題名 | レビュー | 星の数 |
愛の嵐 | まったりと退廃的な雰囲気が好きですね。希望に向かってまっすぐ上昇してゆく映画はハリウッドに任せて、破滅に向かって堕落してゆくこんなヨーロッパ映画もたまには良いでしょう。男の方は「残りの人生、どうせパッとしたことなんかねえだろう!」と投げやりになるのもわかるが、社会的な地位もある妙齢の美女でありながらその男に身をゆだねてしまう女の方が業が深いですな・・・。 | ★★★★★ |
暗くなるまで待って | 40年近く前の作品にもかかわらず、終始緊迫感を持って楽しむことができた。しかし、いざ終わってみるとオードリー・ヘップバーンの印象のみが鮮烈で他の役者達が刺身のツマ程度に思えてきてしまう、それほど彼女の存在感は圧倒的なのだ。あの美しさ、キュートさに加えてこの演技力。後にも先にもこんな女優はいないですね。 | ★★★★★ |
気狂いピエロ | 初めて観たときは「なんじゃコリャっ、意味不明!」と呆れかえってものも言えなかった(評価でいえば★1個)が、数ヶ月してからふと思い出すと妙〜に気になってしまい、思わずDVD購入。未だに全てを理解しきったとも思わないが、南部フランスの強烈な太陽の下での鮮やかな原色の映像。それとは対照的な、物悲しさに満ちた雰囲気がなんとも好き。 | ★★★★★ |
8 1/2 | 空想と現実がからまり合った構成がなんとも楽しい。60年代の作品とは信じ難いセンスの良さ。ちょっと冗長でダレる時間帯があるのが惜しい。個人的にはもっと空想(妄想?)部分をふんだんに盛り込んでナンセンス色の強いドタバタ劇に仕上げてほしかった。タイトルの文字数が少ないせいもあって、このサイトにこの映画があることに半年以上気づかなかった(笑)。なんでDVD化されてないのか不思議ですな。 | ★★★★★ |
用心棒 | カッコいい。このダイナミズム、はチマチマした従来の日本人にはなかった感性でしょう。邦画とか時代劇、といった枠は越えてます。セリフが聴き取りづらくて日本語字幕を出して鑑賞。(DVDはこういうとき便利だなあ。)「日本人のクセしてこんなことしてるの俺だけ?」と思ってましたが同意見の方が多くて安心しました(笑)。音声(&字幕)を消して画面だけ流して観るのもまたホレボレするほどカッコいいです。 | ★★★★★ |
地下鉄のザジ | 実験的で面白い作品だと思う。主人公のザジを初めとして、見る者を不愉快にさせる独特の空気が神経をツンツンと刺激してくる(笑)。しかし何の工夫も無く、TVドラマ一話分位のクオリティーの映画ばかり平気で配給する今どきのヨーロッパ映画界よりよほどましだと思う。 | ★★★★★ |
エデンの東 | 元々の作品のデキももちろん良かったのは確かだけど、それでもジェームズ・ディーンという個性なくしてこの映画がここまで輝やくことはなかったろう。「ローマの休日」のオードリー・ヘップバーンと同じく、それまでの「銀幕の人々」とは異色の、生身の人間としての生き生きした魅力に溢れている。(劇中の)お母さんも豪快でいいですね(笑)。なぜかDVD未発売です。 | ★★★★★ |
生きる | さぞかし重苦しい映画では?と思って、興味はあれども長年敬遠してしまったが、実際は軽妙なテンポでメリハリが効いていてスムースに観れちゃいますね。役者達の演技は自然で完璧、中でも志村喬さんは圧巻。一庶民であっても一念発起して必死に事にあたれば、何がしかのことはできるというメッセージを感じました。しかし、星5ツ以上つけられる映画はなるべくDVDを買い揃えているけど黒澤映画の6300円は敷居が高いッス。 | ★★★★★ |
キッド | 楽しくて微笑ましい、心のホンワカする映画ですね。無声映画で約50分という短さでも、これだけ表現できるもんなのだなと感心。変にメッセージ性のないところもGood。 | ★★★★★ |
