題名 | レビュー | 星の数 |
パーフェクト・ワールド | 絶対的な悪もない、善もない、というイーストウッドの世界観が出ている映画だと思います。途中までかなり引き込まれてみていたのだけど、ケビンのおなかがポコンと出ているのがアップで出た瞬間、退いてしまいました(ケビン、ごめんね。でもあのおなかは哀しかったわ)。 | ★★★★★ |
ギルバート・グレイプ | 演技力のある俳優を使って、人を丹念に描いていて、でもこちらの想像力も試されているような、そんな映画は心地よく感じます。いいか悪いかはともかくとして、何かのきっかけで、人は前へ進めることが出来るのだ、とも思わせてくれます。 | ★★★★★ |
ジュラシック・パーク | いやー、CGってすごいですね〜。恐竜がこんなふうにリアルに蘇るなんて楽しいですね〜! でも子供達も大人も、アメリカ映画ってどうしてあんなに自分勝手でばかなんでしょうね・・・?わざわざ面倒を起こしてそれをドラマにするのは、ちょっと安直では。 | ★★★★★ |
ドラキュラ | ゲイリー・オールドマンがドラキュラ〜!?と不満を持った私を見事に満足させてくれた映画。オールドマンの際立った個性の前には、あの豪華な他の俳優陣も負けています。ドラキュラ側に感情移入してしまい、涙なくしては終われない、ドラキュラの哀しみを感じました。 | ★★★★★ |
セント・オブ・ウーマン 夢の香り | 盲目でありながら(盲目だからこそ?)誇り高く生きるフランクを、アル・パチーノが強烈に演じている。不器用ながら徐々に気持ちの(そして歴史の)差を詰めていくフランクとチャーリー。人間の心の動きを中心に見ていくと面白い。それ以外は、まあ、普通・・・。 | ★★★★★ |
ケープ・フィアー | なりきりデニーロの、逸品の映画。もう怖いの何のって・・・。こんな逆恨み男が、世に野放しになっていたとしたら、どんなに恐ろしい世の中になってしまうことでしょう。団結していく一家の様子もなかなか良く描けてました。 | ★★★★★ |
バックドラフト | これは、弟が越えられないと思っていた山を越えて成長していく姿と、兄が自分を振り返って反省する必要を知ることという、人間の成長物語だと思う。それに、今ある社会の病んでいる部分を見せて、うまくまとめてある映画だと思う。上手いです。 | ★★★★★ |
ターミネーター2 | 1を意識してて<必ずヒットさせなくてはならない>宿命を背負った映画。映画自体も、キャラクターも背負うものが重かったです。もっと力抜いて娯楽大作を目指した方が良かったのかも? でも内容はそれなりに面白かったです。 | ★★★★★ |
レザボア・ドッグス | ティム・ロスが強烈な印象で、すとーんと入ってきた、私にとっては彼を知る為の映画だったかも。撃たれた後の、どんどん沁みていく血の色や量、残酷なまでに淡々とした描写は好きではないけれど、忘れられない映画ではある。 | ★★★★★ |
推定無罪 | やっぱりラストですよね。すべてが分かった時の表情や、真情を考えると・・・。その後、を考えさせられます。エリートが逆に告発される立場になった時のあがき、をハリソン・フォードが好演しています。 | ★★★★★ |
ホーム・アローン | ケビン少年がかわいい、そしてやる〜。実際にはとてもないことながら、違和感を感じさせずにどんな世代も楽しめます。 | ★★★★★ |
ゴッドファーザー PART III | T・Uから敢えてかなり時間が経ったように作っているためか、マフィアの世界の世代交代、時代に対する順応性が上手く描かれていると思います。静かにさんさんと太陽が降っていて、揺りイスが・・・という最後のシーンがとても好き。 | ★★★★★ |
レッド・オクトーバーを追え! | 私の中では原作が先だったので、もう少し・・・て感じです。あの話を2時間強にまとめるには仕方のない事なのですが・・・。それでも、ショーン・コネリーの存在感は凄い。カメラワークも結構良くて、文字が映像として目の前に呈示される、その映画の醍醐味も味わえます。 | ★★★★★ |
