題名 | レビュー | 星の数 |
スター・ウォーズ エピソード1 ファント ・・ | 物語にはさほど新味はない。ストーリだけを追っていたら、途中で眠ってしまったかもしれない。ところが、細部はどうだ!とんでもなくこだわりを持ったスタッフたちがこれでもかこれでもかと作り上げる画面の過剰さに終わりまで目が離せなくなってしまった。 | ★★★★★ |
リトル・ヴォイス | 『ブラス!』があまりにも良かったし、好きなネタなので勇んで観に行ったが、ラストには正直がっかりした。あそこは、マイケル・ケインに肩入れしないでもっとイケイケで行って欲しかった。何を隠そう私はJ・ガーランドの大ファンなんですが、LVの物まねは本当に上手い!物まね芸人というより再現者と呼ぶべきか? | ★★★★★ |
ラン・ローラ・ラン | 深夜のBSで、思わず最後まで観てしまった。一瞬はやりのMTV系ジェットコースター・ムービーかと思ったが、1つの基本的ストーリーを3パターンにわたって繰り返しながらも、決して散漫にはならず、主人公の女の子とその彼氏の感情の流れがきちっと途切れることなく画かれていたのに好感を持った。故にラストも腑に落ちるものであった。でも、アイデア勝負の映画って、見直したら飽きるんだよねえ。 | ★★★★★ |
トイ・ストーリー | どうしよう、この映画を観てから子供のおもちゃを棄てられなくなってしまった。 | ★★★★★ |
平成狸合戦ぽんぽこ | 友人に、作者の学生運動の記憶が狸に塗り込められた抵抗運動映画の秀作と薦められて観たが、声の出演者の顔ぶれを見ていると、次第に下火となってきている日本のお笑い芸能の抵抗を描いているようにも見える。それはともかく、狸の大御所たちが街中で繰り広げる大化け合戦は必見!このシーンだけは星を10コつけてもいい。 | ★★★★★ |
ソナチネ | | ★★★★★ |
パーフェクト・ワールド | この映画の最大の欠点はC・イーストウッドがいらないことだが、クライマックスは、犯罪メロドラマの傑作『暗黒街の弾痕』(原題:You Only Live Once)を思わせ、涙と震えが止まらなかった。そういえば、『クレヨンしんちゃん/電撃!ブタのヒヅメ大作戦』って、この映画へのオマージュだったりして。 | ★★★★★ |
バットマン・リターンズ | キャットウーマンの登場シーン、バットマンの前で"Nao"と挨拶するところでぞっこんまいってしまった。でも、彼女とペンギンは異形の者の哀しみを自覚しているのに、バットマンの方は・・・。やっぱり、おぼっちゃまが主人公では、ハードボイルドは成立しないのかしらん。 | ★★★★★ |
クライング・ゲーム | 『モナリザ』や『スターダスト』に続く、ニール・ジョーダンのいわば任侠(男や女の意気地を描くという意味です)路線として観れば、かなり泣けるんだどなあ。だから途中のアッと驚く種あかしは、むしろ余計なのかもしれない。 | ★★★★★ |
シコふんじゃった。 | | ★★★★★ |
ニュー・シネマ・パラダイス | 私が生まれ育った処から一番近い映画館は東京墨田区錦糸町楽天地なんですが、今気づいたんですけど、楽天地って「パラダイス」って意味では?ということは、今の映画館は新しくなったもの(と言っても20年ほど前ですが)なので、「ニュー・シネマ・パラダイス」ってことか!! すげーじゃん、錦糸町楽天地。 | ★★★★★ |
ラストエンペラー | 天井から吊るされた布(シルク?)に、子供たちが顔をこすり付けながらクルクルと周るという場面が何度か出てくるのですが、映画には珍しく、触感を描いた素晴らしいシーンだなあと思いました。撮影はもちろん、ヴィットリオ・ストラーロ。 | ★★★★★ |
ザ・フライ | 大島渚の『マックス・モン・アムール』のようにチンパンジー?と恋仲になった女もいるんだから、蠅男と恋仲になる女がいてもいいじゃないかと、クローネンバーグが思ったかどうか知らないが、本作の蠅男は頭が入替わる旧作と違って、遺伝子レベルで融合してるので、なんかグチャグチャして正視に耐えません。それが故にこの恋物語を悲恋に終わらせるあたりが、この監督の上手いところか。ところで、もう1匹はどこにいったの? | ★★★★★ |
男たちの挽歌 | チョウ・ユンファ&ティ・ロンの任侠コンビは、「昭和残侠伝」シリーズの高倉健&池部良のコンビにも負けていませんなあ。これに、『現金に手を出すな』などでおなじみのジャン・ギャバン&リノ・ヴァンチュラを含めて、世界三大任侠コンビに勝手ながら認定させていただきます。 | ★★★★★ |
