題名 | レビュー | 星の数 |
蒲田行進曲 | キャスティングがいいんです。この俳優陣でなければ別に大した作品になってないんじゃないか(言い過ぎ?)と言うくらい、見事にはまっています。情けないなあ、なんて感じていたヤスがだんだんとカッコ良く、光ってくる、そんな平田満の後半の演技は必見です。 | ★★★★★ |
E.T. | 楽しいおとぎ話。この一言に尽きます。おとぎ話は時に人間社会の残酷さや冷淡さも描き、その上で人の心の美しさを改めて感じさせてくれます。当時の作り物然としたE・Tが、よりおとぎ話の雰囲気を出していて、良いです。 | ★★★★★ |
レイダース 失われたアーク(聖櫃) | アイデアとスジにすごくこだわりを感じて、好きな映画なのですが、もう一つこなれていないのが残念。でもハラハラドキドキと急展開の、さすがの仕上がりにはなっています。最後の倉庫のシーンが、想像を膨らませてくれていい感じです。 | ★★★★★ |
青い珊瑚礁 | 南の島の美しい映像、夢のような美しいエミリー、怪しげな島の不安を煽る儀式・・・スジはなんら目新しくないけれど、ブルック・シールズが美しい〜!これは、彼女の為の映画じゃないでしょうか? | ★★★★★ |
エレファント・マン | 涙なくしては語れない、観られない・・・そんな映画ですね。メリックはとても純粋で、そして傷ついて、でもあくまでもまっすぐであり続けようという人間らしさを失わないことが胸に沁みます。私が同じ立場だったとしてもとても彼のようには生きられないです。 | ★★★★★ |
スター・ウォーズ 帝国の逆襲 | 来た来た!続きがっ!って感じでした。作り方が日本で言うなら「これにて一巻の終わり」って懐かしい<活動写真>の手法ですよね。そして、次を待ってしまう、うまいです。勿論、話も面白い! | ★★★★★ |
影武者 | 近寄りもしなかった孫に懐かれるシーンで、影武者は所詮違う人間なんだ、と妙に納得させられる映画です。戦国時代の、しかも世を動かす人達にとっては、庶民の心の優しさなどは関係ないものなのか、それは現代にも通じるようで、最後に切なくなります。 | ★★★★★ |
マッドマックス | 話の作り方としては、マッドマックスシリーズでは一番いいのではないかと思います。人が狂気に流れていく経過を描いた、ちょっと地味だけれど丁寧な映画だと思います。メル・ギブソンがまだふっくらとしていて坊ちゃん坊ちゃんした感じが更に味を出していて・・・。 | ★★★★★ |
地獄の黙示録 | 最初観た時、凄まじい衝撃を受けた映画でした。あのどろどろとした欲望が、蒸し暑そうな密林にとてもマッチしていて、観ているこっちが息苦しくなる程。そして、音楽が何とも言えない効果を出していました。これは、音響や俳優が際立つ作品ですね。 | ★★★★★ |
エイリアン | シリーズ中ではこれが一番の出来だと思います。7人から始まって次々に減っていく人物達の織り成す、閉塞感もキツイし、畳み掛けるような映像が緊張するし、ギーガー製作の初めて見るようなエイリアンの姿も無気味で・・・。 | ★★★★★ |
ビッグ・ウェンズデー | 映像が素晴らしくキレイです。そして楽しいことだけではなく、辛いことも多々経験する3人。だからこそ数年を経た後、海に戻っていく時の彼らの顔がどれだけ輝いているか、を感じられます。好きな1本です。 | ★★★★★ |
ディア・ハンター | 戦争は、どういう理由であれ良くない・・・。それを分かっていながら避けられない、と言うのはもっと良くない。本人、家族、友人、社会全体が不幸になってしまう、それをすごく的確に、むしろ淡々と描いているようで、胸をえぐられる感じがする。名作だし何度でも観たいけれど、辛くなるからあまり観たくない。 | ★★★★★ |
サタデー・ナイト・フィーバー | ミュージカルの黄金時代以降、少々衰退していた音楽モノ・踊りモノを久々に盛り上げた価値ある1本だったように思います。この映画は、気を散らすことなく浸れる、大きいスクリーンで観ることが出来れば、よりその価値が分かるように思います。 | ★★★★★ |