ソウ | 十分面白かったんだけど・・・。主人公(医者)の演技がもう少し上手かったら・・・と惜しまれる。予告編を見る限り2はよりタイトな作品に仕上がってそうで見るの怖いッす。 | ★★★★ |
花とアリス | 岩井俊二の映画は2度以上観て初めて真価がわかる場合が多いのであくまで現時点での評価なれど。ストーリーに少々無理がありすぎるし、散漫でまとまりに欠ける。岩井作品でこんなに完成度の低いものは初めて観た、というのが正直な感想。映像の美しさ、爽やかな雰囲気、大物芸能人をチョイ役でさりげなく使うセンスなどは相変わらずさすがで、その点は救いだった。 | ★★★★ |
キル・ビル Vol.2 | 最後までおバカ映画で通してほしかったですね。トータルで見たらどうせ荒唐無稽な話なんだから・・・。急に真面目になられてもねェという感じ。でも片目の女との(名前忘れた)対決シーンはさすが!タランティーノというべきもので意表をつかれて嬉しかった。 | ★★★★ |
ターミネーター3 | 完璧といってもいいデキだった1,2と違って突っ込みポイントがあまりにも多い映画なので(笑)あえて省略。個人的に最悪と感じたのは○○に失敗したときのジョン・コナーの落胆の仕方が「ひと足違いで終電逃がしちゃったよーん!」程度にしか見えなかったこと。事が事なんだから、もうちょっと重々しい演技しろっつーの。でも格闘シーンのド迫力は凄いので、星の数はコレで。 | ★★★★ |
ボウリング・フォー・コロンバイン | 面白い、それは確かだ。特に隣国カナダとの比較は興味深かった。しかし、映画なのか・・・コレ?CBSドキュメントとかが2時間になっただけのような・・・。1800円払って劇場で観たとしたらやはり満足して帰ることはできなかったと思う。 | ★★★★ |
ミート・ザ・ペアレンツ | う〜ん、面白い。特に猫が〇〇しちゃったところや〇〇が燃えちゃったところは爆笑してしまった。ただ、コメディーであるならもっとアップテンポにした方がよかったかな。ちょっと笑えるファミリードラマ、という狙いで作ったのならこれで順当だけど。 | ★★★★ |
鉄道員(ぽっぽや) | 素敵な物語。なかなか良かったです。ただ、養子云々のエピソードが上映時間を埋めるためのようで余計な気がした。外してシンプルにした方がよかったかと。娘役とはいえ、最後にチョコッと出てきた広末涼子が出演者リストの3番目(小林稔侍や吉岡秀隆らをさしおいて)に名を連ねていることが当時の人気、勢いを物語ってますね。大竹しのぶさんの演技は素晴らしかったです。 | ★★★★ |
スター・ウォーズ エピソード1 ファント ・・ | スターウォ―ズは5作とも観たが、唯一面白いと思った作品。なぜならしっかりとした人間ドラマが描かれていたから。 | ★★★★ |
ユー・ガット・メール | 実際に観てからかなり月日のたった今も、思い出すと爽やかな気持ちになる、そんな映画。ビッグになっても普通の女性っぽさを失わないメグ・ライアンは文句無く素敵だし、トム・ハンクスもやり手で喰えない実業家だが、根は善良なのを隠せない男の役を好演。 | ★★★★ |
もののけ姫 | 文明への疑問、自然との共生、「やはり、人間は原始共産制の世界で生きるのが一番なのでは・・・。」という長らく忘れていた思いが湧きあがってきた。”しかし”「ナウシカ」のときも”なぜ可憐な女の子が主人公なのか?”と思ったが、森で野獣のような暮らしをしているのに何で色白できゃしゃな可愛い女の子なのか、というところにリアリティの欠如を感じて若干醒めてしまうのは禁じえない。 | ★★★★ |
フロム・ダスク・ティル・ドーン | 中盤のストーリーの”大転換”をどう見るかで評価が分かれるところですな。自分は50:50・・・。大胆なアイディアには大拍手!だし、笑えるけれど、そこまでの緊迫感、タランティーノの演技のキレっぷりがあまりにも素晴らしかったのでそのまま行ってほしかったのも事実。でも自分がもし監督だったら、こういう映画作ってみたいね。 | ★★★★ |
