題名 | レビュー | 星の数 |
ファインディング・ニモ | もうすぐピクサーとディズニーの契約が切れるそうですね。これでピクサーをディズニー映画として認識される事が少なくなるのが本望です。この映画のお陰でカクレクマノミの乱獲がひどい状況なのは極めて悲しい事態です。皆さん、ディズニーとピクサーの混同はいい加減止めましょう!配給元がディズニーって云うだけでピクサースタジオとは関係ないのですから!やっとピクサー作品がピクサー作品として認められる日も近い!! | ★★★★★★ |
座頭市 | 勝新が築き上げたキャラクターを見事に破壊し、自分の物にしてしまったたけしに感服。よくぞ他人の持ち込んだ企画をこれ程までに好き勝手にやってくれた!但しこの作品以降、誰も「座頭市」を映画にする事が出来なくなってしまったのは間違い無い。…良く語られる例のタップダンスのシーンなのだが、個人的には黒澤の「隠し砦の三悪人」へのオマージュだと解釈しています。たけし本人が語らないだけで、おそらく確信犯でしょう。 | ★★★★★★ |
ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 | 相手がバケモンだからこの戦闘シーンが成り立つ。「七人の侍」のクライマックスのCG版とでも云おうか。アラゴルン+ガンダルフ+レゴラスの弓=勘部衛、ギムリ=菊千代?…兎に角戦闘シーンの迫力は大したもの。前作を上回るテンポと爽快感は非常にヨロシイ。だけど…矢っ張り「七人の侍」が見え隠れするんだよなあ…。個人的な軍配はレゴラスより勘部衛の弓に揚がる! | ★★★★★★ |
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン | 原作が主人公本人である事が凄い。チェイス物&コメディとしては完全に及第点。意外とフランクの心の葛藤をそれなりに描いてあるのも良し。個人的にはクリストファー・ウォーケンとマーティン・シーンの使い方が好き。まあ、スピルバーグの作品にしては有名俳優をかなり起用してますね。 | ★★★★★★ |
スター・ウォーズ エピソード2 クローン ・・ | 十年以上前友人とS・Wに関して討論した事がある。俺がギャグで云った「やっぱ与田先生にライトセイバーぶん回して戦って欲しいよな」と云う冗談が本当に実現されてしまっただけで大満足。まさか俺の要望が取り入れるなんて。勿論、ルーカスに直訴した訳じゃ無いんだけどね。ジャンゴとボバの存在、小惑星にスターシップを隠すシーンなど、帝国の逆襲への逆複線が個人的にお気に入り。クローン兵が並ぶ姿はS・W!に無くては。 | ★★★★★★ |
ノー・マンズ・ランド | この作品ほど「このまま終わらないでくれ〜!!」と叫んだ作品は無い。監督自身がボスニア紛争の体験者だけに、兵士達の心情の表現は生々しい。主要人物は少ないながら、立派に戦争映画として成り立っている!国連軍の無力さへの風刺も痛烈!途中までは敵対する者同士のやり取りに笑いながら見ていたのだが…後半の展開は俺にも予測不可能であった。この様な映画こそ、後世に語り継がれる事を祈る。 | ★★★★★★ |
オー・ブラザー! | 偽ロバ・ジョンのエピソードで大爆笑。ダッパ・ダン、カエル、ヘアキャップ、小道具の使い方はさすがコーエン兄弟。ずぶぬれ、川の三人娘、ラストの鉄砲水まで、いたるところにキーワードの「水」もちりばめられていて、とにかく小道具と水の使い方がまさに芸術!いやー笑った笑った!!サントラも結構いい出来です。 | ★★★★★★ |
デトロイト・ロック・シティ | 中、高時代の己を客観的に見るとこの様なロック馬鹿だったのか…と目頭が熱くなった(笑)。KISSファン(或いはロックファン)には堪らないシチュエーションであり、矢張り親子(若しくは学生とPTA)間の遣り取りって常にこうだよなあと再認識。そう、ロックとは反逆の精神である!…何故にこんな高得点なのか?それは単純に映画公開とKISS解散ツアーが偶然にも重なってしまったからだよ!! | ★★★★★★ |