ミザリー | 一言で言うと、「ひーっ!」です。怖い、凄い。でも精神的に疲れます・・・。 | ★★★★★ |
レナードの朝 | 人生において、何が自分にとって価値あることなのか・・・を再認識させられた映画。奇跡的に目覚めた時を、体一杯で受けとめるレナードの姿に、惰性で生きる時のある自らを恥じました。 | ★★★★★ |
シザーハンズ | ファンタジックですね。そして、人間の醜さや優しさといった矛盾を、淡々と描き出してしまうところは、脚本がすごいと思います。個人的には、ジョニー・デップという俳優に強烈に惹かれたきっかけとなった映画です。 | ★★★★★ |
ゴースト ニューヨークの幻 | 女性受けするだろうな〜という映画です。デミ・ムーアの涙がきれいなんですよね、宝石のようにきらきらして・・・。話もふわふわになりがちなところを、ウーピーが妙に引き締めて現実感を持たせていたのが良かったです。 | ★★★★★ |
フィールド・オブ・ドリームス | これは、人と話していると「男の人の方がより理解できる」映画なんだなーと思います。更に、これは大リーグを始めとする、野球文化というものが根付いているアメリカだからこそ受けるんだなーとも。ドリームズというだけあって、確かに夢物語・ファンタジーなんだけど、この映画は気持ち良くまとめているので観終わった後はほっとします。 | ★★★★★ |
バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 | 今となってはそれ程目新しくないかもしれない。でも、当時この映画を作った、と言う歴史的な観点からの評価です。しかも、子供にも大人にも楽しめるように作ってあるのが○。未来に行く設定は、どうしても暗くなりがちで、それは残念だけれども・・・。 | ★★★★★ |
ブラック・レイン | 最初は高倉健を押し出して宣伝していたのに、観たら松田優作の怖さの方が印象に残ってしまう・・・それだけ鬼気迫る演技の彼の遺作。若山富三郎の大ボスぶりも良かったです。 | ★★★★★ |
カクテル | ブライアンはそれなりに魅力的に描かれていたと思います。トムのキュートな笑顔のお陰かな。学歴社会のひずみの中で、いびつになっていた心を救えるのは結局は愛情なんだな、という結末が好きです。脚本としては、まあ普通かも。 | ★★★★★ |
グッドモーニング・ベトナム | ロビン・ウィリアムズの魅力が活きた映画だと思います。重苦しくなり過ぎず、でも戦争の愚かさを十分に感じさせられます。見終わった後は、彼以外のキャストは考えにくいです。善良さを色濃く現したこの映画は、ベトナム戦争に対して、ある種の後ろめたさを拭い切れないアメリカでは受けただろうなと思います。でも根底にあるのはアメリカ(人)はすばらしい、というのが・・・皮肉。 | ★★★★★ |
星の王子ニューヨークへ行く | 楽しく観られます。あの王国は何!?とのけぞってしまいそうだけれど、それを皆が真面目〜にお茶目に演じているので、実在してそうで…。花嫁探しに関しても王子が実はいろいろ考えていることや、その割には一目ぼれで始まってしまうあたり、恋とはどうしようもないのよ、って感じでいいです。エディ・マーフィ巧いです。 | ★★★★★ |
レインマン | 心が荒んでいた弟が、兄に会うことによって徐々に癒されていくところが、しみじみしますね〜。風景がきれいだし・・・。ダスティン・ホフマン上手いし・・・。 | ★★★★★ |
告発の行方 | なんと言っても、ジョディとケリーの演技が力強く、素晴らしいです。と同時に、アメリカの司法取引、という制度が興味深く印象に残りますね。これは犯罪によっては、いい側にも悪い側にも転び、選択する人間によっても変わってきます。そういう目で観た時に、批判的に観てしまうかもしれないし・・・。 | ★★★★★ |