楢山節考 | | ★★★★★ |
転校生 | 現在も活躍する主演の二人を他の映画やTVで観るにつけ、なぜかこの映画を思い出してしまいます。特に、小林聡美のスキップは、思い出すたび今でも甘酸っぱいものがこみあげてきます。 | ★★★★★ |
エイリアン | このエイリアン、残虐・無慈悲・極悪・非道ときて、その上すこぶるタフで頭も良いときてるから始末に悪い。宇宙船内という設定ならではの閉鎖的な空間における乗組員の死闘を描いた本作は、SFというよりもむしろ上出来なスリラー映画として観た。私の嫌いなスプラッタなホラー映画ではない証拠は、只無残に殺されるためにだけ出てきたようなバカヤローな人物が登場しないこと。 | ★★★★★ |
ビッグ・ウェンズデー | 当時、確か高校にやっと受かって、試写会も当たって、るんるん気分で観たせいかもしれないけれど、話もわりにストレートで、清々しくて良かった印象があります。私は、サーフィンもやらないし、ゲイでもありませんが、いざ大波立ち向かわんとする主人公たちの厚い胸板と白い歯と輝くブルーの瞳になんだか妙にドキドキしてしまったのよね〜。 | ★★★★★ |
ロッキー | 確か、スケート場でデートするんだけど、スケート靴を履いているのはエイドリアンだけで、ロッキーは履いていないの。しかも、ロッキーが歩きながらただしゃべって、エイドリアンはのたのたと彼に付いてくるシーンってありませんでしたっけ?公開当時まだ中学生だった私は「なんか貧乏くさいけどいいなあ、大人になったら真似しよう」と思いました。けど、今やったら殴られるだろうな、いやいや、もちろん私の妻に。 | ★★★★★ |
ジョーズ | 敵の顔が見えない『激突』とは違って、本作は、本能の赴くままに人を襲う巨大サメの話なので、おばかな私にも分かりやすいのでした。したがって、公開当時何度もチビリそうになりながら観ておりました。しかもコイツと来たらなかなか姿を現しやがらないもんだから、いつ来るかいつ来るかとハラハラドキドキしっぱなしでした。最後にロイ・シャイダーがサメに向かって放つ捨てぜりふは今も忘れられません。 | ★★★★★ |
タワーリング・インフェルノ | 貿易センタービルの事件が起きてからというもののこの映画のお話はもはやおとぎ話のように思えるが、公開当時はビル火災があるたびにマスコミでこの映画のことが引き合いに出されていましたっけ。個人的にはアステアが演じた老詐欺師を主人公にした映画を見てみたいです。最近そういうのってないよね? | ★★★★★ |
砂の器 | 決して傑作ではないけれどもいつまでの心に残る映画というものがあります。実は私この映画に弱いんです。泣けるんです。特に、親子の道行のシーン、事件の真相を朗々と語る丹波哲郎の声、そしてテーマ音楽。だから、以前タモリがよくこの映画の加藤嘉の物まねをやっていましたが、ちょっとあれはないよなあ。 | ★★★★★ |
スケアクロウ | 70年代のアメリカ映画の登場人物たちは、"自分はおかしいんじゃないか"ということにまだ自覚的だったような気がする。80年代を過ぎると自分が狂っていることさえ分からず、90年代以降はもはやその問いかけすらしなくなって来た。この映画の主人公たちは一見酔狂でとち狂っているが、存在の悲しみが誠実に描かれていると思う。そう、それこそがアメリカン・ニュー・シネマ。 | ★★★★★ |
燃えよドラゴン | この映画の最大の欠点は、ノラ・ミャオ(懐かしいニャア、今どうしてるんだろうか)が共演していないことだが、懐かしいと言えば、有名な鏡を使ったクライマックスのシーン(O・ウェルズ「上海から来た女」のパクリ?)をよく友達と銭湯で真似していて近所のおじさんに怒られたっけ(この時すでに中学生!)。 | ★★★★★ |
ジャッカルの日 | 物静かでストイックなまでの仕事への集中ぶりが観る者を痺れさせる殺し屋といえば、本作のエドワード・フォックスと『サムライ』のアラン・ドロンが双璧でしょうか。ところで、日本が世界に誇る殺し屋ゴルゴ13は、これ又日本が誇る映画俳優・高倉健によって演じられましたが、イランくんだりまでロケに行ったものの、なんか当時はやりの実録路線のショボイやくざ映画にしかなっていなくて、がっかりしてしまいました。 | ★★★★★ |