未知との遭遇 | ファンタジック、その一言に尽きますね。スピルバーグの描くSFっぽい話は皆ファンタジーかおとぎ話です。音と光でコンタクトを取る、という着眼点には脱帽です。すごくステキです。ただ、どうして限られた人達だけがかの地の夢を見たのか、とか意地になってそこへ向うのか、とかもう少し描いてほしかった気も・・・。 | ★★★★★ |
オーメン | 今、リバイバルで観ると「え?」と思うのですが、これは当時衝撃の作品でした。これ以降、悪魔がらみの映画が増えたくらい・・・。ただ<悪魔がやってきてめちゃくちゃに>ではなく、静かに<悪魔とは>のような描き方をしている点がいいのかも。 | ★★★★★ |
ジーザス・クライスト・スーパースター | 最初に観たのは、まだ思春期の頃。結構衝撃的な映画でした。こういう見方もあるのね、というか、こういう撮り方も出来るのねというか…。今観ると、ううーん、当時の衝撃はないかな。冒険的なそれなりに面白い出来だと思うのだけど、この映画はやはり時代の流れの中で見るのが正解でしょうね。 | ★★★★★ |
エクソシスト | 子供の頃はとても観られなかった。正視できなかった、というべきか。大人になって観てみると、それなりに宗教の背景も分かっていて、楽しめ(?)ました。そして勿論、怖い〜。 | ★★★★★ |
ゲッタウェイ | 中身のある(ように見える)、悪の映画。近年の訳もなく暴力というのではなく、それなりに理屈をつけている点で、納得しながら観られるというのかな。男くさ〜い感じが、フィルムの色見に感じられる気がします。リメイク版よりやはりいい。役者の違いかもしれませんが。 | ★★★★★ |
ゴッドファーザー | マフィア、という存在を知った、と同時にまだ若かった私はかなりショックを受けた映画でした。言ってみれば悪者達、の世界なのに、やはりそれぞれの苦悩や責任や家族といった普通の問題があるのだ、という現実。パチーノ、ブランド、デュバルの、くせのある強烈な個性が、うまく生きた映画だと思います。 | ★★★★★ |
小さな恋のメロディ | 可愛らしい、そしてその愛情の純粋さにはっとさせられます。彼らの真っ白な心と対比して、大人達の慌てぶりと邪推が薄汚れた感と皮肉を感じさせてくれます。本来、愛情とは真っ白なものだったのですよね・・・(と薄汚れた側の大人になってしまった私は述懐する)。 | ★★★★★ |
明日に向って撃て! | すごーくバカですよ、この二人・・・。でもとても魅力的で惹きこまれます。「ああ、バカだなあ・・・」と言いつつ、何度でも観てしまうのです。そして、ハイテンションで楽天的(?)な彼らが惨めにやられてしまう結末を想像できないという点で、観終わった後もいい気分でいられます。 | ★★★★★ |
ローズマリーの赤ちゃん | こういうのを撮らせると、ポランスキー監督は流石だな、と思います。スジはものすごーく居心地が悪くて、気分が落ち着かなくて、いや〜な映画ですが、それが狙いのこの映画にどっぷり浸かれます。弱弱しさと純粋さや、時折垣間見える気丈さをミア・ファローが上手く演じていますね。 | ★★★★★ |
マイ・フェア・レディ | ある意味男のロマンなんだろうなあ。その過程には笑いあり、憂いありと楽しせてくれます。終わり方が今の感覚ではちょっと・・・ですが当時はこれが大団円なんだろうなあ。 | ★★★★★ |
シャレード | 私の中では、音楽が何よりも印象に残る映画でした。ヘンリー・マンシーニ、上手い! | ★★★★★ |
史上最大の作戦 | 一元的な視点になりがちな戦争映画を、多角的に描こうとしているのがとてもいいです。それぞれの人物描写が、それぞれに内面を映していて、キャスティングの妙を感じます。テーマソングのThe longest marchもいいですね。ただこの映画は長くて登場人物が多くて、ちょっと疲れますけど・・・(笑)。 | ★★★★★ |
