★★ |
スワロウテイル | これも日本映画では好きな一本。独特の無国籍な世界観、未来か過去かわからない場所。言葉が何ヶ国語もにも入り乱れ、個人的には逆に居心地がいい。出ている俳優も絶妙。妙にぶっとんだ大塚ねねや山口智子などに混ざり、桃井かおりが出てくるだけで突然すごいリアリティが出たり、江口洋介の存在感に驚き。CHARAの歌も映画に良くあってた。ただ、好き嫌いはあると思う。 | ★★★★★★ |
アポロ13 | 本当にあった話でラストも知っているのに、最後までのめりこんでみた映画。俳優陣がそれぞれの役を全うし、地上ではありえないドラマチックな展開をよりリアルにしている。本当にゼロGの状態で撮影しただけあって、狭いアポロ船内の3人の動きがいい。クルー3人の葛藤が描かれていているのも共感を覚えた。地上のNASAのチームが何が起こっても冷静に対処し、3人を帰還させようとする姿に感動。DVDをすぐ買った。 | ★★★★★★ |
デッドマン・ウォーキング | 死刑について、宗教も絡む難しい問題を淡々と投げ掛け、ティム・ロビンスの感性がよく現れていると思う。サランドンの演技も、ペンの演技も大げさでなくて心に響いた。死刑囚に必要なのはだた死なのか、救いなのか、悔い改める事か。マシューがラストに言ったセリフが頭の中に木霊して離れない。何度も何度も涙を流した。だた個人的に死刑囚に救いがあり、被害者の死の瞬間はどうだったかを考える時、私は死刑に賛成である。 | ★★★★★★ |
告発 | すばらしく、けれど凄惨な映画で、もう一度見るのに勇気がいるなぁ。特にヘンリーが妹と会うシーンに、胸が痛くなって何度見ても泣かされる。K・ベーコンは私の中で間違いなくナンバーワンの俳優だか、本当に演技なのかなんなのか解らないくらい、この映画の中で存在感があった。なんでアカデミー賞取れないかな。オールドマンもいい。スレイターも生意気でエリート感がよく出ていて、ベーコンとの明暗がうまく描かれた。 | ★★★★★★ |
レオン | またもリック・ベッソンにやられたり、と言う所…。ジャン・レノはこういう不器用な役柄が本当に似合う。公開当時ナタリー・ポートマンを見て、こりゃすっごい女優が出てきたと感心した。特筆すべきはゲイリー・オールドマン。最高にキレキレの演技は本当にまずいんじゃないかとヒヤヒヤするほどで、オールドマンを見るだけでも価値アリかも。マチルダが無邪気な顔を見せることに戸惑うレオンに惚れ惚れ…。 | ★★★★★★ |
ショーシャンクの空に | この原作に惚れに惚れ、映画化されるのが怖かった…。しかし蓋をあけてビックリ。キャスティングは原作からは程遠い(人種も、背格好も)のに、完璧にイメージにはまった。個人的に誰がアクターを選んだか知りたい。「希望」とはなにか、人間を肉体的に拘束しても、心は拘束できないという一見表現しにくいテーマを描いている。ティム・ロビンスが原作通りの空気感(と、いうのかどうか)があるキャラクターを上手く演じた。 | ★★★★★★ |
紅の豚 | これは大人のための宮崎映画。お子さん達だけに見せるのはもったいない。豚かっこええ!宮崎アニメの中で一番好きな作品。実は私の周りにはこれが一番と上げる人が多い。豚の顔は無理があるし、この話を少し設定を変えてハリウッドでリメイクしても面白そう。ポルコがジーナのホテルの上を旋回するシーン、思い出で戦闘機が帯になって流れて行くシーンは何度見ても感動する。 | ★★★★★★ |
テルマ&ルイーズ | これは女性じゃなく、男性に見てよって言いたい。そーだよ、何でも男性の専売特許じゃないんだよって、拳を握ってテルマとルイーズにエールを送るぞ!サランドンはの演技の上手さは言うまでも無し、ジーナディビスって好きだなあ。日本人にはない美しさのような気がして。SFやパニック映画で女性が生き残るパターンはたくさんあるけれど、いい意味で日常の女性の強さ、怖さ、脆さを上手く描いている。 | ★★★★★★ |