ベイブ | 非常に楽しく観られた。ママ(牧羊犬)が実の我が子のようにベイブを愛する姿や、羊たちとの交流に心暖まるものがあった。ただ、ベイブがみまわれる困難の数々はもう少しハードルが高くても良かったかなーと思う。子どものいる人は一緒に観たら盛り上がること間違いなしだが、子どもが豚肉を絶対食べなくなる恐れあり(笑)。 | ★★★★ |
Love Letter | いい映画です。ただ、初の長編劇場映画ということで気合が入りすぎて、やたらと盛り込み過ぎたか。肺炎や引越しの話はなくてもよかったのでは?と。「四月物語」は同監督もキャリアを積んで余裕ができたのか、67分という短い中にエッセンスがギュッと詰まった名作です。まだ観てない人はぜひ。爽やかで繰り返し見るほどに感動が深まります。 | ★★★★ |
平成狸合戦ぽんぽこ | 環境破壊、自然保護等に関心があるか否かで評価分かれるんじゃないかな・・・。私は好きだな。老若男女、いろんな個性の狸たち。その一匹一匹全てを愛おしく感じる。「千と千尋」より、この映画こそ世界中の多くの人に観てほしい。(因縁つけて他国を爆撃する某国含) | ★★★★ |
レザボア・ドッグス | 1回観るには最高に楽しめる映画ですね。ただ映像、俳優達の演技等が後のタランティーノ作品ほどにはビシッときまりきっていない。ために何度も観ようと思わないのでこの星の数で。特に宝石店強盗のシーンが完全に割愛されているのは残念至極。(処女作ということで予算上やむを得なかったのでしょうが)回想シーンとして断片的に挿しこんだだけでも映画全体のグレードがグッとアップしたと思われるので、本当に惜しい。 | ★★★★ |
ゴッドファーザー PART III | アル・パチーノは本当に頑張ってくれているのだが・・・。ストーリーにもう一工夫ほしかったし、なによりアンディ・ガルシアとコッポラの娘の存在で急に全体の雰囲気がB級ギャング映画っぽくなってしまうのが致命傷。どういうつもりで彼らを起用したのかも疑問だし、パートUから十数年あったとはいってもVの脚本構想に費やしたのは直前の一年か半年か、といった程度では?デキから判断すると・・・。 | ★★★★ |
メジャーリーグ | ”ベースボール”の楽しさを満喫できた映画。特に当時はチマチマした日本野球にうんざりしてたときだったし。しかし私は今言いたい。「イチロー、松井、帰って来てくれー!」 | ★★★★ |
摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に | 楽しい。面白い。ただ一つ、惜しむらくはリアルタイムで観たかった。ファッション、音楽、ノリ、全てがあまりに80年代なので(笑) P.S. マイケル・J・フォックス主演作としては「ドク・ハリウッド」が意外と掘り出し物。派手さはないけれど味わいのあるコメディーです。観てない人はぜひ。オススメ。 | ★★★★ |
カラーパープル | 姉妹愛に感動、映像と音楽も素晴らしい。ただ、夫アルバートの傍若無人さ、彼の家におけるセリーの苦難etcの部分はもっとしっかりと描写されていれば映画の深みが更に増したと思う。ストーリーそのものの重厚さからすると、(良くいえば爽やかだけど)ちょっとライトになりすぎた、というのが私の感想です。 | ★★★★ |
風の谷のナウシカ | (自分が観る前から)あまりにも絶賛されていたこと。「もののけ姫」を先に観てしまったことがよくなかったか。テーマは同じだし、アシタカには感情移入できたが、ナウシカにはできなかった。しかし、今思い返すとけっこう良い印象なのは不思議。近い将来もう1回は観るでしょう。そのとき感動したならレビューまるごと書き替えましょう。 | ★★★★ |
