題名 | レビュー | 星の数 |
シックス・センス | ジャンルの垣根を超えたところに位置する格式高い映画だと思う。怖さだけで終わらず、不思議な余韻を味わえる。まるで磨耗した心が浄化されるよう。 | ★★★★ |
ライフ・イズ・ビューティフル | 後半、道化が痛々しく感じられた。エンドロールが流れている時、父親の存在感がフィードバックしてくる。ドイツ兵の言葉を通訳するところは最高。 | ★★★★ |
セブン・イヤーズ・イン・チベット | 静かな時の流れ、雄大な景色が世の喧騒を忘れさせてくれる映画。お香の匂い漂うような雰囲気でした。ダライ・ラマとの交流が味わい深いものになっています。 | ★★★★ |
スモーク | 人間臭い、乾いた映画という印象。枯れた感じがたまらない。ピーターグリーンのソロのような円熟した渋みがある。でもタバコはちょっと。煙だけで喉痛くなる。タバコ税の値上げを希望する。←値上げされました。卒業して2年ぶりに大学に行ってみたら、指定された場所意外キャンパス全面禁煙になってた。うん、いいよ。その調子でいこ。 | ★★★★ |
打ち上げ花火、下から見るか?横から見る ・・ | 思春期を頃を描いた映画を見ると、なんか照れくさい気持ちになる。雰囲気が好き。 | ★★★★ |
マルコムX | 人種差別を描く映画だが、マルコムという人間が人生を達観していく過程に惹きつけられた。ラストの講演前の控え室のシーンで流れるセンスの良い音楽が耳に残った。悪質で陰湿な脅迫電話のところは観ているだけでも精神的に参る。。途中冗長だったり、端折りすぎたり編集が洗練されていないが、有無言わせぬ強力なエネルギーでみせる作品だと思う。 | ★★★★ |
ナイト・オン・ザ・プラネット | 五つの話から成るオムニバス形式の映画。タクシーにまつわる何でもない日常を描いており、地味さの中に含蓄あるそれぞれの人生が展開する。個人的には二番目のNYの話が好き。コミカルなんだけど何か少し哀しく切ない気持ちになります。あの運転手あれからどうなったんだろ? | ★★★★ |
12人の優しい日本人 | 脚本がいい。個性的な人達の絡みが面白い。強引なところもあるが、笑ってすっきりする映画だと思う。 | ★★★★ |
ブレードランナー | ユニコーンの存在が意味深だった。想像上の動物ユニコーンはレプリカントの象徴ととれると思う。なぜ主人公の夢に現れるのか考えると興味深い。ユニコーンの折り紙を握りつぶして終わらせる所にセンスの良さを感じる。限りある命だから、美しく輝けると思った作品だった。 | ★★★★ |
シャイニング | じわじわと迫ってくる様な心理的恐怖が味わえる。『悪魔のいけにえ』が「動」の怖さならこの映画は「静」の怖さというイメージ。一つ、タイトルでもある、見えないものを感じとる能力「シャイニング」が生かされていないのが気になった。 | ★★★★ |
ゾンビ | 他のホラー作品とは一味違う。ゾンビの本能の習性も哀しいが、人間の暴力性や所有欲も哀しい。物質的な豊さと精神的な豊かさとはイコールではないと警告してるかのよう。あの妊婦の子供の未来はあるのだろうか。 | ★★★★ |
タクシードライバー | この映画を観て部分的に共感する部分があった。社会から疎外されていると思っている孤独の主人公は、過激な行動で社会との繋がりをかろうじて保持しようとする。故に大統領を暗殺するとと、売春婦を助けることは全然矛盾していない。結果的に良い方向に転がったと思えるが、根深い問題が残る後味の悪さは監督の意図するところであると思う。現状打破のためには内を見つめるのか、外を責めるのか。 | ★★★★ |
サウンド・オブ・ミュージック | 選択音楽の授業で見た。徐々に子供達が打ち解けてくる所は見ていて心温まる。音楽は『グッバイ・ラバー』という作品を見て以降、底抜けの明るさが怖いというイメージしかない。 | ★★★★ |
ウエスト・サイド物語 | 選択音楽の授業で見た。初めてのミュージカルで何か新鮮だった。歌と踊りの躍動感がたまらない。最後の最後まで『ロミオとジュリエット』を基にしてると気づかなかった。自分がただ先生の話を聞いていなかっただけか。 | ★★★★ |
ライムライト | 英語の教科書に載ってたので、何気に観た作品だが味わい深かった。精神的支柱があると人生生きやすくなる。世代から世代へ受け継がれる大きな愛って本当に重要。「時は大作家だ。つねに完全な結末を書く。」 | ★★★★ |