羊たちの沈黙 | この映画のもつ、独特の雰囲気に飲まれてしまった。レクターとクラリスの緊張感あるやり取りもまた絶妙。これはキャストも大成功した一本だと思う。ホプキンスとフォスターの組み合わせが最高だ。頭脳明晰なレクター、人殺しでさえなければかなりの好み(^^;。トマス・ハリスの原作がかなりいいので映像化を心配したが、ジョナサン・デミの感性と一致したのだろう、原作を損なっていない。 | ★★★★★★ |
トレマーズ | 大っ好きなタイプのB級映画!これがB級だからアメリカ映画はすごい。限られた空間と人物をうまく作り出してあって、襲ってくるモンスターとの攻防や、ヴァルとアールのコンビの掛け合いも面白い。アメリカの田舎ってこんなのなのかーと、当時妙に感心した。ベーコンが今は見ることのないコメディタッチな田舎の兄ちゃん役。すんごい似合う(笑)。ウォードも渋くていい感じ。子供と見るのもお勧め。 | ★★★★★★ |
火垂るの墓 | 実は、ちゃんと見たのは1度きり。二度と、全編見れることは無い。とある国に行った時、何気なく子供にやった飴玉を親が取上げ食べてしまうのを見て、愕然としたことがあった。だが、この映画の衝撃はそれ以上。私ってなんて甘い世界に住んでいるんだろう。たった4歳と14歳の幸福が、ドロップ一個の価値もないのか。戦争はそんな世界に日常を変えてしまうのか。受止めきれない・・・・。 | ★★★★★★ |
グラン・ブルー | 心の奥に必ずある、とっても大切な映画。人間よりイルカに近いジャック、理解しようと悩む恋人。ライバルエンゾ。初めてジャックと彼女がすれ違うシーンで、一瞬画面がスローモーションになる。私はすでにそこでベッソンにしてやられたと感じた。はまりました。音楽のセラにも得点を捧げたい。 | ★★★★★★ |
マイライフ・アズ・ア・ドッグ | 自分の境遇を犬と同じ所から見ている少年、イングマル。その時点で個人的にはまってしまった。私も自分を犬と同じだと思っていたよなあ・・・。犬と比べちゃったりして。世界には同じ感覚を持った人間もいるのだと妙に元気が出た。大人になる前の子供の不思議な心の世界を、「女」であることを認めたくない少女も絡めて、上手く表現してある。それは忘れてた懐かしい感覚である。自分勝手に、高得点。 | ★★★★★★ |
地獄の黙示録 | 初めて見たベトナム戦争映画だったと思う。当時はベトナム戦争が何かも解らず、ただ戦争モノとして見た私に、衝撃を与えた1本。戦争とカーツ大佐の狂気は、主人公を巻き込んでいく。その過程と雨と泥と落雷が怖い〜!!それから何故かタイトルの出し方に驚きを覚えた最初の映画でもあった。タイトルは何時・・・・と思って映画に引き込まれてしまい、最後に「おわっ!」って感じで。ワルキューレがこれほど合う映画は無い。 | ★★★★★★ |
エイリアン | ホラーともSFとも取れる強烈なエイリアンに、強いヒロイン。この頃から、この手のヒロインが多く出てきた。でも、自分がヒロインになれてもこんな怖いエイリアンはイヤだ〜!悪夢の象徴のよう。閉ざされた空間、逃げ場の無い怖さ、意志の疎通が出来ない、全く未知のモンスター。後のシリーズも面白かったが、やはりこれがストーリー的にも一番良かった。今の技術で撮ったら凄いだろう。 | ★★★★★★ |
ローマの休日 | ヘップバーン、なんでそんなに可憐なの?可愛いの?綺麗なの?何十年経っても美人の基準だ。主人公が現実の「王女様」に戻るところが現代版逆御伽噺。だから私は王女アンに憧れたりしなかった。感情移入したのはグレゴリー・ペックの新聞記者だった・・・・。これだから私はしがない庶民。切った髪形が可愛くて真似しようとしたけど、顔がヘップバーンじゃないからサザエさんになってしまった悲しい思い出が。 TT/~ | ★★★★★★ |
21グラム | ストーリーは後になって全部判ればなんてことない。でも時間を逆回しにするだけでこんなに斬新に見えるとは。監督の手腕が光る。色んな人々の人生が錯綜する、その交差点に立たされた人間の人生模様。「それでも人生は続く・・・」というフレーズが頭を離れない。それにしてもショーン・ペンは良かった。 | ★★★★★ |
