題名 | レビュー | 星の数 |
オーメン | 文学的な薫りを漂わせつつ精神的にジワジワ追いつめるホラー映画の傑作。誠実な父役ペックと恐怖に目を見開く母役レミックの名演も見応えあり。福音書に絡めた数字や悪魔やボルジア家など脚本がしっかりしています。シリーズ化されていますが評価できるのはパート2まで。この感覚的で、見た後でもその場だけじゃなく怖さの余韻を残す雰囲気が伝わらない人は悲しい。ふと何度も観てしまいたくなる貴重なホラー作品。 | ★★★★★★ |
オリエント急行殺人事件 | 数あるクリスティ作品映画化の中で一番丁寧に創られ、なおかつオールスターキャスト。原作からして非常に巧妙に練られたミステリーなので物語追うだけでも十分楽しめますが豪華なスターとゴージャスな映像を観るだけでも楽しい。何回でも観たくなるはず。そこはかと漂う哀愁も・・。 | ★★★★★★ |
ピーターパン | CGなどの無い遥か50年前に生まれたディズニーの爽快で胸躍る名作。スピルバーグら多くの映画監督に影響を与えたのは有名。アニメーションながら自由自在に空を飛び回るピーターパンやティンカーベルの姿に子供じゃなくても素直にワクワク出来る。作画も丁寧でクオリティが高く舌を巻く。金粉を振りまくティンクやユーモラスなフック船長とワニやスミとのやりとりなど隅々まで見どころ満載。近年作られた続編とは雲泥の差。 | ★★★★★★ |
トレジャー・プラネット | ここしばらくピクサー以外の本家ディズニーアニメでは過去作品のリメイクが続くも不出来な作品が続いていた。そんな中で「宝島」をベースに爽快なアドベンチャー作品に仕上がっており好印象。個性的な登場人物たちも印象的だし、等身大の主人公のジムには観客は感情移入しやすいはず。日本語吹き替え版でも加藤晴彦、小林聡美らが好演。ジムの周りを飛び回るモーフが可愛い。 | ★★★★★ |
リリイ・シュシュのすべて | 総論を言うと無駄に長く、前半の沖縄シーンが全部カットして良い。脚本の粗さも目立つのだが、中学生たちの独特の小さな世界観や、彼等だけのルールなどが描ききれており、また田園風景など田舎のロケーションや美しい映像が胸に残り、見終わった後に印象を残す。レイプはオーバーにせよ、援助交際や自殺など幾つかのエピソードはリアルだが、やはり極端。合唱やイジメ問題程度がリアルな範疇。PC画面は非常にうざい。 | ★★★★★ |
アザーズ | 映画は作品によって全部同じ視点での評価は難しい。本作のクラシカルなスタイルのミステリアスな世界観と張りつめた緊張感、さらにか翳りある映像とコスチュームが盛り上げる。主演のニコールの緊迫した存在感も堂々としていてスクリーンに主演女優たるオーラを放つ。★7つに届かないのはひとえに脚本のハイライトであるストーリーの核にオリジナリティが欠ける点。某ヒット作品と同じラストなのはやはり厳しい。 | ★★★★★ |
ビューティフル・マインド | 評価の難しい作品である。役者の演技は申し分無いし、小気味良く流れる時間経過や、流麗な映像、後半の真実の愛には感銘を受ける。しかし前半の部分の描き方はどうなのだろうか?斬新と受け取られなくもないが、やはりトリックを中盤で明かされてしまうと欺かれた印象と、拍子抜けしてしまう部分も大きいし、構成として作品全体の芸術性を下げた。統合失調障害をもっと違う形で表せたはず。クロウの迫真の演技はオスカーに匹敵。 | ★★★★★ |
A.I. | 親子をテーマに描いた感傷的なSFの秀作。評判芳しく無いですがそれは世論が明るい作品を勝手に想像していただけの話。本作は静かなトーンで淡々とロボットの目を通じ切なくストーリーを紡ぎます。冷んやりとした感触の流れる温度が未来感を感じさせます。オスメントも健闘。ラストの氷の世界が圧倒的。決して心からHappyになれる作品ではないけれど、一応テーマは描き伝えられていた。もう少し関わる人物がいても良かったかも。 | ★★★★★ |
ミート・ザ・ペアレンツ | デ・ニーロは存在感は在るもののコメディセンスはイマイチ。そのかわりスティラーは得意の憮然とした表情を連発しながら、水を得た魚のように巻き込まれ型コメディの主人公を好演。おかしな周囲の人物のせいで次々誤解を受け窮地に立たされる間抜けなスティラーは見ていて無理がなくリアルで笑える。ストーリーも脚本が筋道通っているので飽きさせない。ラストのスティラーの息巻くシーンのみ蛇足。 | ★★★★★ |