キル・ビル Vol.2 | ごった煮のvol.1に比べ、統一感がある。破天荒な前作を踏襲せず人間描写に焦点を当て、うまく対比させた展開だと思う。単なる復讐劇をここまで魅せる作品はなかなかないと思う。 | ★★★ |
ビッグ・フィッシュ | 矢継ぎ早に工夫を凝らした演出でみせる割にたいして心に響くものがなかった。臨終の際、今まで出会ってきた人々に見送られたいという願望はあるな。そこには悲しみを超越した何かがあるような気がする。そして、人と人との繋がりを感じながら一言、ありがとうと言いたい。年齢と共に変化するのかもしれないけど、現時点では。 | ★★★ |
スクール・オブ・ロック | 特典映像であんなに熱くzepの曲の使用許可を懇願してる割りに「移民の歌」の使われ方が微妙。先生があくまで主役なのが笑える。エンディングの淡々としたドラムが好印象だった。 | ★★★ |
ラブ・アクチュアリー | 万華鏡のように様々な愛の形を見せてくれる。構えずさらっと観れて心温まる映画です。 | ★★★ |
キル・ビル Vol.1 | 温故知新という言葉がこの監督にはぴったりだと思った。彼なりに過去の作品を消化し、そこから独自のものを創造している。ダサさとクールさは紙一重。沖縄Tシャツ着てみる勇気はないけど。田舎やから堂々と着れるか。 | ★★★ |
猫の恩返し | もう少し猫の国の世界観を膨らませて表現したら良かったと思う。音楽がとても効果的に使われていた。この映画が内包する一種の「軽み」が好き。 | ★★★ |
インソムニア | インパクトはさほどないですが丹念に作りあげた映画という印象を受けます。オープニングの飛行機のところの映像が綺麗だった。祭り上げられると、自分の弱さを見せられないウィル・ドーマーの心境もわからなくはないけど・・・。 | ★★★ |
ピンポン | 大味な映画が多々ある中で、何でもない日常を切り取り、クローズアップし繊細に表現していると思った。洋画好きにはチープに映るかも。親友二人の試合を見せない憎いラストがいい。 | ★★★ |
サイン | 酷評されてるみたいだけど、意外にツボにはまる。宇宙人が侵略してくるというスケールのでかさと、一人の人間の信条というある意味個人的なスケールの小ささのクロスオーバに感服。狙ってるな、シャマラン。是非次は主役で。イクとこまでいってほしい監督です。 | ★★★ |
es [エス] | 憎しみが憎しみを呼ぶという典型的な例。興味深い実験だが危険すぎて廃止されたのが理解できる。人間の醜さや脆さが鋭く描写されている。後半のシーンは不要だと思う。見ていて精神的に疲れた。 | ★★★ |
猟奇的な彼女 | サクっと観れて心温まる映画でした。前半と後半の対比が良かった。時間を感じさせない良質なラブコメだと思います。 | ★★★ |
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ | 微かに意識される誕生前の記憶。「全ては一つ」という揺らぎない真実。離された僕らはみな神の子供。回帰願望がこの世でいう愛なんだろう。自分の片割れとは個人を指すのででなく自分以外の全てだと思う。歌だけなら☆7七つ。教育TVのみんなの歌に流してもいい。 | ★★★ |
GO | 前後するストーリの見せ方が特徴的だった。個人的には警官との会話シーンが良かった。佳作だと思う。 | ★★★ |
千と千尋の神隠し | アニメ映像としては高水準だと思うが、娯楽性とカオナシの存在がうまく同居できていない気がした。結局子供だましの様なラストも中途半端に括られた感じ。何を中心に表現したいのか、一貫性に欠けていると思った。 | ★★★ |
僕たちのアナ・バナナ | こういう関係、所有したいとか所有されたいと思っていたらできない。人を愛するのにLoveとLikeの使い分けなんていらない。せっかちな偏愛はどこか排他的なものになりがちだ。限定した人々を守るために互いに戦う国家のように。小さくまとまる世界はもういい。 | ★★★ |
オー・ブラザー! | スタジオで録音してた音楽が冴えてた。悪魔を売った黒人は『クロスロード』って映画でも出てくる。こちらの映画もたくさんのブルースが流れています。悪魔役にSTEVE VAIが出演していることで有名。 | ★★★ |
