題名 | レビュー | 星の数 |
ダブル・ジョパディー | タイトルにもなったスジ立てがとても面白く、アシュレイ・ジャドが子を愛するタフになれる女を素晴らしく好演しています。トミー・リー・ジョーンズもいい味です。でも、あの夫の設定がちょっと弱いかなあ・・・。 | ★★★★★ |
ハムナプトラ 失われた砂漠の都 | かなり良く出来たB級映画、って感じ。でも楽しませるコツをきちんと踏んでいて、予想以上に楽しめます。うそ臭さと迫力がない交ぜになって、<ガーッ!>っときます(笑)。 | ★★★★★ |
ジャンヌ・ダルク | 途中まではすごく良かった。時代考証も、ジャンヌ側の人間性を掘り起こした感じも、良く出来ているな、と思ったのですが、裁判にかけられてから、徐々に蝕まれていく精神が、もう一つ・・・何か足らないような?演技力かなあ?折角ダスティン・ホフマンが出てきているのだから、緊張感のあるやりとりを深みを出してほしかった。 | ★★★★★ |
アンナと王様 | 王様と私、のデボラ・カーの、貴婦人!という印象がとても強かったので、ジョディ・フォスターはその点では見劣りしてしまった。でも知的、という点では断然光っていた。しかもこの映画の方がシャムの情勢や王様の心情が丹念に描かれていて、映画としての完成度は高かった。くちづけ一つかわさない愛情表現が、爽やかだったし・・・。 | ★★★★★ |
スチュアート・リトル | なんでネズミが〜、ということを別にしても、結構いい映画だと思う。人の心の機微や愛情の育ち方が、丁寧に描かれていて、安心して観ていられる。小学生くらいの子供にもちゃんと分かる映画だというのが嬉しい。 | ★★★★★ |
ボーン・コレクター | デンゼル・ワシントン、さすが、と思わせる演技力はすごいと思う。犯人も意外性があって良かったけれど、犯人に至る道がちょっと・・・偶然(ではないかもしれないが)落ちてきた本によって、見出せるというスジは安易かも? | ★★★★★ |
海の上のピアニスト | 船の上でのピアノ生活が全て、の男の映画、と思いがちだが、これは彼を見守り続けたトランペッターの話でもある。天才という存在を感じられ、そして自分はその高みには行けないという現実を知る時の人の心情。そして友情。説得に行き、果たせずに終わる彼の涙が何より重みがある。 | ★★★★★ |
シックス・センス | 最初のブルース・ウィリスの<お願い>が、効いている。脚本もなかなか出来が良い。シンプルだけれどもそう感じさせないカメラワークが好き。 | ★★★★★ |
リーサル・ウェポン4 | いやー、めでたしめでたし、遂に終わったか〜、と満足して拍手拍手。あー楽しいシリーズだったな〜。最後にリッグズが幸せになれてよかったな〜。すっきりして映画館を出られました。 | ★★★★★ |
マスク・オブ・ゾロ | オープニング、エンディングの映像までなかなか気合の入った、そして、バンデラスのギラギラぶりが、ぴったり合った映画でした。単純に、「あー!危ないっ!」とハラハラしながら楽しめました。筋はまあ、こんなものかも。 | ★★★★★ |
グッドナイト・ムーン | それぞれの視点を持っている、ジャッキーとイザベルが、遂にお互いを認め合って・・・というくだりには、胸が熱くなります。映像もきれいだし、音楽も心地よかったです。 | ★★★★★ |
マーキュリー・ライジング | 途中までは、少年の世界といい、彼を取り巻く環境(人物)といい、かなりいい感じだったんですけど、折角のアレック・ボールドウィンがちょっと間抜けな設定だったのが残念。でも上手くまとめてあって、最後はジーンとさせられました。 | ★★★★★ |
パッチ・アダムス | 自らが辛い体験をしたからこそ、やれることがある。分かる気持ちもある。パッチはそれが出来る頭脳と経験があって幸せだったのかもしれない。でもそれは、時に大きな犠牲を払うことになる、リスクも包含している事を描く事で、より現実感を持たせようとしたのかもしれない。 | ★★★★★ |