ウエスト・サイド物語 | ミュージカル映画の変換期、に相応しい作品ですね。でも個人的には好きではないんですよ、実は。ミュージカルは夢見がちな物語の方が似合う気がして・・・。でも、音楽とダンスはやはり圧巻です。 | ★★★★★ |
ダイヤルMを廻せ! | 最後までハラハラドキドキしながら観られます。こういう映画撮らせたら、ヒッチコックは流石です。人間の日頃底に隠されたドロドロした恐ろしさが、残酷なまでに鋭く無駄なく描かれていて、重くもあり、怖くもあり、の逸品に仕上がっています。 | ★★★★★ |
波止場 | 昔はチンピラにもそれなりの正義(?)や主張があったんだな〜、今みたいに何もかもが豊かで便利ですぐ手に入る訳ではないが故に、行動や思想や命に重みがあるな〜と考えさせられる映画かも。マーロン・ブランドの熱演が光ります。 | ★★★★★ |
シェーン | 西部劇の西部劇たる所以、というか、これぞ西部劇!という勧善懲悪ヒーローもの。締め方も爽やかで何とも懐かしく、何度観てもいい映画です。 | ★★★★★ |
天井棧敷の人々 | 確かに長い。面白い、と思えないと最後までは観られないですよね。でも集中して観ると、どんどん引き込まれていきます。生きている人々は圧倒的に庶民が多い訳で、その庶民が個性的に丁寧に描かれていて、自分も力強く生きていけると実感できるような・・・。劇中劇になるパントマイムは素晴らしい! | ★★★★★ |
誰が為に鐘は鳴る | 何度観ても別れのシーンが泣かせますね〜。ストーリーはそれなり、で今観ればご都合主義的な点も多々見えますが、当時のハリウッドではこれで上出来でしょう。いかにも当時のハリウッド〜!って感じが楽しめて、それはそれでよいのです。 | ★★★★★ |
風と共に去りぬ | 作品完成当時、の時代背景を考えると、これは本当に傑作だと思います。自らの力で生きていこうとする強い女性、長さを感じさせない脚本と映像美、音楽・・・。それでもこの評価になってしまうのは、私が現代に生きていて、もう少し進んだ女性の自由を得ているからでしょう。そして、バトラーを失ってしまう彼女を、なんてバカな女だ、と思ってしまうから・・・。 | ★★★★★ |
戦艦ポチョムキン | オーソン・ウェルズと同じく、<若造>である24歳の作品とはとても思えない!天才肌の作品ですね。(と同時に自分の平凡さにがっかりさせられてしまうのですが)階段のシーンは胸にぐっと迫るものがあります。 | ★★★★★ |
チャーリーズ・エンジェル フルスロットル | 楽しかったし、3人が面白がって演っているのも分かったけど、ちょっとパワーが落ちた?感じ。続編、の残念な半面が出たかも。ロバート・パトリックが太ってて哀しかった。 | ★★★★ |
007 ダイ・アナザー・デイ | ハイテク時代のせいか、はたまたCG技術が発展してきたせいか、これまでグッズを使いこなしてきたボンドの魅力というよりは、グッズそのものが見せ場になってきてちょっと残念。ボンドが凄みを感じさせるために、<人間離れ>が進んでしまい、これじゃボンドじゃなくても良いんじゃない?っていうのは寂しいですね。 | ★★★★ |
ワンス・アンド・フォーエバー | ううーん。内容はそれなりにいいんですよ。辛い報せを運ぶ時の苦悩や、作戦を遂行する際の矛盾による苦悩や葛藤や無駄死に、といったものは、辛くとも現実には良く起こることなんだろうし。ただね、アメリカ映画のご都合主義、が見え隠れしてしまうのと、メル・ギブソンがあまりにも無敵すぎるのです。それが、ちょっと・・・ねえ。 | ★★★★ |
BLOW DRY シャンプー台のむこうに | 2001年の映画?って感じです。ヘアドレッサー選手権、と言う題材が懐かしい気がしました。すごく分かり易い程のありきたりな、いうなれば王道(笑)?の話だけれど、ハッピーエンドには心が安らぎますね。 | ★★★★ |