スナッチ | 前作と同じく、登場人物が多く話が絡んでくる複雑な展開は健在。ある意味極の映画。エンターテイメント性高い秀作だと思う。後に残るものは音楽と、ボクシングの映像だけなんだけど。それでも十分楽しめると思う。 | ★★★ |
サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS | 設定が奇抜だと思うけど、平凡な展開に物足りなさを感じた。僕も『トゥルーマンショー』に似ていると思いました。 | ★★★ |
菊次郎の夏 | 音楽と映像が不釣合いな気がした。少年の微妙な心の変化が描かれていた。和やかで優しい気持ちになれる映画。 | ★★★ |
エニイ・ギブン・サンデー | スポーツものとドラマとの絶妙な配合。アメフトが好きになりそうな映画。 | ★★★ |
アイズ ワイド シャット | 不思議な映画。映像は独創的、音楽は荘厳。キューブリックの作品はどれもどっしりとした安定感がある。 | ★★★ |
ラスベガスをやっつけろ | 物語性はほとんどなくひたすらアナーキーな映画。ベガスをアメリカの象徴として捉えていて、それに対しての矛盾や偽善を暴こうとしている作品だと思う。色々な要素が詰め込まれていて意味不明な点が多い。ドラッグによる幻覚の描写とエレン・バーキンが登場しているカフェのシーンが良かった。極端に評価が二分する映画だと思う。 | ★★★ |
ジョー・ブラックをよろしく | 何となく良い雰囲気だった。けど物足りない感じがした。設定はいいと思うんだけど。 | ★★★ |
オール・アバウト・マイ・マザー | 女装してるアグラードが一番魅力的だった。将来エイズが急激に蔓延しそう。恐怖を感じた映画でもある。 | ★★★ |
トゥルーマン・ショー | 設定のおもしろさが作品に生かしきれてない感じがする。ワイドショー的な人物描写のせいかも。 | ★★★ |
タイタニック | 史実を恋愛という切り口で見せた作品。衣装、セット、雰囲気も良くすんなり映画に入れた。自分も船の乗客の一人だと思えたら楽しめると思う。タイタニックが沈没する時、一つの時代が終わるようで感慨深かった。その時代のものを閉じ込めて海に散ってしまう光景が哀しく空虚な感じがした。 | ★★★ |
Shall we ダンス? | 何か夢中になれるものがある人は、生き生きとして輝いている。踊ることで表現するダンスに一瞬の生の煌きを感じた。 | ★★★ |
ウォーターワールド | 独特の雰囲気がいい。わざと古臭くしたセットがいい味出してる。USJのアトラクションを見てこの映画を思い出しました。 | ★★★ |
スピード | バスのシーンより、冒頭のエレベータの所に度肝抜かれた覚えがある。新しい映画時代の幕開けを感じた作品でした。 | ★★★ |
パルプ・フィクション | 『バッファロー’66』と『ロック・ストック〜』をミックスした感じの映画だった。時間が前後する見せ方が良かった。紳士なウルフが印象的。 | ★★★ |
ショーシャンクの空に | 長年服役していて仮釈放になり、世俗に出た、図書の管理人だった老人が印象的。救済のための施設が、依存的な人間をつくり出している点で『カッコーの巣の上で』と通じるものがあると思う。結末は、主人公におまえも同罪やんってつっこみたくなるけど。そう勧善懲悪で割り切れる問題じゃないと思う。 | ★★★ |
クール・ランニング | 映画の評価とは関係なく、おもしろいと思います。笑いのレベルは小学生並だけど。 | ★★★ |
グラン・ブルー | 少年の頃の回想シーンが心に残ってる。自分も海で溺れかけたことを思い出し、怖かった。潜水前に瞑想してるけど、よほど強靭な精神を持ってないとできないんだろうと思う。宗教や哲学の延長線上にある実践の思想にとれなくもない。 | ★★★ |
摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に | さらっと見れる映画なんだけどおもしろい。マイケル・J・フォックスのマジックなんかな〜。初めて名前を覚えた洋画の俳優がこの人だった。必死で彼の出演してる映画探すんだけど、あまりなくてがっかりしてた昔を思い出します。彼の出した本読んでみようかな。 | ★★★ |
スタンド・バイ・ミー | 子供の時に見て、最近もう一度見た。映画の中の人物が輝いて見える。伸び伸び育ってると思った。あまのじゃくの自分の子供時代と大違い。いい映画です。 | ★★★ |