ザ・セル | ジェニファー・ロペスの魅力爆発。何と言ってもこの作品の見せ場はロペスが入り込むドノフリオの意識下の幻想シーン。シャガールやルドン等の絵画を思わせる見事な映像美。これだけでこの作品かなり評価出来ます。そこに力入れてしまった分サイコサスペンスとしてのスリル度はイマイチかも・・。 | ★★★★★ |
バトル・ロワイアル | あまりにも不条理な世界なのにちょっとリアルに描こうとした時点で作品がよく解らない方向に。深作監督が語るほどにメッセージ色は皆無で、むしろアクションホラーだと思って観れば楽しめます。柴崎コウが圧倒的存在感発揮。最近の邦画は監督の自己満足多いので、この作品は娯楽を意識していて偉い!。 | ★★★★★ |
ファイナル・デスティネーション | 根本的にこの手のスピリチュアルなテーマ好き。だから多少の設定のいい加減さも俺的には気にならず。出てる人もデヴォン・サワくらいしか知らんかったけど楽しめます。クーンツとかキングやジョン・ソールの小説とか好きな人には堪らないんじゃない?意外なヒットでした。 | ★★★★★ |
パトリオット | 南北戦争を家族の視点から捕らえた作品。父がビデオ借りてきて(自分ではまず借りないジャンル)横で観てたら感動した!!久々にギブソンの当たり作では?存在感あるヒロイックな役はピッタリ。映像も丁寧に家族や戦争シーンを撮っているし、スケールのある戦争ドラマとして十分説得力あります。ジョエリー・リチャードソンも綺麗!。 | ★★★★★ |
ナインスゲート | ポランスキー監督が描くゴシック・ミステリー。ジョニー・デップって「スリーピーホロウ」とか「フロム・ヘル」とかゴシック物にピッタリ。多少脚本の曖昧な部分もあれど作品全体の怪しい雰囲気や祈祷書をめぐる展開が観ていてワクワク楽しめます。ラストのシャープな切り口で終わる感じに監督のセンス感じた。 | ★★★★★ |
サイダーハウス・ルール | 脚色を原作のアーヴィングが自らやっていたから本人は悔いは無いと思うけど、短い時間の中に詰め込みすぎの印象が無きにしもあらず。風景の色彩やアートワークは鮮やかで見事。主演のマグワイアは悩める青年役は十八番だなぁ。セロンはデカイのが難点だったけど太陽のように存在自体が眩しい。なんといってもケインの人間味溢れる医者の演技が秀逸。一度は観て欲しい成長物語の佳作。 | ★★★★★ |
シックス・センス | 一度しか通用しない脚本の構成ですが斬新ではあります。更に評価すべきは濡れたつような流麗な映像と季節が秋のせいもあいまって全編に漂うセンチメンタルな雰囲気。いつもよりソフトなウィリスの演技も良いです。達者なオスメントはこれ以降ちょっとビジネスな香りがするので、これが一番素直な演技に感じます。コレットの自然な演技も好感。 | ★★★★★ |
マグノリア | 群像劇のモチーフとして大切なのはそれぞれの物語のテーマ性とバランス。アルトマンの「ショートカッツ」なんかはその辺が秀逸で文学的ですらあった。この作品は人生の機微を監督が若い分描き分けられてない。奇をてらいすぎ。しかし流麗な映像美とクルーズやムーアらの演技が目を見張るものがありクオリティをぎりぎり保った。 | ★★★★★ |
愛する者よ、列車に乗れ | フレンチ特有の群像劇。ひとりの画家の死に呼び寄せられる様々な人々。それぞれに曰くありげな設定だけれど邦画のようにわざとらしくなく、それなりに魅せる。詩的な映像やセンスの良いセットのモチーフのそこかしこにエスプリが見て取れる。後半、登場人物たちが感情を爆発させすぎるのが日本人としては引いてしまうが、それもお国柄。やはり前半の列車という限られた中でのシチュエーションが印象に残る。 | ★★★★★ |
