題名 | レビュー | 星の数 |
ディア・ハンター | ロシアンルーレットのシーンだけがセンセーショナルに取り上げられますが、ちょっと誇張され過ぎの感があって、ベトナム戦争の実感とは遠いような気がしました。それにしても、だらだら長い結婚式のシーンはマイケル・チミノの真骨頂です。睡魔に負けず、頑張って観ましょう。 | ★★★★ |
オリエント急行殺人事件 | 原作は誰でも知っている分、謎解きの味はこの映画では味わえません。でもかなり忠実に映画化しているところは評価します。キャスティングも豪華です。なお、個人的にはポアロはアルバート・フィニーよりもピーター・ユスチノフの方がイメージに近いです。 | ★★★★ |
明日に向って撃て! | このほんわりとした雰囲気がいいです。中でもチャリンコのシーンは絶品でした。ただ、ほんわりのまま、話が進んでしまい、あまり印象が残りませんでした。ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの組合せの映画ならばやっぱり先にスティングを思い出してしまいます。 | ★★★★ |
夜の大捜査線 | アメリカにおける人種差別の実態を重々しくではなくサラリと見せてくれる。ロッド・スタイガー演じる警察署長が徐々にヴァージルを認めていく過程もよく描かれていて痛快。差別反対とかどうとかではなく、人が人を認めて信じるという根本的な美しさを描いた点がよい。ただ若干ですが小粒感は否めません。 | ★★★★ |
サイコ | ヒッチコックは大好きな監督なのですが、どうもこれは性に合いません。これに限らず「鳥」などのスリラーものよりも、サスペンスものの方がヒッチコックは上手だと思います。 | ★★★★ |
大いなる西部 | この映画、結構長いのに、さすがはウィリアム・ワイラー、最後まで飽きずに見れました。オーソドックスな西部劇です。 | ★★★★ |
灰とダイヤモンド | | ★★★★ |
カサブランカ | ベタなストーリーで、ちょっとカッコつけすぎだとは思いますが、夢見心地で見る分には問題ないでしょう。カサブランカというアフリカのちょっと怪しげな臭いのする街を舞台にしているのも効果的です。男のやせ我慢の美学を描いた映画でこれの右に出るものはありません。 | ★★★★ |
市民ケーン | 観て損はないと思いますが、世間の評価の割には私にはイマイチこの世界に入って行けませんでした。「バラのつぼみ」に持たせた意味も想像したほどには奥深みがなかったような・・・。 | ★★★★ |
或る夜の出来事 | ジェリコの壁をはじめ有名なシーンが満載の映画。これが70年も前に作られていたとは驚きです。ストーリー自体はベタなボーイ・ミーツ・ガール物ですが、映画ファンなら1度は観ておきたい。 | ★★★★ |
西部戦線異状なし | ずいぶん前に観たので、正直あんまり憶えてません。ダメと思ったわけでもなくそれほど感動したわけでもありません。でもラストシーンだけははっきりと憶えています。あの乾いた銃声がいつまでも耳に残っています。 | ★★★★ |
キッド | 期待したほどではなかったけども、チャップリンらしいヒューマニズム溢れる作品です。子役も小ズル賢くてなかなかです。それよりこういう映画が1921年に作られていたことに驚きです。 | ★★★★ |
スター・ウォーズ エピソード2 クローン ・・ | 話もここまで来ると展開はもう誰の目にも読めるので、展開が読めていても楽しい映画を作る難しさに突き当たっている気がします。アナキンがダークサイドに向きつつあるところに焦点を当ててもう少し丁寧に描いて欲しかったです。正直、あまり印象に残らない作品でした。 | ★★★ |
バイオハザード | ゲームを実際にやった身としてはかなり物足りませんでした。ゾンビにそう簡単には勝てません。ミラ・ジョヴォヴィッチはそれなりにいい線いってるとは思いますが、ストーリーと映画の作りこみが甘いですね。せめてアクションシーンでの妙なスローモーションはやめて欲しかったです。 | ★★★ |
タイタニック | これといって印象に残る場面やエピソードがない作品。直球は130キロ台、変化球もそんなにキレがない、そんなピッチャーがふらふらしながら完投勝利っていう感じでした。J・キャメロン監督、しっかりしておくんなまし。 | ★★★ |
マディソン郡の橋 | いい分別のある大人がそう簡単に一目惚れする?しかもたった4日間で一生の宝物になるほどの恋をする?リアリティの面でどうも合点がいきません。夢は必要ですが入口段階で現実味がないとその後、鑑賞を続行する興味がなくなってしまいます。これは私の悪い癖です。 | ★★★ |