イン・ザ・カット | 映画は前評判に潰れたと言う感じ。でも得点を付けたのは、認めるのもいやだけど「男に対する女の欲求」に共感する所が多いから!実際に私がフラニーの立場だったら、同じようにへなちょこになると感じるから。そこのところはカンピオンはさすが。画面のトーンも綺麗。色の使い方が美しい。ストーカー役ベーコンの赤いキャップ一つにも意図があるように思うし。まあ、こんな女ばかりだと男は大変だけどねー。 | ★★★★★ |
パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた ・・ | ジョニー・デップってどうしてこういう役が、カッコ良く、しかも渋くはまるんだろう。それだけで得点。怪演俳優のお手本。スパロウ役が彼以外だったら沈没していた映画かも・・・・。だってオーランドもキーラも素敵なんだけど彼の前には「脇役」。内容はともかく、冒険ありスリルあり、笑えるし娯楽映画として楽しめた。 | ★★★★★ |
8 Mile | エミネムはこの映画で知ったくらい。HIPHOPもよく解らない。でも、この映画にはとても惹かれるものがあった。その後エミネムを聞くようになったし。彼自身がどういうミュージシャンかもよく知らないので白紙で見れたのが良かったのかも。主人公ジミーのタイプは、実はすっごく個人的好みで(笑)、エミネムの演技も素なのかなんなのか、自然。もっと磨きこめば俳優としても成功するタイプかもしれない。うーん、カワイイ。 | ★★★★★ |
スパイダーマン | 子供と見たが、存分に楽しめた。アメコミ万歳!一番懸念したトビー・マクガイアが上手かった。初めのださださな感じ、コミカルな表情。力を得たことで失っていくものもある現実に戸惑う表情。もちろん、2も見るつもり。しかしデフォーの悪役ははまりすぎ(笑)。親友役の男の子はカッコイイ!ひとつ不満は、ここの評にもいありましたが、MJ。欧米には受ける顔なんでしょうか?美人とは思えないんで残念。 | ★★★★★ |
ノー・マンズ・ランド | 絞られた登場人物の為、人間の心のありようがものすごくリアル。しばらくはスローなテンポに退屈して見ていたが、だんだんこの話の方向が解ってくると随分ヤバイ話だと気づいた。村ごと殺されているのを背景に、たった3人を救う為に世界中が大騒ぎするむなしさ。「傍観するのは加勢するのと同じ」という、フランス人軍曹が唯一の「良心」だが、あれが本当の戦争の姿なんだとしても、ラストがたまらなく嫌・・・・。 | ★★★★★ |
チョコレート | 白人と黒人、親と子、複雑な人間の心を描き出した秀作。人種差別する主人公ハンクもまた決して強い人間ではない。とっても難しい役どころ。私は逆にハル・ベリーは役に恵まれての主演女優賞かな、と。でも映画の最後、レティシアが見つけたもの、そしてハンクから受け取ったアイスクリームを食べるシーンまでは難しい感情を上手く表している。チョコレートは原題とばかり思ってた。邦題を付けた人に得点。 | ★★★★★ |
アイ・アム・サム | 音楽が良いのは勿論の事、それを狙った映画と解っていつつ、ルーシーとサムに泣かされた。ショーン・ペン、あのずっこけぶりはマジにすごい。しかもパジャマ姿で懸命に歩いてくるダコタちゃんって本当にキュート。でもなんて言ってもリタ役ミシェル・ファイファー。エリートでカロリー抜きの外食を注文するくせに、お菓子をバリバリ食べるのを止められない、コンプレックスだらけの弁護士。みんな人間味があってよい出来。 | ★★★★★ |
アザーズ | 血を見ないホラーって好きだ。ニコールの狂気をはらんだような美しさが、さらに恐怖を煽っている。旦那さんとのシーンあたりからなんとなくラストは読めた。某映画のオチと同じでどうしても比較されてしまうが、派手さのない分、この映画のほうが怖かったと思う。子役も怖かった。怖く見える子役を選んだのかな。「オープンユアアイズ」の監督だったのが納得。 | ★★★★★ |