陰謀のセオリー | 深夜のテレビ放送でボケーッと観ていたらタイトルのダサさとは、裏腹に吸い込まれた。きちんとサスペンスフルに練られた脚本が緊迫感があり秀逸。少し頭の弱い主人公を熱演するギブソンが異様にリアルで、好演。素のキャラクターなのかも。ヒロインのジュリアが異様に奇麗で特にラストの白いセーターで馬に乗って駆けてるシーンは芸術のレベル。全体的に小気味良くまとまっていて楽しめる作品です。御覧あれ。 | ★★★★★ |
コンタクト | カール・セーガン原作の知的なSF映画。クールな映像は好きです。ジョディもこういう張り詰めた演技させると魅力最大級に発揮。ラストの解釈で意見割れるだろうけど俺はストーリー的にはアリだと思う。ただラスト映像のCGが安っぽかったかも。ジョディ意外のキャストは一切印象に残らず。 | ★★★★★ |
恋愛小説家 | ハリウッドって派手な作品ばかり作ると思ったらポロッっとこーゆーウィットとユーモアに溢れた佳品、創るから層が厚い。ニコルソン演じる堅物男はちょっとやりすぎ感あるけれど飾らないハントが名演!。限りなく日常に近い非日常な素敵なドラマを堪能してください!。犬が可愛いょ!。 | ★★★★★ |
フロム・ダスク・ティル・ドーン | これも非常に評価が難しいのだけど、この潔さに拍手を送って5ポイント。メジャー映画でこんな無茶な展開、観ていてかなりのインパクト受けたし。またちゃちな特殊メイクも多い中、この映画のメイクはリアルで本気で怖かった。サルマ・ハエックの妖艶な印象残ってる。 | ★★★★★ |
ミッション:インポッシブル | 痛快!!。かっこいいトム・クルーズが楽しめます。オールスターキャスティングのそれぞれの役柄も面白い。レッドグレーヴの存在感もさることながら、ブレーク前のクリスティン・スコット・トーマスがエレガントに冒頭出ています。ベアールより美人!!。観ていて単純に手に汗握って楽しめます。2は止めときゃ良かったのにね・・。 | ★★★★★ |
バックドラフト | 消防士という職業を舞台に兄弟愛とサスペンスを絶妙のバランスで描いた忘れがたい作品。製作当時、消防士の世界を描いた視点は新鮮だった。いかに彼等の仕事が命を張った危険な職業かが作品を通して痛感せずにはいられない。消防士の世界がメイン故、女優陣の活躍が少ないのが寂しくはあるが頼もしいカート・ラッセル、シャープなスコット・グレンら俳優陣は好演。ビリー・ボールドウィンに関しては代表作。 | ★★★★★ |
グッドフェローズ | 観てからかなり時間経つけど印象にのこってるから、完成度高かったんだと思う。マフィア扱った作品はかなりあるけれど人に聴かれたらこれを薦める。主演のリオッタより壊れ系のデニーロや(瓶で殴るシーン・チェック!)や逞しいロレイン・ブラッコの方が心に残ります。たま〜に借りてきて観たくなってしまう映画の一つ。お試しあれ。 | ★★★★★ |
シザーハンズ | シュールな世界の物語。バートン監督の独自のセンスが見事に開花。ブロンドのウィノナはいまいちだけどパステル調の御伽噺めいたセットで繰り広げられる残酷なストーリー。実は人間の心の描写を鋭く描いています。ウィ―ストのエイボン化粧品のセールスレディぴったり!!。怪奇映画の名優プライスの出演も嬉しい!。必見のダークファンタジー。 | ★★★★★ |
ワーキング・ガール | 痛快OL物語。キャリアウーマンが台頭してきた時代にフィットした快作。ほんとは性格悪そうなヒロインのグリフィスより意地悪上司のウィーバーや愉快な同僚ジョーン・キューザックの方が共鳴できる。リラックスしたハリソンも好演。80’sを代表するオフィスを舞台にした名作の一本!。 | ★★★★★ |
スタンド・バイ・ミー | これは観る年齢によって感想が変わる映画。20代以上なら想いはノスタルジック。ミドルティーンくらいまでならリアルタイムで日常に夢見てしまうのではないか?。キングの原作ものでは一番巧く映画化されている作品。故リヴァー・フェニックスが印象的な演技を披露。思春期の忘れられない一瞬を描いた永遠の名作。 | ★★★★★ |
天空の城ラピュタ | ディズニー派なので宮崎アニメ嫌いなのだけど唯一例外で何度も観てしまう作品。ヒロイックで夢があり「未来少年コナン』を彷彿させる希望に溢れた作品。空に浮かぶ島なんて誰もが胸を躍らせてしまうのでは?。間抜けな山賊たちも愉快。 | ★★★★★ |