ラッシュアワー | 楽しかったですよ、掛け合い漫才のようで・・・。テンポがいいのでやっぱり惹きこまれます。最後にNG集があるところも、ジャッキーが出ていればこそ。彼のエンターテイナーぶりには脱帽です。 | ★★★★★ |
シン・レッド・ライン | ちょっと長かったかな。でも映像はとても美しくて、その美しい自然美の中で繰り広げられる戦闘が、あまりにも生々しく、とても哀しく空しく、翻弄される人間という存在が辛かったです。 | ★★★★★ |
ラン・ローラ・ラン | ローラがなぜお金が必要なのか、という元々の筋立ては気に入らないけれど、映画としては斬新で面白かったです。リセットする、というゲームにも似た感覚が、現代にぴったりしているのかもしれませんが。 | ★★★★★ |
メリーに首ったけ | 楽しい、の一言。バカバカしい点も、そんなばかなという点も、メリーを中心に据えている人の視点から見ているので許せる。批評を考えずに観るのが第一。 | ★★★★★ |
ピースメーカー | 結構私は楽しめたんですけどね。ハイテクの進歩度とか、人情がどこで公私の一線を画すのかとか・・・。混乱した今の世界では、ありえないことではないな、と思いつつ、冷静に対処できる人が果たしてどれだけいるのかを、ぞっとしながら観ました。 | ★★★★★ |
ボルケーノ | 同時期のダンテズピークが、小さな街だったのに対し、大都市を舞台とした為、危機感や人々のパニック、恐慌ぶり等描く要素が多かった分見応えはありました。ただ、個人的には終息の仕方がちょっと拍子抜け、と言うか現実はもっと…という気が否めませんでしたね。 | ★★★★★ |
うなぎ | 淡々と描かれているけれど、人間の心の奥を見据えた深みのある映画だと思います。なんでうなぎ?と思うけれども、他のもっとポピュラーな動物では観客の感情が流されてしまったのかも。徐々に癒されていく男と女を、役所広司と清水美砂が好演していて、重すぎず軽く流されずにいい作品になっていると思います。 | ★★★★★ |
G.I.ジェーン | 凄いなあ、と思いました。着想もですけど、彼女のタフさに・・・。軍の組織は日常の世界より更に閉鎖性を増した男性社会の縮図。そして、外部からは政治的な圧力も掛けられ、道具として利用される。その中で、実力で自分の居場所をもぎ取って行かねばならない彼女の、タフさには脱帽です。だからこそ最終的に皆に認められるのでしょうけど、誰もはなれないですよね。 | ★★★★★ |
メン・イン・ブラック | こういうバカバカしいノリ、結構好きです。それなりに辻褄も合わせているし、怪しげなメカが出てきてちょっとワクワク・・・。粗探ししようなんて思わずに、それなりに楽しめました。終わり方がちょっと不満だけど・・・。 | ★★★★★ |
ワグ・ザ・ドッグ うわさの真相 | タイミングがいい映画でしょう、これは!後々ビデオ等で観る方には、その辺りの事情を是非知っておいてほしいところ。皮肉たっぷりで、それを一癖も二癖もある役者が半ば楽しんで演技しているかのようで、観ていてこっちも口の端を皮肉っぽく歪めて笑ってしまいます。 | ★★★★★ |
オースティン・パワーズ | ツボにはまると笑えます!何も考えずに笑うだけ笑った方が・・・。ここまでバカバカしく演じきって、しかもそれを興行的に成功させてしまう手腕には脱帽です。 | ★★★★★ |
コレクター | 冷静な筈の刑事でも親類に被害者が出ると冷静ではいられなくなる、というのをモーガン・フリーマンがうまく演じていたし。最後までハラハラしながら観られる、心理的にはもう少し高い評価をつけたくなるが・・・。犯人側の心理、がもう少し読めなくて、それは考えずに観ろといえばそれまでかもしれないのだが、私にはそこが不満で・・・。 | ★★★★★ |