ペーパー・ムーン | ライアンもテータムもピンで出ているときはちょっといけ好かなかったけど、この映画の父娘共演は何ともいえず良い。私も娘といつか三日月の上に乗って記念写真が取りたいなあ。どこかそういう写真屋さん知りません? | ★★★★★ |
惑星ソラリス | 難解の帝王、睡魔の友、映像詩人タルコフスキーの最も分かりやすく娯楽性に富んだ作品。当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだった資本主義国の首都の風景を暗く重い未来社会の情景として移し替えた監督の視点に今更ながら驚嘆する。政治家も道路公団も国民ももっとこの映画に目を向けていれば・・・。 | ★★★★★ |
時計じかけのオレンジ | 初見はとてもびっくりさせられるんですけど、何度か観ると飽きるというのは、キューブリックの映画はわりとどれにも当てはまるのですが、やはり完全主義者の描く世界観には、アバウトな私にはついていけないものがあるのでした。 | ★★★★★ |
2001年宇宙の旅 | 1902年『月世界旅行』でジョルジュ・メリエスが人類史上初めて月にロケットをぶち込んで、いや飛ばしてから、100年後の未来を本作は描いているのだが、時は既に2003年。もはや過去の世界と成り果てたこの映画の存在価値はどこにあるのだろうか?...なんて難しいこと考えてもしようがないんだけどさあ。ところで、最後に地球に向かってくるあの巨大な物体は、地上からだとどんな風に見えるのだろうか? | ★★★★★ |
男と女 | 「お互いの子供が寄宿する学校の送り迎えで出会って恋に落ちる」というと、私はこの映画よりもむしろジャック・ドゥミ監督の『ロシュフォールの恋人たち』 (1966)を思い出してしまいますが、私より一回り上の世代にとってこの映画は格別な思い入れあるらしく、「駅の抱擁シーンのカメラワークで目が回っちゃいましたよ」って言ったら、えらく怒られた思い出があります。 | ★★★★★ |
マイ・フェア・レディ | 以前ヘップバーンが実際に歌ったバージョンが公開されるようなことを聞いたことがあるのだけれど、公開されたのかしらん。それはともかく、この映画はTVで観るより劇場で観る方がゴージャスで良いです。JAZZファンなら、編曲を担当したアンドレ・プレビンが自らピアノ・トリオで吹き込んだ同名アルバムも名盤です。 | ★★★★★ |
メリー・ポピンズ | 空からやって来る人といえば、サンタクロースやスーパーマンが有名ですが、この映画の主人公もそうでした。しかも、傘をさして優雅に降りてきます。昔、あの有名なおまじないを言おうとしてよく舌を咬んだ思い出があります。 | ★★★★★ |
博士の異常な愛情 または私は如何にして ・・ | 本作と草刈正雄主演の『復活の日』を2本立でやってくれる映画館ってどこかにありませんかねえ? 我ながら結構いけるカップリングだと思うんだけれど。もちろん、最初に見るのは、こっち。こっちが先よ! | ★★★★★ |
ナバロンの要塞 | この映画は、後々劇場とかで見直したときよりも、初めて10chの土曜洋画劇場で2週に分けて放映されたのを家族みんなで観た時の方が感動的だったよなあ。クライマックスで「畜生!あと数センチなのに」とか言い合いながら、ほんとに手に汗握って、ドカーンとなったら、みんな拍手喝采、我がことのように喜んじゃったりして。なんか、俺んちって『地球防衛家のヒトビト』みたいだったんだなあ。 | ★★★★★ |
ティファニーで朝食を | 昔観た時はヘップバーンの魅惑的なクローズアップと彼女の唄以外は少々退屈だったが、時を経て今見直してみると、なかなかどうして、しみじみといいもんですなあ。もしかすると年上の男性の視点で観た方が彼女の身勝手な行動を許せるということか。原作通りのバージョンも観てみたい。 | ★★★★★ |
スパルタカス | 中学生の時、学校の映画教室で観たから、もう四半世紀以上前のことだ。場所はもちろん錦糸町楽天地劇場(またの名を"シネマパラダイス"と呼ぶ)。大画面で観たから、大群衆による戦闘シーンは、結構迫力があって手に汗握った記憶がある。それと、結局捕虜になって、誰がスパルタカスかを見分けられないように仲間が皆でする「とある行動」が感動的だった。 | ★★★★★ |
十二人の怒れる男 | 完璧な脚本、完璧な演出、それらに応える名優達の完璧な演技。ところが、何度か観るとやや飽きる。何がいけないのかなあ? 12人の男が出る映画なら『特攻大作戦』(原題:The Dirty Dozen)の方が破天荒で面白かった。やっぱり、この私のいい加減な性格が原因なのでしょうか? | ★★★★★ |