エンゼル・ハート | 当時としてはかなりエグいサイコサスペンスだった気が・・・。映画館で観た時はどす黒い生々しい血の色にうえ〜と思いました。翻弄される男を演じるミッキー・ロークの演技力が、最後まで引っぱって行ってくれました。デニーロの存在感も凄いです。スジも結構好きです。 | ★★★★★ |
ウォール街 | 金の動くところ、陰謀渦巻く・・・というどろどろした世界を、マイケル・ダグラスの演技力とチャーリー・シーンの初々しさで上手く描いていたと思います。脚本も正統派って感じのカメラワークも好きです。 | ★★★★★ |
プレデター | 戦う相手を宇宙人にしちゃったのはすごい。これなら相手の強さをいろいろと設定できますものね。持てる力で戦うシュワちゃんのすごさには改めて脱帽。でも、宇宙人の姿、もう少し何とかならないものかね?グロテスクにしたかったのは分かるけど…。 | ★★★★★ |
ラストエンペラー | 歴史的背景を描くと、ああこうなんだなあ・・・と妙に納得できるような。ラストエンペラーとして奉り上げられた男の、実は孤独で哀しい不幸な生涯を淡々と描いています。映像と音楽が美しくて、彼の孤独を際立たせています。 | ★★★★★ |
薔薇の名前 | ウンベルト・エーコの世界・・・って感じでした(上手く言えない)。映像のドロドロと暗い感じといい、重たいセリフといい、当時の宗教界の雰囲気が良く出ていたと思います。ショーン・コネリーが抑えた演技でいい味でした。スジは・・・ま、ともかくとして。 | ★★★★★ |
エイリアン2 | 1より、アクションに徹した(?)ような映画作りになってましたね。その分、怖がらずに観られた気がします。嫌だけど仕方ない・・・という思いもありながらも、自分から立ち向かっていくリプリーの逞しさには、教えられるものも多いような気がします。 | ★★★★★ |
トップガン | 勢いがあって、楽しめます。勿論、マーヴェリックのわがままぶりにはイライラするし、なんでそうなるのよー!と頭にもくるけど、上手くまとめてますよね。今から考えると、すごく豪華なキャスティングだったんですねえ。 | ★★★★★ |
プラトーン | 泣けて泣けて仕方がありませんでした。戦争という狂気、その中で正気を保とうということは、ある意味、狂気の中の狂気という異常な世界なのかもしれませんね。人は、自分を保つ為にいろいろな定義付けや自分なりの正義というものを身に纏っている訳ですが、それが狂っていると思わずに済む世界であってほしいと思います。 | ★★★★★ |
コマンドー | シュワちゃんの魅力たっぷり、です。お父さんがシュワちゃんなら安心だけど、巻き込まれた女性は大変な目に遭いましたよね、これ・・・。あの女性の立場には絶対立ちたくない(笑)。ちょっと抑え目のテーマ音楽が結構好きです。 | ★★★★★ |
クロコダイル・ダンディー | ポール・ホーガンって年齢不詳の感がありますよね。結構マスキュラーなのに、力だけってマッチョじゃなくて、それまでの戦う男のイメージを変えてくれた感じがします。結構楽しくて痛快だったな。安心して観られる(それでいいのかな)懐かしい映画ですね。 | ★★★★★ |
カラーパープル | かつての白人・黒人社会、女性蔑視をしっかり描いていて、それでも嫌味になりきらずに淡々と描ききった作品だと思います。作品中の彼らには土地なり歌なり、持てるものがあっただけでも、まだしもマシな方だったとはしても・・・。ウーピーの抑えた演技が素晴らしい。 | ★★★★★ |
タンポポ | 食に関する知識や蘊蓄やエグさを、これでもかっ!と言わんばかりに盛り込んだ手腕には脱帽。登場人物の描き分けが俳優にぴったり合っていて、他の監督だと収拾がつかなくなりそう(かも?)な内容もまとめあげていて楽しめます。終わり方も爽やかで、それまでのお腹一杯っていう感じをさっぱりとほっと拭い去ってくれる感じ。 | ★★★★★ |
バック・トゥ・ザ・フューチャー | いやー、初めて観た時はなんて楽しくて夢のある話だろう!と思ったもんです。今観ても多分、楽しめる筈・・・。マイケル・J・フォックスが生き生きと演じていて、話そのものもとても良く出来ています。 | ★★★★★ |