ウェディング・プランナー | ある意味結末の予想できる映画だけれど、それが楽しく安心して観られました。小さな悩みも大きな悩みもかわいく描かれていて、出てくる人々も普通の人達で、好感が持てました。 | ★★★★ |
キリング・ミー・ソフトリー | 話の造りだけを見ると、結構捻ってあって、最後にうわ〜と思わせてくれて、面白いんですけど。エロティックさが先に来てしまって、そっちの方がうわ〜と印象に残ってしまって・・・。ジョセフ・ファインズの肉体があんなに綺麗とは思わなかったなあ。 | ★★★★ |
アメリ | 不思議感覚で観ればとてもかわいく面白く楽しい映画なんだけど・・・。ちょっと冷静に観てしまうと、変な人達の変な感覚と想像に取り込まれてしまうような、むずむずする映画かも。結局は監督の不思議感覚の中に、観客が取り込まれてしまった映画なんでしょうね。 | ★★★★ |
バンディッツ | ビリー・ボブ・ソーントンを持ってきたのがうまく行ったのでは、と思いました。スジはちょっと・・・てなところもありますが、誰も死なない、のがいいです。最後の仕掛けも、ははーんって感じでいい味です。 | ★★★★ |
陰陽師 | う〜ん・・・。原作を読んでいると自分のイメージが出来てしまっているので・・・。萬斎さんははまり役だと思ったのですが、伊藤君がねえ・・・ちょっと若いかなあ。TVシリーズの杉本哲太を持ってきて欲しかったなあ〜。スジはまあまあ、陰陽師の説明が必要だから、仕方がないかなあ。 | ★★★★ |
ラッシュアワー2 | ノリのよさは相変わらずで、更に力の入った映画になっていて、楽しく見られたけれど、ジャッキーの映画にしては普通(?)。久々にジョン・ローンを観た、って気も・・・。 | ★★★★ |
トゥームレイダー | ハリウッド映画の<2時間>鉄則が邪魔をした感じ。もう少しひねれそうだったのに・・・惜しい。本当に惜しい!折角いい題材だったのに、あちこちでもう一ひねりが足りず、少々陳腐化してしまった感じ。 | ★★★★ |
ジュラシック・パーク III | いや、ちょっとあっけなかった気が・・・。少年が生きてるのも<嘘ぅ>って感じだし、なんだかちょっと練り方が足りないような気がします。鳥かごのシーンは結構好きだったけど・・・。 | ★★★★ |
パールハーバー | あっという間に時間が経つのは、それなりに作ってあるからだと思いますが・・・。何か残ったか、と言われると・・・。せっかく気合入れて作った(?らしい?)のに、その割には描き方はこれまでのハリウッド作品とあまり違わない? もう少し外国の考証にも気合を入れてほしかったですねえ。 | ★★★★ |
五条霊戦記 | 途中までは怪しい雰囲気で、それが映像のもの暗さにぴったりで、浅野忠信と隆大介の演じ方もいいやん!って感じだったのですが・・・。最後が、ね〜。なにも現実と辻褄を合わせようとしなくても良かったのに。怪しいまま、フィクションのまま突っ走ってくれた方が、楽しめたと思うんですけど・・・残念。 | ★★★★ |
マレーナ | これまでのトルナトーレ作品を求めるとちょっと・・・な映画ですが、女性マレーナの芯の強さが最後に際立つところが胸を打ちます。当時、彼女のようにしか生き残れない女性がいたことも事実、それが痛々しいです。見守る少年は、かわいいストーカーですね、全てを見ていたのが少年だった、というのが救いでしょうか。 | ★★★★ |
TAXi2 | あはははは〜。バカバカしさが健在でとても楽しい映画です。深く考えずに、ノセラレて観ることが肝心ですね。 | ★★★★ |
シャフト | 期待の割には・・・小粒な気がします。大人気シリーズも映画になるとこうまとめざるを得ないのか!?日頃派手な映画を観慣れていると、これが小粒に見える・・・と言うもの問題なのかもしれませんが。音楽や衣装はとても気合いが入ってて、一つの世界を作っていて良かったですね。 | ★★★★ |