ギャラクシー・クエスト | アラン・リックマン、どんどんメイクが取れてズラから地毛がはみ出してるのに誰も突っ込まないところが大爆笑!SFパロディでは近年稀に見る傑作!初めはありがちだなと思ってたが、意外としっかりとした脚本、細かい笑い、いつの間にかオレも「ネバーギブアップ!ネバーサレンダー!」さあ、みんなもご一緒に!! | ★★★★★★ |
ダークシティ | 近年のSFではかなりの高水準。単なるサスペンスと思って観たのだが、蓋を開けてみれば驚愕の連続。マトリックス以前に作られたこの作品、意外と評価低いのね。ストーリーも破綻してないし、何より街が生えてくる様はCGの使い方のお手本的な作品。雰囲気にどっぷり浸れたら、間違いなくハマる!…オレにもシェル・ビーチへの行き方を教えてくれ…。 | ★★★★★★ |
ビッグ・リボウスキ | おーい、オレにもホワイトルシアンつくってくれ。それと、いまからボーリング行くぞ〜。だははは!ジェフ・ブリッジスもジョン・グッドマンもジュリアン・ムーアもスティーブ・ブシェーミもジョン・タトゥーロも皆コーエン兄弟におもちゃにされてるう〜!! | ★★★★★★ |
ロスト・ハイウェイ | 将に「リンチワールドへようこそ!」。80年代後半までは「異形」の造型に拘り、後に「異形」の世界観を開拓しているD・リンチの脳内そのものの様な映画かも知れない。決して方程式でも図式でも表す事の出来ない「?」マークの心地良さに一度でも嵌まってしまったら、更にその「?」を欲している自分に気付いてしまう。…決して我々はリンチに試されているのでは無い。リンチが住んでいる世界がコレなのである。 | ★★★★★★ |
エスケープ・フロム・L.A. | 自分の作品「N・Y1997」をテメェでリメイクしちまったバカの御大J・カーペンター。祭りだ祭りだあ!スネーク祭りだあ!K・ラッセルも脚本にまで加わってノリノリ!本人曰く「スネーク=俺だ」だそうだ(笑)!予算も莫大に増えたが、やってる事は「N・Y…」と同じだあ!CG使ってる?技術上がってる?んなモンはカーペンターにとっては無意味だあ!我等の最弱アンチヒーロー、スネーク・プリスケンよ、永遠なれ! | ★★★★★★ |
フロム・ダスク・ティル・ドーン | なんじゃこりゃ?!完全にロドリゲスとタランティーノのバカ丸出し!一体何をどう考えたらこんな映画の構成が出来るのだ?ああ畜生、なんなんだこの展開は?こんな映画二度と世に出る事はないぞ!クソッタレめ〜!タランティーノメチャメチャバカで、音楽メチャメチャカッコ良くて、映画メチャメチャ面白れーじゃねえか!!! | ★★★★★★ |
ロスト・チルドレン | おお、これぞジュネ作品の真骨頂。キャストもいつもの連中で変な安心感が…。ジュネとテリー・ギリアムのゴシック調ハイテクなのかローテクなのか不明のメカ達は個人的に大好きである。CGの使用方法もさらりとしていて全く鼻につかない。エミット役の少女はオレの娘よりもカワイイ…負けた。オレの上の娘も子供モデルしてるのになあ…って、かなり私情が入ってしまいましてすんません。 | ★★★★★★ |
クイック&デッド | 「有名俳優に殺し合いトーナメントさせりゃあ、それだけでぜってーおもしれーよな」的なバカライミ発想(褒め言葉)の映画。それだけで映画撮っちゃうなんてさすがバカ監督(この頃まではね)。ジーン・ハックマンの風穴もバカ。例のカメラワークも大好きだけどバカ。これほど「画」だけで笑わせてくれる監督は貴重!…そして2004年、9年ぶりにスパイダーマン2にてバカライミ復活!御大ジョン・カーペンターに続け〜!! | ★★★★★★ |
バートン・フィンク | コーエン兄弟フリークとなるきっかけとなった作品。とにかくこの暑苦しさは何なんだ!異常な雰囲気と異常な人々、しかし決して物語りは破綻せず、寸分の狂いも無くエンディングに向かって収束していく。巧い!の一言。 | ★★★★★★ |