ネバーエンディング・ストーリー | 空前のファンタジーブーム突入の2002年。しかし「ハリー・ポッター」や「ロード・オブ・ザ・リング」以前に作品化されたファンタジー」で画期的な作品がこれ!。エンデの原作がファルコンや妖精など出てくる割にはテーマが哲学的で憂いと虚無が少年アトレイュの敵ってのが深い。モロダーのサントラも傑作。この後の2作の続編は雲泥の差があるので要注意!! | ★★★★★ |
風の谷のナウシカ | 空前の宮崎駿アニメブームの第一作。彼の作品の中では一番テーマもスケールも大きな作品。これは皆さんもご存知の通り原作があるのだけど、残念ながら映画は原作の前半部分でフィナーレとなってしまいます。子の映画以降のドラマがまた素晴らしいのでぜひ続編を創って完結して欲しい。森の人や闇の皇帝などキャラ続出だし。 | ★★★★★ |
遊星からの物体X | シンプルながらストレートなホラー感覚をダイレクトに伝える脚本と映像が鮮烈。最近の凝り過ぎて空回ってるカーペンター監督作品を観るにつけ、いかに本作が説得力のある作品で完成度があったかが解る。SFとしてもホラーとしても両方のバランスが楽しめるニュアンス。限られた空間内での手に汗握るスリリングさとサスペンス色も漂いラストまで飽きさせないのが強烈。たまに、ふと観たくなる作品のひとつ。 | ★★★★★ |
エクソシスト | 30年近く前のオカルトムービーだと言うのに今だ「オーメン」と共にインパクトを放つ名作。スプラッタ駆使したものより、この手の超常現象的なものの方が数倍恐い。ブレアの声が憑依されて豹変したり恐さのあまり客人の前で放尿してしまうデティールがリアルで背筋に来ます。 | ★★★★★ |
マイノリティ・リポート | スピルバーグとクルーズが手を組んだSF作品というのでかなり期待したのですが、スタイリッシュな近未来の映像はクール。でもCGを駆使した近未来の風景は想像通りで目新しさに欠ける。さらにサスペンスタッチのストーリーはミステリー好きにはすぐに検討がついてしまい犯人に気付かないクルーズにイライラ。プリコグが予想出来たり出来なかったりも都合良すぎ。クルーズの敵役のコリン・ファレルが存在感発揮。 | ★★★★ |
小説家を見つけたら | 基本的に良くできた脚本でコネリーのサリンジャーを思わせる孤高の作家を筆頭に聡明な主人公のブラウンやヒロインのパキンも好演して健闘が光る。のだけど…何かがこの作品には足りない。主人公の少年に都合良く話が進展し過ぎるストーリーが予定調和過ぎたり、コネリーが幾ら名演技で偉大な作家であるとアピールしても所詮は実話でもないので、どうせ、映画の設定だし…と突き放して冷めた目で見てしまうせいか? | ★★★★ |
ギフト | 監督が独特の映像センスが光るライミで、主演が千変万化の演技の幅を持つブランチェット。にも関わらずイマイチ曖昧模糊として印象に残りずらい作品になってしまっているのは脚本のソーントンにセンスの無いせい。ブランチェット扮するヒロインが夫のDVに悩んでいたり、占い師であり予知能力があるなど設定だけ凝って肝心の物語の核が弱い。それでも体を張って熱演するブランチェットのお陰で何とかラストまで観られは、する。 | ★★★★ |
タイタンズを忘れない | 予告編ですべてを語ってしまっているような気がしたのにボロボロ泣ける。実在したアメリカの高校のアメフトチームが人種差別の偏見を超えて育む友情。かけがえのない友情っていつの時代にも変わらない普遍的なテーマなんだなぁと実感。子役の少女が活き活きと熱演している。 | ★★★★ |
グラディエーター | 大作では、あるけれどアカデミー賞貰うほどでは無い。ラッセルは脆くインパクトに欠ける。悪役に徹しきり残虐さを見事に表現したホアキンの方が存在感ある.時折現る幻想の宗教色が頂けない.ラストもなんだかなぁ・・。スペクタルに仕上げたほうが散漫さが消えたと思う。 | ★★★★ |
CUBE | アイディア一発勝負〜!。一度はワクワクするけど2回も観たくは無いなぁ。不条理さと混沌が同居する設定をまず肯定した上で物語りは進むし・・。文学性とか芸術性は無くて構成力と映像の勝利。人間心理をもう少し深く描けたら作品のクォリティもあがった。衝撃度はあります!。 | ★★★★ |