ミセス・ダウト | ロビン・ウィリアムスはトム・ハンクスと並んでどうも好きになれない俳優の1人ですが、この映画ではまずまず味を出してました。メイクもなかなかのものです。 | ★★★ |
髪結いの亭主 | 登場人物の心理が読めない・・・。特にマチルダの行動は理由が理解できませんでした。それでも★3つにするのはマイケル・ナイマンの音楽が理由です。あのアラビアの旋律にははまりました。 | ★★★ |
ゴースト ニューヨークの幻 | アイディアとしては面白いと思いますが、全般に甘ったるくて好きにはなれません。「彼女と観る」というような別の主目的を持って観る分には楽しめるでしょうが、映画そのものを楽しむのはちょっと難しいかと。 | ★★★ |
バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 | 1と3のつなぎというか何というか、3の予告編ですな。エライお金がかかってますけど。それにしてもちょっと雑じゃないっすかぁ? | ★★★ |
星の王子ニューヨークへ行く | 確かに楽しい。面白い。でもそれだけ。もうひとひねり欲しかった。ビデオ向きですね。 | ★★★ |
私をスキーに連れてって | 「スキーとユーミンとクリスマスを用意しとけば若いやつらは嬉しがって観に来るんだよ。」というホイチョイプロダクションの罠に日本中の若者がまんまとはまってしまった映画。バブルの時期でしたからねえ。でも今になってしらふで観ると現実感のない軽い脚本にげんなりします。唯一、原田知世がかわいらしかったのが救い。★1つプラスです。 | ★★★ |
八月の鯨 | ひたすら淡々と話が進みます。演技はうまいんですが、今ひとつ心に訴えてきませんでした。 | ★★★ |
愛は静けさの中に | 映画としてはまあまあうまく作られていますが、ストーリーがベタベタ。音の聞こえない水の中で心を通じ合わせるシーンもちょっとかっこつけすぎ。 | ★★★ |
プラトーン | 自身の戦争体験をネタにして「有名になりたい」「一発当てたい」という監督の下心や野心が透けて見えて嫌味な感じがします。ベトナム戦争の狂気はこんなもんじゃなかったのではないでしょうか?地獄の黙示録に比べるとだいぶ軽いノリに感じられます。 | ★★★ |
スタンド・バイ・ミー | おそらく男の子ならこれに似た(あるいは実質的に同じの)経験をしたことがあるのではないでしょうか?純粋にノスタルジーを感じさせてくれる作品です。大人になってもあの頃の気持ちは忘れずにいたいものです。でも映画の出来自体は世間が言うほどいいとも思いませんが。 | ★★★ |
カラーパープル | 公開当時はかなり評判になった映画です。観にいって映画館でオイオイ泣きました。でもちょっと「泣かせすぎ」ではないかと。おでんのように1日置いてから後でじんわり味わいが良くなるというものではありませんでしたね。その場で泣いてオシマイです。 | ★★★ |
恋におちて | 2人の名優が演技の火花を散らしすぎでしたね。でもメリル・ストリープって怖い顔したオバサン女優かと思ってたら、意外とかわいいところも見せるんだと感心しました。ホットドッグにチリソースをたくさんかけてくれとお願いする何気ないシーンでそう感じました。それにしてもこの映画は・・・まどろっこしい! | ★★★ |
ストレンジャー・ザン・パラダイス | 低血圧系の映画。何が起こるでもなく、日常の生活風景を素人がビデオで撮ったような感じ。でもやはり素人にはこうは撮れないです。素人が撮れば2時間耐えられませんから。そういう意味ではプロの作品であり、私もジム・ジャームッシュは嫌いではないのですが、これについてはやや退屈でした。 | ★★★ |
お葬式 | 着眼はいいと思いますが、ちょっと狙いすぎ。その分、あんまり笑えないです。 | ★★★ |
インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 | 前作と比べて落差が大きいです。子供が冒険メンバーに加入していたからか、ストーリー展開が何だか子供っぽくておちゃらけが過ぎていると思いました。また、聖なる石とやらがこれまたちゃちいこと。 | ★★★ |
蒲田行進曲 | 映画を作る人には面白いかもしれないですが、自分はノリについていけませんでした。コミカルな味を出そうとする演出もカラ回り気味で、クドさを感じてしまいました。 | ★★★ |
ブレードランナー | これがSF映画の最高傑作と呼ばれる理由がよくわかりません。あそこまで画面を陰鬱にしなくてもいいと思うし、中途半端なアジア臭もいただけませんでした。途中で集中力がきれてしまったからか、私には何だかとても印象の薄い映画でした。 | ★★★ |