ナイト・オン・ザ・プラネット | 各都市の道のカーブ、三叉路、街並み等、映像的にもジャームッシュらしさ炸裂。ベニーニ面白すぎ!ジャームッシュがいたからこそベニーニの存在を知った(個人的にはダウン・バイ・ローの方が好き)。構想の段階では6番目のエピソードに東京の案もあったそうな。もし実現してたらどんな話になったんだろう。想像するだけでも楽しい。 | ★★★★★★ |
ターミネーター2 | この頃までのキャメロンは勢いがあって非常に良かった。CGの使い方も当時としては斬新。パーと2作品でありながら、前作を超えるアクションと巧みな構成で単純に興奮した。まさか「ピラニア2/殺人魚フライングキラー」の監督がココまで世間に通用する監督になるとは思っても見なかった!その後、「炊いた肉」と云う妙な作品で名を馳せる事になってしまったのは非常に残念。そろそろSF撮ってくれ! | ★★★★★★ |
黒い雨 | スーちゃん(田中好子)の好演には感服。この映画で完全に元キャンディーズのレッテルが剥がれましたな。それなりのボリュームが有る原作をしっかりと映画の尺に纏め上げた今村昌平監督の手腕には頭が下がる。人生、戦争、差別…かなり重いテーマをきちんと描き出し、更にモノクロと云う画を選んだ事で凄味も増している。虚構のはずなのに間違いなく「リアリズム」が、この映画には存在している。 | ★★★★★★ |
ミステリー・トレイン | 全く違う三つのストーリーが一発の銃声でひとつにまとまる…と云う、良く使われがちな手法なのだが、そこは流石ジャームッシュ!独特のユーモアとテンポ、練られた脚本と台詞回しが気持ち良い。スクリーミン・ジェイ・ホーキンス(ストレンジャー・ザン・パラダイスの例の歌の人)の出演もメチャメチャ嬉しい!…個人的にはメンフィスはプレスリーの街じゃ無く、オーティス・レディングの街なのだが…。 | ★★★★★★ |
リーサル・ウェポン2 炎の約束 | 黒澤が「野良犬」で確立したベテラン老刑事と型にはまらない若刑事のコンビと云う刑事物の王道を踏まえつつも、死にたがりを克服したブチ切れリッグスに振り回されるマータフと云う、ベテランと若者の主導権を真逆の図式を採用し、更にジョー・ペシを加えてギャグ・サスペンス・ポリスアクションの地位を完璧に確立した。アクションシーンのフィルムの編集の仕方は将に職人芸。クラプトン&スティングの歌がいーんだまたこれが! | ★★★★★★ |
インディ・ジョーンズ 最後の聖戦 | オヤジが元イギリスの某諜報部員故に、ジュニアがこーなっちまったんだなと妙に納得。この二人の漫才は、やすきよに通じる程の貫禄と絶妙な間がある。公開当時、新宿の某映画館の先行オールナイトで拍手とスタンディング・オベーションが起こったのを今でも鮮明に思い出す。さて、パラマウント社との契約ではこのシリーズ、後一本制作されます。公開は2006年でしたっけ?それまでは皆さん、死ぬ訳にはいきませんな。 | ★★★★★★ |
ゼイリブ | カーペンターのバカの美学の集大成!グラサンかければエイリアンが見え、強引に社会悪は全てエイリアンの所為にし、まともに名前も呼ばれない主人公は「気に入らねえな」と云う理由だけでエイリアンと戦い、10分超の映画史に残る無意味なプロレスシーンも有り、「重力レンズで云々」と云うゴリ押し説明だけで観客を納得させる等々の天才的バカな手腕は、カーペンターを置いて他に無し!ワン&オンリーなバカ監督よ永遠なれ!! | ★★★★★★ |
リーサル・ウェポン | 全4シリーズの中では一番地味な一作目かも知れないが、リッグスとマータフの人格設定はこの一作目が一番お互いに危機感が有る。アクションとお笑いの要素が回を重ねる毎にどんどん大きくなっていったこのシリーズの中で、人物設定と脚本の出来具合は一番かも。個人的にこのシリーズ、クラプトンの音楽も良い感じ。メル・ギブソン初ブチ切れ作品! | ★★★★★★ |