身代金 | 自力で成功した男は、自力で解決することを望む。というのが如実に出ていた作品。そういう男を愛した女が、母性愛の狭間で悩む姿も良く出ていたと思います。メル、レネ・ルッソ、そしてゲイリー・シニーズ等俳優の熱演が光った映画ですね。 | ★★★★★ |
ツイスター | 自然をテーマにしたパニック物としては、結構いい出来かも・・・。でもこういう作品見る度に思うのは、登場人物の身勝手さがあまりにも際立って描かれている事。そんな人間には感情移入し難いし、「アホ!」と言いたくなってしまって・・・。もっと普通の人、いないのかなあ。 | ★★★★★ |
スリーパーズ | キャスティングが先に来ちゃってちょっと残念でしたね。でも、役者に頼るだけじゃなく(勿論、彼らの演技力も素晴らしくキャラクターも合っていたけど)、脚本も結構練られてて、丁寧に作られていたと思います。ケビン・ベーコンの凄みのある役は、やっぱりすごいです。 | ★★★★★ |
ザ・ロック | エド・ハリスとショーン・コネリーの個性が際立っていて、演技派の筈のニコラス・ケイジが妙に霞んでしまうところが凄い・・・。最後に作戦を思い留まろうとする准将と、その心情とずれている部下の対立が、どこにでもある人間のすれ違いを感じさせて現実感があります。カメラワークも好きです。 | ★★★★★ |
インデペンデンス・デイ | 面白かったです。でも、笑いました。あまりにアメリカ的すぎて・・・。大統領がテレパシーで敵の正体を知るのも出来過ぎだし、アメリカ主導で世界が一致するのも、日本の描き方のうそ臭さは一体何?・・・ははは。でも、コンピュータウイルスでやっつける、とかアイデアはいいし、勢いで観せます。 | ★★★★★ |
戦火の勇気 | 勘違いや立場やあれこれの要素が加わって、微妙に捻じ曲げられていく事実。きちんとそれが描かれていて、盛り上がりには欠けていたけど、人間の哀しさと真実を淡々と見せてくれる映画でした。 | ★★★★★ |
イングリッシュ・ペイシェント | 国とは、民族とは、なんと空虚なものなのか、国、も民族も、一人一人がいてこその集団である、ということを感じさせてくれる。 | ★★★★★ |
コピーキャット | はじめは、シガニー・ウィーバーに目がいっていたのですが、進むにつれ、豊かな感情を持ちながらそれを抑え、冷静に捜査を進めていくホリー・ハンターの熱演に目が釘付け。コピーキャットという模倣犯の存在する世界って、怖くも歪んでいるなあ、と思いました。 | ★★★★★ |
陽のあたる教室 | ほぼ大多数の人間がおそらく彼のように成功を夢見つつ、それが叶わぬままいつの間にか淡々とした生活の中に生きがいを見出して、幸せを感じるのだと思います。だからこそこの映画には共感ができるのでしょう。人間的にも深みのある生き方が出来た彼はとても素晴らしい教師生活を送れたのだと思います。ま、最後に聞いた<アメリカンシンフォニー>は確かに平凡(失礼?)で大作曲家にはなれそうになかったけど…。 | ★★★★★ |
ジュマンジ | 独特の創作の世界が、ノレるかノレないかの分かれ目かもしれないですね。こんなゲームがあると想像して映画に出来るなんて、考えた人はえらい! 入り込めるととても楽しい。だから、あの世界で生き抜くなんてとても無理、とかそういう類のちょっとした点はどうでも良くなれます。 | ★★★★★ |
アウトブレイク | ドキドキハラハラさせる脚本と、それを演じる俳優陣の豪華さと演技力がいい映画になるんだなあ、という典型かも。でも、途中から急にアクション物風になってしまうのは何故?個人的には、最後まで学者っぽい固さがあった方が良かった気も・・・。 | ★★★★★ |
スモーク | すごーく丁寧に大切に作られていて、面白い。こっちもしっかり見なくちゃ、と思わせてくれる、いい意味で気を抜けない映画です。ただ・・・私は煙草が大の苦手で、それがネックでこの評価です。だって観てるだけで気持ち悪くなるんだもん・・・。 | ★★★★★ |