エイリアン | 二十年前の初鑑賞ではかなり衝撃を受けた記憶があるのだが、今観ると意外にショボい気が・・・。序盤こそ緊迫感があって「いいぞ、いいぞ」とワクワクするも、エイリアンがいかにも作り物っぽいのも手伝って途中から醒めて見ている自分がいた。ストーリーも特別どうということないし、役者達の演技だって・・・。あえてオリジナル版の方をレンタルしたのだが「ディレクターズ・カット」版なら少しは違うのだろうか。 | ★★★★ |
ペーパー・ムーン | けっこうハラハラする場面もあって悪くなかった。リアルタイムで観てたらもっとハマったでしょうね。アディも母親の血をひいて、カタギにはなれない質の子だったのだろう。それでも、ダスティン・ホフマンの「卒業」と同じで結びに関しては?マークがつくかな。「いいんかい、それで・・・。」とちょっと思わずにはいられない。(フィクションの話でそんなに悩んでも意味ないか) | ★★★★ |
スティング | 「最後のどんでん返しが云々〜」と人からさんざん聞かされて白紙の状態で観られなかったのが何とも悔やまれる。しかし味があって素晴らしい作品だ。「明日に向かって撃て」ではポール・ニューマンに引っ張られていた新米役者のロバート・レッドフォードも、今作では全登場人物中一番といっていい輝きを放っている。 | ★★★★ |
ダーティハリー | 一度目に観たときはハリーの正義感に感動したが、二度目のときは犯人の男の徹底した憎たらしさに感心。やはり良い悪役は映画をひきたてる。もしリメイクされたなら犯人役はタランティーノでお願いしたい。 | ★★★★ |
2001年宇宙の旅 | 映像の美しさ、および映画の歴史においてこんな作品は2本ないという点だけでも評価されて然るべきでしょう。私の現在の理解度ではこの評価ですが、将来星の数が増えることはあっても減ることはないでしょう。 | ★★★★ |
天国と地獄 | 面白かったが、ちと長いのー。2時間にまとめられる。犯人の目星がついてからの展開はあり得ねーと思うぞ。黒澤サスペンスでは「野良犬」の方がシンプルで好き。 | ★★★★ |
隠し砦の三悪人 | 出来は決して悪くないし、二人の百姓(太平と又七)の掛け合いは最高に面白い。が、全体に今ひとつパンチが足りないかな・・・。六郎太役は毎度毎度の三船敏郎でなく、誰か別の人間を抜擢してもよかったのでは?三船本人にしても、「用心棒」「七人の侍」などと比べたらやり甲斐は感じにくかったのではないか。 | ★★★★ |
裏窓 | 推理サスペンス、のはずだがまるでラブ・ロマンスを観たような後味ですな(笑)。でも単なるサスペンス映画なら、後からどんどん迫力のある作品が作られては消えてゆくわけで、ヒッチコック作品が今日でも評価されているのはやはりその洒落た演出ゆえでしょう。二枚目俳優がコミカルな役を演じる姿はいつの世も好感の持てるもの。カゴで上げ下げしてもらってる子犬もエラく可愛い(本編参照)。 | ★★★★ |
壬生義士伝 | 序盤は「松竹が本腰入れて作った時代劇はさすがに見応えがある。」と感心して観ていたが、全てのシーンをバカ丁寧に作りすぎていて、長さ&クドさにグッタリ。特に新撰組解体後の30分はあきらかに余計。口頭で「こうでした。」と説明すれば十分であろう。最終的にすべての人を善人にしてしまうのは浅田次郎の悪いクセ。悪党は悪党として全うした方が物語りというのは面白いのだよ。 | ★★★ |
戦場のピアニスト | 前半部のユダヤ人への虐待シーンでは怒りに震えつつ鑑賞していたが、その後延々&淡々と続く逃亡劇に・・・。ウォッカをあおって高揚していたのが、途中からミネラル・ウォーターばかり飲んでるうちにすっかり酔いが醒めてしまったという感じ。逃亡中の主人公の心理描写等が一切無いというのもどうだろうか?実在の本人だって何も考えずにただ逃げてたってことはないでしょうに・・・。 | ★★★ |