サボテン・ブラザース | 80年代コメディは、やっぱジョン・ランディスの一人舞台ですな!「バン!バン!バン!おうっ!(ケツをクイッとやるポーズ)」は、当時一緒に映画観た俺とダチとの間で一世を風靡した。まあ兎に角監督と三人のやりたい放題!しかしこの邦題、何とかならんか?この映画はこの邦題で損してるなあ。どうせランディスの「ブルース・ブラザーズ」から持って来たと思うんだけど。久々にDVDで観たが、やっぱ面白れーぞ!! | ★★★★★★ |
エイリアン2 | 公開当時、初めてSF且つアクション映画でアカデミー主演女優賞にシガニー・ウィーバーがノミネートされたのが話題になった(惜しくもオスカー逃したが)。更に視覚と音響効果賞を受賞した実績も有る作品だけに、おもしれー!一作目のラストをきちんと踏まえつつ、全く違った味付けでテッテ的にエンターテイメントに徹したお陰で、前作と比較される事の無い作品に仕上がった!…キャメロンに莫大な金と名声をもたらした一作。 | ★★★★★★ |
刑事ジョン・ブック 目撃者 | 基本的に日本人は「アーミッシュ」について知らない事が多すぎるのだが、アーミッシュの本質を理解すればこの映画の面白さが数倍上がる!この映画でH・フォードは脱インディアナ・ジョーンズを狙ったとされるが、上手い事行った様である。因みに「アーミッシュ」について手軽に知識を得ようと思ったら、「ゴルゴ13」を読めば簡単に理解できる。 | ★★★★★★ |
未来世紀ブラジル | 良いねえ、このアナログな近未来の世界観!ギリアム節のブラックセンスも彼の映画の中では群を抜いている(モンティ・パイソンを別格として扱えばの話)。「時計じかけのオレンジ」へのブラックオマージュも有り。怒涛の様なたたみ掛けの突発的アクションの発想も凄いし、何より救いようの無いラストシーンに流れ始める、アップテンポなサンバのスタンダードナンバー「ブラジル」のタイミング…堪らない!! | ★★★★★★ |
楢山節考 | 坂本スミ子が実際に前歯を折って演じた役者魂には脱帽。ロケーション選びも今村昌平監督のセンスぶっちぎり!職人達が作った職人の映画です。 | ★★★★★★ |
死霊のはらわた | 我が愛すべきバカ監督サム・ライミの出世作。しかもパートUでは自分の作品をもリメイク&パロディ化してしまうバカっぷり。そうです皆さん、この映画はコメディなんですよ! | ★★★★★★ |
ドラえもん のび太の大魔境 | 劇場版ドラえもん第3弾。毎度おなじみながら、藤子F不二雄氏の発想には頭が下がる。冒頭から複線が随所に張り巡らされており、子供向けながら謎解き要素も多い。道具の使用を制限する事で得られるスリル感、そしてラストのタイム・パラドックスは流石である。余談だが、あの巨神像は「バームクーヘン岩」と云う名前の柔らかい岩で出来ているので、動く事が可能なのだそうだ(公開当時、コロコロか何かにそう載っていた)。 | ★★★★★★ |
ドラえもん のび太の宇宙開拓史 | 前作「のび太の恐竜」が短編からの発展型であったのに対して、故・藤本弘氏(藤子・F・不二雄)が完全にオリジナルで原作を書き下ろした作品。この作品や、藤子・F・不二雄短編集でも見られる様に、藤本先生の時空の概念や発想には殆ど隙が無い。…唯、この作品に於いて、原作版でのクライマックス(のび太の決闘シーン)と映画版では違いが有り(事情は原作を読めば解る)、のび太の格好良さ半減でマイナス1点。 | ★★★★★★ |
スター・ウォーズ 帝国の逆襲 | オープニングテーマ曲、ベイダー、ベイダーのマーチ、ハン・ソロ、チューバッカ、ライトセイバー、X−ウィング、ミレニアム・ファルコン、AT−AT、C−3PO、R2−D2、スターデストロイヤー、ストームトルーパー、ボバ・フェット、依田先生、修行、フォース、そして「I…am your father…」!「Nooooooo!!」…だって、好きなモンは好きだからしょうがないじゃん!! | ★★★★★★ |