時計じかけのオレンジ | 前半は非常に良かったです。あのワルの集団は渋谷とかに本当にいそうで、今となっては暴力行為が実にリアルに感じられます。でもとっつかまってからは急激にテンポが失速。無駄に長い時間が流れてしまいました。キューブリックは本当に当り外れが大きいです。 | ★★★ |
8 1/2 | フェリーニは好きな監督です。ドンちゃん騒ぎをやらかした後の物悲しい空虚感を描かせたら最高だと思います。確か、徒然草だか枕草子にもそういう話がありましたよね。でもフェリーニの最高傑作として名高いこの映画は私にはあまり合いませんでした。最初っから空虚感が充満していて、ついついウトウト・・・。 | ★★★ |
麗しのサブリナ | なんだか話がギクシャク進む感じがしてあまり面白くありませんでした。オードリーもこの映画のときは目だけがギョロギョロしてそんなに美人には見えませんでしたけど・・・。 | ★★★ |
シェーン | あまりに有名な「シェーン、カムバ〜ック」のシーン。これを見て養毛剤のCMを思い出すのは相当古い世代?映画自体はありきたりの西部劇。アラン・ラッドの大根役者ぶりが目立ちます。 | ★★★ |
真昼の決闘 | う〜む。グレース・ケリーばかり見ていた自分が悪いと言えばそれまでなのですが、どうも印象に残らない映画でした。それなりに盛り上がりの場面は用意されているのですが・・・。 | ★★★ |
天井棧敷の人々 | 長いのは苦になりません。でもストーリーがちょっとまとも過ぎます。でもこの映画が今でもこれだけ支持されるのは公開当時の日本にはまともなロマンスを描く余裕すらなかったのでしょう。今、余裕を持って映画を語れるのはその頃の方々のおかげです。 | ★★★ |
誰が為に鐘は鳴る | バーグマンの有名な「鼻」のセリフのところだけがこの映画の見所でした。あとはベタベタストーリーにちょっとクサイ演技。最後まで興味を維持して観るのに苦労しました。 | ★★★ |
レベッカ | 期待したほどではありませんでした。お手伝いのオバハンは確かに気味悪かったですが、ストーリー自体はそんなに恐ろしいというほどではなかったです。 | ★★★ |
モダン・タイムス | チャップリンから「優しい目」が消え、シニカルな風刺やイデオロギーばかりが前面に出ている。頭には訴えてくるけど、心に訴えてくるものが乏しい。機械文明の批判もいいけど、その機械文明の恩恵を受けている自分もいるという視点を忘れてほしくなかった。 | ★★★ |
戦艦ポチョムキン | 映画史的観点からみた価値を別とすればそんなに面白いものではないと思います。有名なオデッサの階段のシーンもちょっと拍子抜けしました。イデオロギー臭が嫌いだという個人的趣味もありますけど。 | ★★★ |
13階段 | 脚本はそれなりに練られていると思うが、今ひとつ、ご都合主義的な臭いが消えない。ラストもありがちな「含みを持たせた大団円」。それに何より、13階段のタイトルの意味をあまり意識させない作りになっているのが残念。それにしても、田中麗奈とツルベは大した役回りでもないのに何でバーンと最初の方に名前が出るんだろうか? | ★★ |
TRICK トリック -劇場版- | 映画館で観るべきものではなかった気がします。こういう「ヌルめ」のものは、金曜の深夜の緩んだ空気の中でビールでも飲みながらクククッと笑って観るのに向いていると思います。(でも誤解しないでください。私はトリックの大ファンで、毎週観てました。映画には向かなかったと思っているだけですので。) | ★★ |
ハリー・ポッターと秘密の部屋 | 所詮、子供向けです。観ていて抜群に楽しいわけでもなく、何か心に残る感動があるわけでもありません。国際線の飛行機の中で観る暇つぶし映画には適当かも。 | ★★ |
冷静と情熱のあいだ | 80〜90年代のトレンディドラマに毛が生えたような、あり得そうにない設定の中であり得そうにない登場人物がいろいろやってるという感じでした。ケリーチャンは美人だけど歩く姿は美しくなかったです。篠原涼子の演技が唯一光ってました。ああいう女性、実際にいますもんね。 | ★★ |
陰陽師 | 野村萬斎の存在感はそれなりにありましたが、ストーリー、CG、演技などどれもこれも中途半端な子供だまし。お金を払ってまで見るものではないでしょう。 | ★★ |
13デイズ | 実話の映画化。ただそれだけのものでした。登場人物の苦悩や両国の考え方の違いをもっと丁寧に描き、かつ、事実+映画製作者の解釈としないと映画化した意味がないと思います。 | ★★ |
エンド・オブ・デイズ | 最悪とはいいません。メチャメチャな展開ながらもとりあえず話はそれなりに繋がってましたから。でもお金をかけただけのクソ映画です。唯一の救いはガブリエル・バーンの冷酷ぶり。別の作品でもっと怖いサタンを演ってください。 | ★★ |