題名 | レビュー | 星の数 |
スペース カウボーイ | 人生の盛りを過ぎた男達が、それでも遣り残した夢を持ち続ける・・・というロマンがステキです。そして、年を重ねて得た経験があるからこそ、いろんな危機が乗り越えられたりするのは真理だと思います。エリート意識丸出しの若者を皮肉っているのも笑えるし・・・。最後も、人生の終焉を身近に感じているからこそ、淡々となれる彼らなりの心情を表わしていて、後味が良かったです。でも、タイトルはイマイチかも・・・。 | ★★★★★★ |
山の郵便配達 | 美しく、切なく、清々しい。そんな言葉がぴったりな気がします。とても大変で、恐らく彼ら親子以外には出来ないだろう(しようとは思わないだろう)仕事。移りゆく季節の中で、どんな仕事の中にも込められる心や気遣いがあることを改めて感じさせてくれました。映像がまたとても美しく、わずかな仕草で演技する役者も素晴らしかったです。 | ★★★★★★ |
オースティン・パワーズ:デラックス | バカさパワーに磨きがかかったと言うか、無意味さに拍車がかかったと言うか、これを作ってしまえるハリウッドの底力には脱帽。一応スジがあるのに、ここまでスジを気にせず観られる映画って・・・ある意味すごすぎますね。 | ★★★★★★ |
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ | ドキュメント風な進め方に、映像がぴったり合っていた感じ。人生でいろいろな経験をしていただろう老演奏家達の、それでも楽しそうな、人生を楽しんでいるところが素晴らしいと思いました。老年、こんな風に語れるよう生きられたらなあ・・・。そして流れる音楽は豊かで、踊りたくなるし、じんわりと癒される気がします。 | ★★★★★★ |
マルコヴィッチの穴 | この映画をどう観るか、によって、評価は分かれると思います。今こういう挑戦的とも言える映画が撮れたということ、そして役者達の演技力、既視感的とも言える微妙な気持ちの悪さ、問題作、ということで・・・この評価は妥当では? | ★★★★★★ |
鉄道員(ぽっぽや) | 自分の身内が、ああいった男だとちょっと苦労するなあ・・・とは思います。それをさておいても、昭和を支えたのは、ああいう生き方の男達だったのだという点でも、見応えがありました。健さんでなければあの味は出せなかったでしょうね。 | ★★★★★★ |
スター・ウォーズ エピソード1 ファント ・・ | この映画だけ、で観ると、★×4という感じだが、これが後の壮大な映画への序章だと思うと感慨深いものがある。そういう期待度で観る人が多いと思う。この映画を後に持ってきた監督の作戦勝ち? | ★★★★★★ |
始皇帝暗殺 | 最初の10分間でもうぞくぞくする程いい気分になれました(笑)。人間の想像力って素晴らしいと思えます。映像の色使いや一瞬の間、音楽もステキです。趙姫の設定はなかなか良かったけど、政の描き方がちょっと惜しいかな。欲をいえばキリがないんですけど、欲張りになってしまいます・・・。 | ★★★★★★ |
ウェディング・シンガー | 懐かしくあったか〜くなる歌にのって展開される、人の優しさを感じさせてくれるストーリーがよかったです。失意や笑いの中に人の本当の姿があるのかも知れないな〜、と思わせてくれました。 | ★★★★★★ |
モンタナの風に抱かれて | 馬、とそれを取り巻く環境、そして風景に関しては何も言うことはありません。体の心から癒されるような、ずっと浸っていたいと思えるような、心地いい映像です。馬の表情や、草の揺れる様、夕陽を観ているだけで泣けてきます。難点は、人物と脚本にあるんです〜、残念ですけど。 | ★★★★★★ |
隣人は静かに笑う | 最近には珍しく、邦題が上手い!と思った映画です。内容も、ジェフ・ブリッジスとティム・ロビンスが出ているだけあって、緊迫感も臨場感も心理的圧迫感も、何もかもが唸らせるような凄みを帯びています。あんまり話題にならなかったみたいだけど、その時に公開されていた映画の中では(その時以外でも)出色の出来でした。 | ★★★★★★ |