インビジブル | ベーコン主演なのにバーホーベンの馬鹿〜!!特にストーリー性も無いし、そんな馬鹿な的展開も多い。なのにこの得点なのは個人的にベーコンとバーホーベン監督のファンだから。エロでグロでを貫く監督と、嬉々として主役をやっちゃう彼らに得点。こういう映画もないと、世の中楽しくない。私も透明ならやる。もっと頑張れバーホーベン。ベーコンはこの全身CGを研究の為使う施設に提供したそうだ。いい人なのになあ。 | ★★★★★ |
シックス・センス | ホラー、という怖さは余りなかったような・・・。ビックリする怖さはあったけど。それよりも、この映画のよさは母子家庭の二人のありよう。ホラー映画でもあるけど、親子が(または心理学者とか)理解しあう最後のほうのシーンが最高にいい。幸いにもオチを知らずに見たのでラストは言うに及ばず、それは驚き!そうか、そういうこともあったかと。 | ★★★★★ |
リトル・ヴォイス | 映画中の物まねは全部ホロックス本人が歌ってたのを知らなかったので、後でビックリ。歌うシーンは元気が出ていい。それとユアン・マクレガー、こういう役が思いの他似合った。プラス1点。(私はハトは苦手だけど(笑))ブレンダ・ブレシンの悪い母親役もハマリ。ただこの話は舞台用なのかな?ホロックスの為に作ったとか。ストーリーに少し物足りなさ。 | ★★★★★ |
フィフス・エレメント | ある意味、やはりリック・ベッソンにやられたり。この監督って二重人格かも。この映画は真剣に見たら頭がイカレるので、とにかく娯楽、訳分からない所は愛嬌として捉えるとすっごく楽しめる。ある目的を果たすため、あらゆる宇宙人(地球人含む)が一つの船に集まってくる件は最高にキレていて面白い。その最たる人がオールドマン。気難しい顔の主人公より楽しめる。 | ★★★★★ |
タイタニック | 客観的に上手い映画。「船上の恋」って言葉がある位だから、主人公達のLOVEはストーリー上あって当然。私が感激したのは俳優達ではなく、タイタニックが沈むまでを華麗に壮大に描ききったこと。ビジュアルもストーリーも音楽も含め、映画だからの醍醐味があったと思う。周りの登場人物は細かく調べてあって、結構事実に忠実。個人的にウィンスレットは可愛かったなあ。でもディカプリオは彼でなくても、というのが正直な所。 | ★★★★★ |
ロング・キス・グッドナイト | 好きなタイプの映画なのでちょっと評価プラス。やっぱジーナ・デイビスは好きだ。記憶が蘇った彼女の強さは圧巻。過去と現在の家族が巻き込まれていくのをドキドキして見た。ラストもいいなー。私もあんな旦那さんが良かったわ(笑)。ジャクソンは相変わらずの存在感。 | ★★★★★ |
フェノミナン | はじめSFか?なんて思ってみていたが、質のいい人間ドラマ。実はレンタルビデオ屋のオススメで借りてみたのだがこれは◎。アルジャーノンとダブる所もあるが、もっと日常的で世界が限定されており、感情面で入り込みやすい。このトラヴォルタよかったすねー。はではでの顔なのにこんなしっとりとした役もこなせるのね。セジウィックがさりげに良かった。ヒロインを前面に押し出さずに、上手い配置。見て損は無いと思う。 | ★★★★★ |
スリーパーズ | ベーコン、本当にそういう趣味なのでは(笑)。やばいくらい嫌な役だった。上手いなあ。豪華キャストで潰しあうのを警戒したが、以外にもいい具合にはまっていた。本当にあった話だそうだが、だとしたら裁判の結果はいかにもアメリカ的かな。いい映画なんだけど、復讐するは我にあり…なトーンが重く、辛い。 | ★★★★★ |
ベイブ | 心優しい映画。全編動物モノはあまり見ないんだが、これは映画館で2回も見てしまった・・・。牧場主のアーサーが全くしゃべらない分、ベイブのしゃべりの可愛さ全開。牧羊犬になりたいブタだなんて、すっとぼけていてそこがGOOD。優しい気持ちになりたければ、ぜひぜひ見るべき。子供と一緒に見ても。 | ★★★★★ |