星の王子ニューヨークへ行く | エディは黒人の俳優の活躍の場を一気に広げた人。この作品もどの国の人にも受けいられる爆笑コメディ。非常に覚えているのはエディの国の王室の歩く人の前には、先に歩いて花をまく人がいる事。こういう些細な部分のアイディアひとつとってもハリウッド映画の凄さを痛感できる。付き人のホールも凄くオモロイ! | ★★★★ |
メリー・ポピンズ | 当時としては画期的であったであろうアニメーションとの融合などが今観ると、どうしてもとてもチープ。主演のアンドリュースもオスカー受賞する程の名演技かは疑問。原作のポピンズはクールで子供たちにも適度な距離感を持って接していて、それがまたドライな魅力なのだが、映画のポピンズは陽気すぎて、ややシラける。しかし音楽は名曲ぞろいでサントラは必聴の価値がある。この作品の価値は珠玉の音楽たちにある。 | ★★★★ |
ハリー・ポッターと秘密の部屋 | | ★★★ |
チャーリーズ・エンジェル | バカ映画は好きなんだけど、これはキツかったぞ〜。TV版のファンなだけにシビアに観ました。やはりディアストとドリュ―のキャラがかぶりすぎ!。アクションはともかくコメディに走りすぎ!。ファラ・フォーセットが降板したのも十分納得の出来。一番面白いのラストのNGテイク集じゃん・・・。 | ★★★ |
マルコヴィッチの穴 | あまりにもルイス・キャロル的発想だったな。もう少しひねって欲しかった。最初は丁寧だったのに終盤、力尽きたって感じ・・。都会的なキーナーはクールでスタイリッシュ。基本的にインディーズの匂いプンプンする作品。 | ★★★ |
ブラス! | 田舎のブラスバンドっていうモチーフだけで面白くなりそうなのに非常につまらないのは何故?。つまらないというよりダラダラ長くてきちんとまとめる構成力に欠けています。けれどイギリスの田舎の貧しい風景には個人的にホロリとくるので★3つ。 | ★★★ |
セブン | バランスの問題なんだよなぁ。フィンチャーの流麗な映像は非常に評価できます。雨のシーンとか。でもスリラーなのに脚本単純すぎ!。次々と展開先読み出来すぎてしまって・・。ラストのグゥイネスとかバレバレだったし・・。もう一捻りあればサスペンスファンも惹きこめたのになぁ。 | ★★★ |
戦場のピアニスト | 「シンドラーのリスト」なんかに比べると全然普通の作品。中盤までの家族と共に描かれた描写はリアルであり惹き込まれるが中盤以降の主人公のポエティックに描かれる逃亡シーンが陳腐。核が無く伝えたいメッセージを伝えきれていない。雰囲気にポランスキーが酔いしれているだけに感じる。ブロディの濃い演技も鼻につきオスカーに表される程のものでもない。話題選考で実は中身が微妙な作品。 | ★★ |
インソムニア | サスペンス好きの人なら犯人も展開もパチーノの最後の台詞まで簡単に予測がついてしまう程度の作品。アラスカのネイチャーな風景とパチーノの演技力でギリギリなんとか観られる雰囲気。ウィリアムスの設定は非常にいい加減で丸太の上をひょいひょい逃げることが出来たり、都合が良過ぎで白ける。パチーノはいつになく皺が目立ち老人そのものだがメンタルにおいてもフィジカルにも疲労している役柄なので異様にリアル。 | ★★ |
アトランティス 失われた帝国 | ディズニー作品は当たりハズレが大きい。最近はハズレ作品が多い。キャラクターたちの多さなど初めは期待してしまうがイマイチ設定が活かされず…。どこかで見たようなストーリー展開も新鮮味ゼロ。加えて楽しみにしてた主人公の周囲をウロチョロするマスコットキャラもいなくでガックリ。たださすがに作画能力&彩色のセンスは日本より遥かに上。日本語版の高島礼子、吉田美和、柴田理恵らが好演。 | ★★ |
ハンニバル | かの名作「羊たちの沈黙」の続編という事で話題作だったけど原作の時点で、かなりしょーもなかったので期待はしませんでした。んでジョディの降板で嫌な予感しつつ見たらイタリアの風景くらいしか評価できない作品。ムーア扮するクラリスの心理に共鳴できないしホプキンスのレクターは粗野過ぎる。ラストも小説で読むとまだマシだけど映像だと陳腐。 | ★★ |