シャイニング | スティーブン・キングのろくでもない原作をココまで自己流に解釈したキューブリックに脱帽。キューブリック節炸裂!ジャック・ニコルソンの圧倒的狂気振りは、この人は地で演技しているとしか思えない。例の斧で扉をぶち壊すシーンは、映画史上で最も印象に残る名場面の一つ。子供が書く「RED・RUM」の逆文字は、全身総毛立つ。キューブリックは決して「映画監督」では無く、「映画職人」である事は間違い無い。 | ★★★★★★ |
復讐するは我にあり | リアルに拘る今村監督。実際に起こった現場の民家をロケ地に借りて撮影。今村「…画の引きが足りん」助監「このレンズで限界です」「じゃあカメラの後ろの壁をぶち壊せ!」「…ここ、セットじゃ無くて…人住んでる所借りてるんですけど…?」「構わん!ぶち壊せ!」「住人の許可は?」「俺が許す!」…本当に他人の家を破壊して撮影し、その後エラい事になったそうだ。その現場に居たスタッフから聞いたマジ話です。 | ★★★★★★ |
銀河鉄道999 | そりゃあ松本零士と永井豪のアニメ&コミック&プラモ&超合金で育った世代の俺としては、思い入れが凄すぎて一言では語れない。完全にりんたろう監督がガキだった俺達の為に作ってくれた宝箱みたいな作品。唯のTV版ダイジェストでは無く、完全に一つの「映画」として成り立っている。時間城での攻防、ラストのキャラ大集合は今見ても鳥肌もの。主題歌をギター掻き鳴らして絶唱する度に当時のガキの心に戻れる(笑)。 | ★★★★★★ |
クレイマー、クレイマー | 小学校四年生の時に両親と一緒に映画館に足を運んで観た映画。その二年後にこの映画そのままを現実にビリーの立場で体験してしまった俺にとっては、この映画はトラウマであり、その後の俺の人格形成にまで影響を及ぼさてしまった。二十歳のときに吹っ切れたと思って再度鑑賞したが…別の意味で俺は墓場までこの映画を引き摺って生きていく事だろう。俺を殺すにゃ刃物は要らぬ。この映画を観せりゃいい。…それだけ凄い映画。 | ★★★★★★ |
さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち | 日本のアニメ史を語る上で、避けて通る事不可能な作品、ガミラス帝国のモデルがナチス・ドイツで、彗星帝国のモデルがアメリカであると云う事は有名な話。圧倒的な力を誇り、剥いても剥いても次が有る、タマネギの様な白色彗星を相手に抗うヤマトの乗組員達の姿は、理屈抜きに涙を誘う。当時小2だった俺はテレサに赤面し、普通のガキが解る筈も無い「物質と反物質の性質」について学習する事が出来たのは云うまでも無い。 | ★★★★★★ |
ルパン三世 ルパンVS複製人間 | シリーズ一作目にして映画ではルパン最高傑作。カリ城の比では無い!特に大の次元フリークの俺としては堪らん!!「M・モンローとH・ボガードのファンだったが今日限りだ!」「実にお前はクラシックな奴だよ…」トドメに「行くな!ルパン!!」…次元の台詞ひとつひとつがカッコ良すぎ!ルパンの胡散臭さは原作並!マモーの気色悪さも西村晃があればこそ!極め付けは「ルパン三世音頭」!エンディングはやっぱコレ!! | ★★★★★★ |
ドランク・モンキー 酔拳 | ジャッキーカンフーが少年達に絶大な影響を与える理由に「修行」がある。映画の中で彼は元々ブルース・リーの様に「達人」ではない。唯の悪ガキなのである。その等身大の人間がカンフーの型、奥義、極意を知り「少々の肉体改善」をする事によって最強のカンフーマスターになり得るのである。少年達は思う「型最強!奥義最強!カンフー最強!俺にも出来そう!」と。因みに日本のオッサン達も別の意味で酔えば酔う程強くなる。 | ★★★★★★ |