エバー・アフター | 今の時代だから描ける、力強く自分の力で生きられるシンデレラ像が、新鮮で健康的で元気で良かったです。アンジェリカ・ヒューストンの義母ぶりもすごーくはまってました。 | ★★★★★★ |
エネミー・オブ・アメリカ | かなり現実感があって、怖い・・・。個人のレベルではどうしようもないことがある。実際、イギリスとアメリカが共同で世界的に張り巡らせている通信傍受設備もある訳だし・・・。警告、という意味でも価値ある映画かも。 | ★★★★★★ |
トゥルーマン・ショー | 自分の預かり知らぬところで、自分の人生が管理されているとしたら・・・。そんな<?>を突き付けられる映画。ある1点からでも疑問は膨らむものだと思う。自分の人生を、自分で決めて生きていく、ということが如何に大切で素晴らしいことなのかを改めて感じさせてくれる。ジム・キャリーの熱演はもちろん、歪んでいるかもしれないが一種の愛情を注いでいたエド・ハリスの目の演技が忘れられない。 | ★★★★★★ |
ディープ・インパクト | 個人のドラマを丹念につないでいっているので、隕石が落ちる、という衝撃がアクションではなく人間ドラマとして見られる。そのあたり、ミミ・レダー監督の腕はいいと思う。 | ★★★★★★ |
ライフ・イズ・ビューティフル | 途中まで、「こんな男やだなあ」と思う筈(笑)。でも最初に御伽噺だ、と断わっていても、断わっているからかもしれないけれど、切なさがしみてくる。子供が大人になった時に、改めて気付くだろう、父親の(家族の)愛情というものを痛切に感じさせられる。 | ★★★★★★ |
恋におちたシェイクスピア | 脚本が素晴らしい!ヴァイオラという女性の設定が、今後のシェイクスピアの作品にどう影響を与えたか、を夢を持って想像できる。シェイクスピアに興味がある人には、魅力ある設定がいっぱい。 | ★★★★★★ |
宋家の三姉妹 | なかなか日本では知られていない姉妹の話を、それでも日本人にも分かり易く作られていたように思います。名門の姉妹の、名門ゆえの葛藤や、それでも個人の意思が働いていること、そして、時代の波は少しの力では動かせずに翻弄されまいとしても流されていく悲哀を、正面から受け止める彼女達の力強さに考えさせられました。 | ★★★★★★ |
エアフォース・ワン | いやー、行動派の大統領に魅せられましたね〜。ハリソン・フォードならではですね。緊迫感と臨場感が際立っていて、ドキドキハラハラ楽しめました。勿論、キレた演技のゲイリー・オールドマンあってこそ、でしょうけど、ねっ。 | ★★★★★★ |
フェイク | キャストの勝利でしょう!アル・パチーノの濃さ・ジョニー・デップの抑えた演技・・・。潜入捜査官とうだつの上がらないマフィアとの間の、奇妙な感情移入が緊張感とあいまってハラハラするし、壊れてほしくない気もするし・・・。脚本がいいのだと思います。結構好きな映画。 | ★★★★★★ |
フル・モンティ | ポスターがまず、良かった。じわじわと広がった評判も良かった。観に行った時の、劇場内の人々の一体感(笑う瞬間が同じ、とか)も良かった。とにかく、ばかばかしくて、でも哀歓を含んでいて、想像以上に豊かな映画だった。 | ★★★★★★ |
CUBE | 閉塞感がたまらなく怖い!通常は最後に救いが見えるものだが、果たして救われるのかどうかも分からない、奇妙に付きまとわれる映画・・・。 | ★★★★★★ |
もののけ姫 | 監督が力を入れて作っただけあって、なにを伝えたいのか、なにを考えるべくか、を後まで感じさせてくれる映画。ただ少々理屈が入ってしまうので、誰もがすんなり浸れるかどうか、は分かれるところであろう。 | ★★★★★★ |
恋愛小説家 | ジャック・ニコルソンがいい!そして、共演の犬もいい。一見関係なさそうなエピソードも、ちゃんと後から効いている。不器用な大人の恋が笑えるのは、いろいろなおかしみがあるからだと思わせてくれる。 | ★★★★★★ |
グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち | 脚本が良い。誰しも、どこかで楽になりたい自分、を持っていると思う。適時適人に言葉をもらうことが、どれだけ力になるかを改めて感じさせてくれる映画。 | ★★★★★★ |
評決のとき | 時間的制約のある中で、よく描けていたと思います。でも原作を先に読んでしまったので・・・?な点もありみんなに理解してもらえたんだろうかと疑問は残りましたが。それに陪審員の提案→評決のくだりも、原作に沿ってほしかった・・・なんて思いました。マシューはいい味を出していました。 | ★★★★★★ |
マーズ・アタック! | バカバカしくて、楽しい! こんな映画を作れて、こんな映画に出たがる俳優が大勢いて、こんな映画を楽しんでみる観客がいるアメリカのパワーの底力を見た気がします。勿論、異質な生物とコンタクトするとしたら、必ずしも友好的とは言えなくて、こんな展開もあるだろうという皮肉もたっぷり効いていました。 | ★★★★★★ |
Shall we ダンス? | 最近の日本映画を見直せた映画でした。こんな楽しくて、オシャレでじ〜んとさせてくれる映画が、ちゃんと日本でも作れるんだというのが嬉しかったです。 | ★★★★★★ |
シャイン | 精神に異常を来たす、と言うことはとても残酷なことだし、そうまで追い込んでしまったあらゆる要素はとても共感し難いことだけれど、それでも音楽(ピアノ)を愛していて(執着、というか?)、愛する人を見つけた時に奏でる純粋さと透明さにとても心を打たれます。あらゆるものへの愛情を感じさせます。 | ★★★★★★ |
アポロ13 | よく作れたな〜、と感心します。取材が大変そうだし、その結果を脚本に生かすのも大変そう、そして纏め上げて映画に作り上げて行く過程がまた・・・。それだけに、想像以上に緻密な作品になっていると思います。これは何度でも観ます。 | ★★★★★★ |
ブレイブハート | いい映画! 主張がくどくならない、難しいところでバランスを取っている脚本が良く、音楽も良く、キャスティングもいいです。問題はちょっと長いんだな・・・。でも内容からいえば必要な時間かも。 | ★★★★★★ |
ユージュアル・サスペクツ | 一通り観た後、「ああ、そうか」と納得して細部を観たいがためにも、もう一度観ようと思える映画。こういうの、なかなかないです。 | ★★★★★★ |
激流 | ケビン・ベーコンがメリル・ストリープとがっちり対決できている、俳優の配置の妙、という映画。緊張感と頭脳戦がたまりません。最後までドキドキです。 | ★★★★★★ |
マスク | これは映画館で観る方がいいですね。多分、TVで観ると派手なハチャメチャな良さが伝わりにくいのでは? それにしてもジム・キャリーさすがです。体全体での演技力も醸し出す雰囲気も・・・。 | ★★★★★★ |
ショーシャンクの空に | ゆっくりと感情に響いてくる感じが好き。人物設定が丹念で、それがすみずみにまで活きている。キャスティングがまた、それに合っていて、時間の長さを感じさせない。普通に暮らしていれば出会う筈のなかった、アンディとレッドの友情には心を揺さ振られる。最後のシーンで涙がこみ上げてくる。 | ★★★★★★ |
ペリカン文書 | デンゼル・ワシントンの切れ者記者振りがとてもステキです!八方塞の彼女が彼を選んだ、それが最初の一歩になっていて脚本もなかなかだと思います。最後まで手に汗握る展開で魅せてくれます。 | ★★★★★★ |
逃亡者 | ハラハラ手に汗握りながら、引っぱられて一緒に走った〜!って感じです。面白かった。役者が良くて、脚本がいいと破綻もないし観ていて安心。最後のシーンはジェラードの本当はあったかい人なんだ、を感じさせていいですね。 | ★★★★★★ |
秘密の花園 | 子供の頃に読んだ本で、想像を膨らませていた私を更に満足させてくれました。子供の純粋で一途な心が、頑なになった大人や凍てついた心というような、何かを少しずつ変える力を持っていると改めて認識させてくれます。やはり読み継がれたきた名作の力はすばらしいです。 | ★★★★★★ |