スペース カウボーイ | "負け犬の心意気"を描かせたらハリウッドでは右に出るものがないイーストウッドだが、今回はちょっとサスペンスの描き方がお気楽だったような気がする。あるいは、ドナルド・サザーランドを除けば、主人公たちに核心に満ちた破天荒さがやや欠けていると言うか。 | ★★★★ |
メン・イン・ブラック | | ★★★★ |
美しき諍(いさか)い女 | さすがのリベットも文豪バルザックの有名な傑作を前にして臆したのでしょうか、前半の「何がこれから起こるんだろう」という期待を持たせるいつもの思わせぶりな演出と打って変わって、後半のミシェル・ピコリ演ずる画家が絵を描き出してからは、結構ありきたりな展開で、膨らんでいた期待はちょっと尻つぼんでしまいました。でも、昨年公開の『恋ごころ』は期待に違わぬ傑作なので、一見をお勧めします。 | ★★★★ |
プリティ・ウーマン | ジュリア・ロバーツをさりげなく助けるホテルマン(ヘクター・エリゾンドという俳優さんだそうな)がいい味出してます。こういう渋い脇役がまだまだアメリカにはたくさんいるんだろうな。ちょっと、羨ましい。 | ★★★★ |
ぼくらの七日間戦争 | りえちゃんの映画デビュー作ですね。りえちゃんと言えば『リハウス』や『キットカット』などのTVCMで有名になったのだけれど、CMデビュー作は『コカコーラ』。図書館で歌い踊る人々の中にいたのを覚えている方もいるんじゃないかな。ミュージカル仕立ての厳しい撮影で他の出演者がNG連発する中、只一人ノーNGで通したそうな。既にこの頃から名女優の片鱗があったんだね。頑張れ、りえちゃん! | ★★★★ |
AKIRA | AKIRA観ましょうオ。AKIRA観ましょうオ。びっくりしましょうオ。パッパパラッパ。っておやじギャグ丸出し、おまけにちょっと古いし。 | ★★★★ |
グラン・ブルー | 『冒険者たち』でも思ったのですが、海中深く人がゆっくりと沈んでいくと言うのは、なんか映画的にそそられるものがありますね。あと、ジャン・レノ演じるエンゾが浜辺のレストランかどこかでひとりパクついているパスタがやたらおいしそうでした。ところで、ジャン・レノが丸メガネをかけると、『パピヨン』のダスティ・ホフマンにそっくりだって、皆さん思いませんでしたか? | ★★★★ |
スタンド・バイ・ミー | 実は本編ではあまり感動できなかったのだが、最後タイトル・ロールと共に主題歌が流れてきて、その歌詞の訳を字幕で追っていたら、なぜだが止めどなく涙が溢れてきた。公開当時でさえ既に耳慣れた曲だったのに。これも映画の効果なのだろうか? | ★★★★ |
インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 | 冒頭の『紳士は金髪がお好き』を思わせるダンスシーンのゴージャス感は大いに愉しめましたが、あとは、延々とディズニーランドのアトラクションに乗せられている気分でした。アトラクションに1時間も2時間も待たせられるのも辛いけれど、アトラクションに2時間も乗せられてたのかと思うと、それはそれで結構しんどいもんです。 | ★★★★ |
家族ゲーム | 松田優作と伊丹十三一家が横一列になって取る夕食のシーンが話題になったけど、由紀さおりを一番手前に、斜め奥に向かって、宮川一郎太、優作、十三の順で座るようにテーブルを配置すれば、顔の大きさがちょうど均等になったんじゃないかなあ。えっ?「余計なことを言うな」ですって?いやあ、実は故伊丹氏には、生前とある映画館のエレベーターでご一緒して、「なんか顔でけーなあ」って思ったんで、それも余計でしたか? | ★★★★ |
影武者 | 今でこそバラせる関係者から聞いた噂話。監督から画面を馬で覆い尽くしたいから千頭の馬を用意する様に言われたあるスタッフが、画面を覆い尽くすには600頭で足りると踏んでそれだけしか用意しなかったんですって。しかも、残りの400頭分の予算を使ってちゃっかり小料理屋を開いてしまったそうな。業界では詐欺というより豪気な話として秘かに伝えられているという。 | ★★★★ |
猿の惑星 | 第1作のラストも衝撃的でしたが、第1作から第5作までを通して観ると実は話が円環のようにつがっていたことに驚かされました。個人的には第3作で今は亡きキム・ハンター(合掌)演ずる博士が好んで飲んでいたグレープジュースがとても印象に残っています。 | ★★★★ |
紅の豚 | | ★★★ |