カプリコン・1 | NASAが最初はかなりこの映画に協力したらしいが、映画の内容が解るにつれて完全撤退したと云う、ある意味物凄くヤバい作品。…しかし撤退するも時既に遅し…完成してしまったのだ!!さあ大変だ!映画がフィクションである事は間違い無いのだが、現在では「カプリコン・1」と云えば全て通じてしまう程のある事象の代名詞として使われるようになってしまった。本末転倒、さあて、真相は…NASAだけが知っているのか? | ★★★★★★ |
スター・ウォーズ | 映画史上最強のインパクトを持つオリジナル悪キャラ「ダースベイダー」を生み出したと云うだけで称賛に値する!壮大なサーガの始まりはここからだ!当時最先端の技術の粋(モーション・コントロール・カメラ等)を集め、アメリカの国宝にも指定されてしまったこの映画は、後のシリーズを通して映画のSFX&VFXの歴史そのものを語っている。ストーリーも単純明快で気持ち良い。今のガキが観ても絶対に燃える映画! | ★★★★★★ |
オーメン | 怖い!ムチャクチャ怖い!そして巧い!確かに惨殺シーンやダミアンの設定でホラーとして扱われているが、実際にはサスペンス的要因の方が強い。とてもTV監督からのし上がって来たR・ドナーの出世作とは思えない程、過去のサスペンス映画の手法を手本として踏まえつつ、既にテンポのオリジナリティが確立されている。…兎に角、ダミアンの母親の正体が解った時には目ン玉飛び出そうになる程ひっくり返りました! | ★★★★★★ |
ロッキー | 将に漢(おとこ)のバイブル!アメリカン・ドリームの象徴!テーマ曲を聴くと嫌でもシャドー・ボクシングをしたくなる(笑)!ロッキーシリーズの一作目に関してだけは語る必要は無い。観れば全てが解る!但し、俺が最も好きな架空のボクサーは「ロッキー」では無くて「矢吹丈」と「力石徹」。 | ★★★★★★ |
悪魔のいけにえ | うっひょ〜!トビー・フーパーデビュー作にして伝説の作品!冒頭の本人の心無いナレーションからしてバカ丸出しなのだが、ところがどっこい!怖ええ〜!凄ええ〜!…この作品にオマージュを捧げているホラー、スプラッタは数知れず、レザー・フェイスにエプロン、チェーンソー持った大男には皆さんご注意を!…つい最近リメイクされた作品が公開されたが、トビー・フーパーの原点は超えられない! | ★★★★★★ |
パピヨン | マックィーンとダスティン・ホフマンの刑務所内での会話はある種哲学的要素が含まれている。刑務所内での奇妙な男同士の友情、脚本が秀逸なので見ているほうも決して飽きない作りになっている。一見地味かもしれないけれど、ハマる人はこの世界観にどっぷりハマれるでしょう。現代のスカスカのハリウッド映画にうんざりしている方にはオススメの作品。 | ★★★★★★ |
ジョニーは戦場へ行った | 肉の塊と化したジョニ―の現在の時間がモノクロで表現され、過去の思い出だけがカラーで鮮明に映し出される。現在のジョニ―の意志は誰にも伝わる事が無い。そこに在るのは唯…死ぬ事すら出来ずに存在するジョニ―の肉体と、完全なる精神の孤独。絶望と呼ぶには余りにもジョニ―の思い出と食い違うし、命あればこそ、と云う言葉も当て嵌まらない。この映画を表現する言葉は…存在しない。 | ★★★★★★ |
キャバレー | ライザ・ミネリの魅力が最大限に生かされている作品。生理的にミュージカル映画はあまり受け付けないのだが、こういったシチュエーションではすごく許せる。編集も素晴らしい | ★★★★★★ |
イージー・ライダー | この映画に関しては理屈は捏ねない。主題歌のBorn to be wild、例のハイタッチのシーンですかさず切り込んで来るギターのカッティング、このタイミングだけでも鳥肌が立つ程絶妙な間合い。格好良いからそれだけで良いんだよ、それだけで。ぐだぐだ云う奴はそのシーンだけ見れ!…キャプテン・アメリカはその後、「エスケープ・フロム・L・A」でサーファーになりましたとさ。 | ★★★★★★ |