千と千尋の神隠し | これでもか、とたたみかけてくる映像は確かに凄いけど1回でお腹一杯で、2回とは観る気にならない。中古屋さんで(ジブリの中でも)この映画のDVDだけたくさん在庫があるのをよく見かけるから、同じ感想の人は多いんじゃないかな。 | ★★★ |
バトル・ロワイアル | 残虐性、ヒューマニズム、リアリズム、色々な方面からのアプローチが可能だったと思うけど、どの点においても中途半端だった。あれだけの原作があるわけだから、他のどの監督でもこれと同等かそれ以上のものを作るのは簡単だろう。たけしもいつものキレキレ感がなかった。柴崎コウっていい女なんだなァと思ったくらいが収穫(?)だった。 | ★★★ |
コーリャ 愛のプラハ | んー、ちょっと単調では?同じタイプの話でも「あの子を探して」や「運動靴と赤い金魚」などは話に一工夫も二工夫もあって味があるぞ。 | ★★★ |
インデペンデンス・デイ | これだけ莫大な予算を投じたSF超大作が、ちょっとした青春ドラマでも観たかのようなライトな味わいになっちゃうところがスゴイ。徹頭徹尾リアルさとシリアスさを持って作れば、映画史に残る名作にも成り得るだろうに。まあ憎めない作品ですが、1800円払って劇場で観てたら怒っちゃうかも(笑)。実質750円ですか・・・。アメリカ映画、ここまで負けなくていいから、邦画DVD一律2980円にしてほしいものです。 | ★★★ |
ダイ・ハード3 | 昔、飛行機内で「ウェールズの山」の次にこれが上映されてあまりの落差に目まいが(笑)。迫力という点では凄いし、これだけの物を作っちゃうともう「4」はできないわな。ただ、この作品ブルース・ウィリスである必然性はあまり感じられない、言い換えると「ダイ・ハード」でなくともよいと思ってしまう。(マクレーンの奥さんが出て来ないので尚のことそう感じる) | ★★★ |
フォー・ルームス | タランティーノにしてはキレ方が物足りないかな・・・。あと、主人公のベルボーイは普通の真面目な青年にした方が状況の異常さが際立ってよかったのでは? | ★★★ |
パルプ・フィクション | う〜ん、どうも話が見えない・・・。消化不良である。2,3回観て良さが分かったという話もよく聞くから、1回じゃわからんのかも。 | ★★★ |
ショーシャンクの空に | いいストーリーだと思う。が、雰囲気が全然出ていない、つまり囚人や刑務所が本物に見えない(特に主人公)ので私には感動しろと言われてもう〜ん、無理。 | ★★★ |
未知との遭遇 | 当時劇場で観たのだが、宇宙円盤etcより、食卓で父親が○○を作るシーンで「家族数人でマッシュポテトだけでもこんなに食うのか?どういう胃袋しとるのだ、アメリカ人は!」と妙なところで驚愕していた。・・・くだらなくてスマン。 | ★★★ |
バリー・リンドン | 波乱に富んだ前半は非常に楽しめた。しかし、後半はどちらかというと凡庸で退屈に感じてしまった。リンドン家に入ってからの部分はもっと短時間で処理した方がスッキリしてよかったかなとは思います。にしてもキューブリックの大作DVDが1500円ですか・・・。洋、邦画問わず一律2500〜2980円とかで統一された方が嬉しいんですけどねえ・・・。 | ★★★ |
アイデン&ティティ | 冒頭こそユニークで期待させたが以降は予想の範囲を一歩も出ず、意外性のカケラもなし。90年頃のバンド・ブームを描いた映画のはずが中味はまるっきり70年代のフォーク、ロック(「神田川」etc)の世界になってしまっていて辛気臭くて泥臭い。スタッフの青春時代の思い入れが出ちゃったんでしょうね・・・。観た翌日になっても気分がクサクサしてやりきれんかった。 | ★★ |