クリムゾン・タイド | デンゼル・ワシントンとジーン・ハックマンを対極の人物設定にしたところは、とても活きていました。緊迫感と臨場感はとても良かったです。でもぐいぐい惹きこまれる映画・・・という感じではないかも・・・? | ★★★★★ |
トイ・ストーリー | いやー良かったです〜。CGという現代の最先端を使いつつ、なんとなく紙芝居的な雰囲気を残して(スジのせいかな?)、懐かしく感じました。トム・ハンクスの声がすごく合ってましたねー。 | ★★★★★ |
キルトに綴る愛 | 人生の盛りを過ぎた女達の、それを結構淡々と描く語り口(というのか?)、それがこれから人生の盛りを迎えようとするフィンに上手く染み込んで行く。中で名もない詩人が、<若い間は完璧な愛を求める。年を取ると寄せ集めの中に愛を見出す>という言葉がキルトというものを象徴しているようでもあり、佳作だと思います。邦題がいいですね。巧い付け方…! | ★★★★★ |
ヒート | デニーロとアル・パチーノのキレそうな演技と緊迫感がたまりません。人物もこの二人ならではといった感じで、よく練れています。とても面白いんだけど、面白いがために欲が出てきます。銃撃戦がね〜、見せ場だというのは分かるのですが、もう少し何とか逃げ道を探すとか出来ないものだろうか、とスジに少々不満が残ります。 | ★★★★★ |
セブン | 映像化するのに、どこまで事実に近づけるか、に悩むところ。脚本はいいと思う。ただ、これはやはりキリスト教を信仰しているもの、ある程度キリスト教に造詣の深い人でなれれば分からない点があるだろう、という理解度にばらつきが出るだろう映画。日本人にはそこがちょっと難しいかも・・・? | ★★★★★ |
マーヴェリック | 深くを求めてはいけません(笑)。衣装、景色、セットすべてを丸ごと楽しんで、軽い感覚で、娯楽〜と割り切っていれば、楽しく観られました。 | ★★★★★ |
依頼人 | スジはそんなに驚く程のものではないけれど、各キャラクターの性格や過去といった味付けや、それを充分に感じさせられるだけの俳優の演技力が相乗効果でいい映画に仕上がっていると思います。 | ★★★★★ |
平成狸合戦ぽんぽこ | 狸の目から見る人間社会と、環境を描いた、観る側の感受性を試される気がする作品。有名な狸を出したところが親しみやすさを持たせていますね。 | ★★★★★ |
スピード | まさしくタイトル通り、息を呑む展開のスピード。小気味良ささせ感じさせる。そして、サンドラの力強い美しさと、キアヌ・リーブスの精悍さが引き立てている。 | ★★★★★ |
フォレスト・ガンプ 一期一会 | 現代は数字で人を量化しがちだが、それが全てではないのだ、と訴えている映画のように思える。たまたまガンプには、足が速いという突出したものがあった訳だけれども、そうでない人間にも充分ドラマはあるし、自分の人生では主役であるのだと、生きるということは大変だけれども、価値あることなのだ、と納得させられる。 | ★★★★★ |
レオン | 孤独な少女と孤独な暗殺者の出会い、が、愛情を込めて描かれているのがいい。取り巻く人々の描写もいい。ジャン・レノの注目が行きがちだが、切れた演技のゲイリー・オールドマンがいてこそ、の映画。 | ★★★★★ |
顔のない天使 | メル・ギブソン、アクションなしに、内面を表す映画の方がいい味出す気がするんだけどなあ。これはそうした1本だと思います。少しの感情の変化を、微妙に演技に反映させていて、少年との交流を淡々とながらしみじみと感じさせてくれます。 | ★★★★★ |
めぐり逢えたら | 今観ると、凄く豪華な俳優達・・・。テンポ良くて楽しくて、悪意や憎しみや嫌味がなくてほっとできる映画ですね。中に出てくる(下敷きの)映画が分かるだけに、男女の考え方の違いに思わず「そうそう!」と納得しながら観られました。佳作ですね。 | ★★★★★ |