ベスト・キッド | あははは、と笑えるような練習法など、一部誤解を生じそうな部分もありますが、当時の日本文化を描いた中では結構まとも。少年の技だけでない心の成長等、青春だなあ、若いっていいなあ・・・と思えます。 | ★★★★★ |
ビバリーヒルズ・コップ | エディ・マーフィの魅力が充分に活きた映画だと思います。彼のテンポのいい言葉とノリのいい音楽が、上手くマッチしています。軽いノリなのにちゃんと仕事してしまう、それがまたステキです。 | ★★★★★ |
スプラッシュ | 当時子供だった私の世代向けだと思っていたけど、大人になってみると、それも良し・・・のすごくかわいい映画です。トム・ハンクスを初めて観た作品、マジソンを追って飛び込むシーンはじーんとします。 | ★★★★★ |
ネバーエンディング・ストーリー | 子供に夢を見させてくれる、楽しい出来でした。でも、本当は原作はもうちょっと複雑で、子供は必ずしも無垢な存在じゃないし、力を得ることで徐々に失うこともある、とちゃんと描いてあるんですよね。まあ、その辺り映画に出来るかどうか・・・が難しいところでしょうけど、それも必要だった気もします。 | ★★★★★ |
ゴーストバスターズ | テーマと映像センスにおっ!と思わせます。一見真面目そうで、とことん笑いを取るこだわりには脱帽。音楽もテンポ良くて、印象に残る映画です。 | ★★★★★ |
キリング・フィールド | 報道、という仕事は、こんなにも過酷で成果の上がらないものか、と初めて観た時に思いました。それでも、その仕事にのめり込む人達のタフさにも感じ入ります。突き進むパワーを尊敬します。得るものとは個人によって違うのでしょうが、その得たものの重みが彼らを動かすのでしょうね。 | ★★★★★ |
インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 | ちょっとおどろおどろしいシーンと、ケイトの生意気っぽいところが私にはもう少しだけど、それが笑えるシーンとの対比にもなっていて、なかなかのバランス感覚を見せてくれます。キー・ホイ・クワンが可愛い! | ★★★★★ |
アマデウス | 映像が素晴らしく美しい!時代考証の結果だと思いますけど、衣装、調度、怪しげな裏街までもがよく描かれていました。俗物モーツアルトは好きじゃないけど、あの音楽に対するエネルギーは、まさにああいった感じだったのだろうと納得させられました。俗人の私には理解できるだけに、サリエリさんが可哀想でした(涙)。 | ★★★★★ |
ターミネーター | 技術が日々進歩していた当時の、未来への期待や不安が見事にマッチした映画だと思う。暗くなり過ぎず、かといって技術に過度に期待してはいけないというような、理屈ではないメッセージがあるように思う。ま、そんな小難しいことを抜きにしても、はらはらドキドキさせられる映画・・・。 | ★★★★★ |
楢山節考 | 心理的にキツイ映画ですね。経済的に発展性の無い彼の地では、こうするよりほかに道がないのかという切なさがたまりません。更に、母が去った後に残した帯をすぐに次の人が当然のように身につけている・・・それはとりもなおさず、彼女もいずれ同じ道を辿るのだと突きつけられるようで苦しかったです。 | ★★★★★ |
南極物語 | 何はともかく、犬が凄い。存在すること、生き続けること、それだけで魅了できるというのは凄いことです。話は実話ベースだけあって、色々と考えさせられることもあります。日本はこうやって<頑張って>戦後豊かになったんだなあ、とか・・・。でもやっぱり犬(の演技?)が凄いんです。 | ★★★★★ |
トロン | 今観直すと、確かにうふふ、と笑っちゃう感じもありますが、それでも前衛的でかなり魅力的。当時の着想と、それを忠実に映像化しようとしたスタッフ達の思いが素晴らしいと思います。 | ★★★★★ |