ミセス・ダウト | ロビン・ウイリアムズの味が素晴らしく良く出ている映画。父性愛(滑るけど)溢れる彼の奮闘振りには胸を打たれるものがあります。家族っていいなあ、と思わせてもくれます。 | ★★★★★★ |
さらば、わが愛 覇王別姫 | 普通なら、歪んでる・・・と思うところなのに、妙に哀しく切なく感じるのは、やはり脚本や役者や音楽といった映画の出来がいいからなんでしょうね。歴史の描き方もしっかりしていて、その背景が余計に哀愁を増した感があります。コン・リーの美しさと女の意地(?)にも力を感じたし、レスリー・チャンがまた、美しく妖しく素晴らしかったです。 | ★★★★★★ |
クール・ランニング | 話の作り方がうまい、と思わされた。そして、広い青い空の下で、楽しく明るく練習に取り組む面々の元気良さで、観ているこちらを惹きこんでしまう。そして最後には、何かを成し遂げるっていいなあと改めて感じさせてくれる。 | ★★★★★★ |
ロレンツォのオイル 命の詩 | 親の愛情程、純粋で深いものはない、と心から思え、そして子供という存在程、親にとってかけがえのないものはない、と改めて感じさせてくれる映画。信じ続ける、探し続ける、という難しいことを叶えるのは、やはり愛情しかないのだと、また、何かが動く時というのは、その愛情によって人の心が動いた時なのだ、ともしみじみと実感できる。 | ★★★★★★ |
マルコムX | キリリとしたデンゼル・ワシントンが結構過激な主張のマルコムを熱演。マルコムXを知らない人にも分かり易く紹介できる映画だと思います。ただのチンピラだったマルコムがどう変わっていくか、深みを増していくか、を上手く描いていると思います。 | ★★★★★★ |
天使にラブ・ソングを… | 楽しくて、ほのぼのしみじみ出来て、後味がいい。こういう映画って<いい映画>の典型だと思う。デロリスのパワーと前向きさは人間にとって大切で、本当に必要なものだと思う。 | ★★★★★★ |
紅の豚 | これは大人のための、おとぎ話なんですよね。少年の心を持ったままの男の人と、それをばかね、と笑いながら見ていられる豊かな女の人の・・・。時折現れる現実的な側面が、楽しいだけじゃ生きられないと分かっている大人達の、だからより一瞬を大切に思える心を表わしているのだと思います。この映画は大人になる程、いろいろな観方が出来て楽しめると思うのです。 | ★★★★★★ |
許されざる者 | 矛盾ある、複雑な人間を良く描けた映画だと思います。真の悪党もいない、薄っぺらな正義感もない、振りかざした主張もない、あるのは人間とはかくも理解しにくい生き物であるということ。そして、命は愛しいものだということ。最後の沁みるような音楽と、心の底に迫ってくる夕焼けが何とも言えず切なくて、涙が溢れてきてしまいました。 | ★★★★★★ |
JFK | ストーン監督に、かなりの思い入れがあるんだろうな、と納得させられる充実感です。よく出来た(練れた?)映画です。素晴らしい! 真相はこれだ、と最後にすっぱり説明(解明)できないところが、今、更に情報公開を先送りした背景とあいまっていて、またそれが、よく出来ているなあと恐れ入ります。 | ★★★★★★ |
羊たちの沈黙 | 原作をあれだけ端折ってもこんなに印象の強い映画に出来るのは、さすがです。俳優陣も脚本も監督も・・・その他全てにわたっていいんですね。これで、強烈な個性の、レクター博士=アンソニー・ホプキンスを刷り込んでしまったのだから、恐れ入ります。 | ★★★★★★ |
ダイ・ハード2 | ボロボロになりながらも、決して諦めない、へこたれない、最後までやり通す。そんなタフな男の極限を引き出したような映画。飛行機が燃え滑走路に灯った明かりをサイン代わりに、飛行機が降りてくる最後はなかなか見物です。 | ★★★★★★ |
ダンス・ウィズ・ウルブズ | 長い!でもちゃんと緻密に作られていて、飽きさせないし、飽きない。文明を批判しつつも、共存の可能性を求めるところが、今の時代にマッチしている感もある。何を汲み取るのかは人それぞれに委ねられるが、それだけ奥の深い作品である。 | ★★★★★★ |