題名 | レビュー | 星の数 |
ボウリング・フォー・コロンバイン | 現代のアメリカにおける深刻な問題の一つである銃規制が、マイケル・ムーアの視点から描かれている。彼一人の視点からというのが問題であって、どこまでが真実を語っているのかが判断しかねた。評価するのが難しい作品だったが、あえて点を付けるならこれ。とりあえずアメリカにおける銃の価値観というものは分かったつもりだ。 | ★★★★ |
HERO 英雄 | この映画で一番評価すべき点は映像美だろう。赤、青、緑などの色を場面場面で上手く使い分けていて、見ている側からすると、いつ場面が切り替わったのかということが一目瞭然だった。肝心のストーリーもそれなりには上手く仕上がっていたが、やはり映像よりはインパクトが無かった。 | ★★★★ |
ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 | 第2部に至ってようやく戦闘シーンが本格化されてきた。個々の戦闘シーンではなくて、集団戦闘の迫力は何度見ても圧倒される。前作では登場しなかった新たな登場人物も出てきたりと、前作とは打って変わった脚色に仕上がっている印象を受けた。 | ★★★★ |
戦場のピアニスト | 今までは残虐非道でろくでなしのナチ、ということを表現した映画が多かったが、この映画では前半こそユダヤ人迫害の描写が強烈だったが、後半のシュピルマンとドイツ軍大尉とのふれ合いは、ドイツ軍全員が全員とも悪い奴ではなく良心を持ち合わせているものが少しでもいたと再確認することが出来て安心した。戦争を経験していない自分が能書きたれてどうこう言える立場ではないが、現実にあったこの物語を見て素直に感動した。 | ★★★★ |
黄泉がえり | 理由もなしに人が生き返っちゃマズイ!ってことで重力による何とかがどうのこうの、っていう取ってつけたような説明で矛盾を無くそうとし、色々な人が生き返ってますよ!ってことでいろんなとこに焦点をあてているわりに、それらが話に大して絡んでこない。あまつさえお約束と言わんばかりに現世との離別の時が訪れる。いくらなんでも脚本が安易過ぎやしないか?と思うのだ。面白くないというわけではないんだけど・・・。 | ★★★★ |
TRICK トリック -劇場版- | テレビでの予備知識なしで見たんだが、結構面白かった。コミカルな演出が寒いと言えばそれまでだが、仲間由紀恵と阿部寛の掛け合いが、凸凹コンビの映画を見ているようで笑えた。ただ、肝心のトリックがそれほど凄くなかったのが不満点として残った。 | ★★★★ |
ザ・リング | 1ヶ所くらいビクッ!としたけど他はあんまりだった。強いて言えばオープニングが一番緊張感があったし。結構忠実にリメイクしたせいもあったけど、話の本筋を読めてしまって、日本版を先に見た自分にとっては残念ながら新しさは無かった。けど何故か日本版より評価が高い自分がいたりもする。 | ★★★★ |
インソムニア | 不眠症というテーマが介在していなくても成り立つストーリー展開なので、まずタイトルに疑問。そして不眠症自体が物語でさほど重要な位置を占めていないので、結局ただのサスペンスになっている印象を受けた。 | ★★★★ |
トータル・フィアーズ | 戦争映画というよりは、それに伴って動く政治の要素の方が濃いので、アクションはないが二カ国間の心理的な駆け引きが面白かった。逆に言えば終盤の展開を楽しめなければ、見所は核が爆発したシーンだけになってしまう。 | ★★★★ |
メン・イン・ブラック2 | 前作同様アクションよりコメディ路線に走ったのは正解。気持ち悪いエイリアンをコミカルな演出で見せることによって、万人に受け入れられる内容だと思う。ただ遊び心で作られたのかどうか知らないが、ストーリーの緻密さはない。 | ★★★★ |
ディナーラッシュ | いろいろな人物が出てきて群像劇みたく話が展開していくので、話の流れとしては面白いが、登場させる意味があったかどうか疑問な人物や、中盤辺りになかなかストーリーが進行しないことに少し不満もあった。サスペンス、というような感じはしなくてスタイリッシュな群像劇のような印象を受けた。 | ★★★★ |
ドニー・ダーコ | 物語の冒頭部分で、28日と6時間42分12秒後に世界が終わる。と言っちゃっているので、序盤からオチを期待して見てた。オチは人によっていろいろな解釈が生まれると思うが、最後のシーンと歌の歌詞を聞いていれば、自ずと答えは出てくると思う。グッドエンドかバッドエンドかは、人によって異なる作品だった。 | ★★★★ |
火山高 | ストーリー、ワイヤーアクション等に突っ込まずに、何も考えず頭を空っぽにして見なければならない映画。突っ込み所を挙げればきりがないが、お馬鹿路線真っしぐらの内容なので、逆に単純明快であるこういう映画もたまにはいいのではないかと思った。 | ★★★★ |
YAMAKASI ヤマカシ | 高層ビルや複雑に入り組んだ建物を縦横無尽に走り回る「ヤマカシ」。現実にフリーランニングとして職業にしている人がいるほど、見る人によっては魅力的なのだろう。出演者の個々の運動能力の凄さは十二分に伝わってきたのだが、ストーリーの中身が薄い。なのでせっかくのアクションも、ただ見せただけのように映ってしまった。 | ★★★★ |
ウインドトーカーズ | 重要な伏線が物語冒頭で語られるので、ラストの展開が読めてしまい、ストーリーに深みがない。なので中盤の戦闘シーンの方に期待をよせたらいいかといったら、そういうわけにもいかない。個人の働きが大きすぎるので全然リアリティがないし、単調な爆発シーンの繰り返しも見ていて飽きてくる。 | ★★★★ |
バイオハザード | ゲームの映画化作品としては、まずまずの成功といった感じ。あえて不満点を書くのであれば、ゾンビたちにさほど脅威を感じなかったことがある。あれでは、もしこの映画の題名が「バイオハザード」でなかったら、スリルのない三流パニックアクション映画になっていたと思う。ゾンビよりは、特殊部隊がやられるシーンの方が印象深かった。 | ★★★★ |
アトランティスのこころ | 原作を読んでいないためか、今一真意が掴みにくい内容だった。主人公と老人があれほど親密になる過程が描写不足なので、感動シーンで感動できない。また仲良し三人組のうち一人だけほとんど出番がなかったりと設定自体に疑問が残る。ただ不思議な力のことや老人を取り巻く秘密などに具体的に触れていなかったのは良かった。 | ★★★★ |
少林サッカー | 小林寺拳法とサッカーを組み合わせた題名になっているが、はっきり言って、もはやこの二つの面影はどこにも無い。○ラゴンボールに出てくるスーパー○イヤ人並みの運動能力で、完全にバカ映画に成り下がっている。ただ、そっちの路線真っしぐらで進んでいっているので、コメディ風アクション映画として見れば、結構いける。 | ★★★★ |
ブラックホーク・ダウン | 正直他の戦争映画と比べても、それほど秀でてるとは思えなかった。ヘルメットをかぶったキャストの顔を一目で把握できるほど映画通ではないので、個性が無い彼らの設定には少し不満も覚えた。それでも臨場感はたっぷりで、戦争映画のメッセージ性は感じ取ることが出来た。 | ★★★★ |
友へ チング | 正直期待していた通りの内容だったので、自分としては結構満足。幼年期から続く男同士の深い友情をとにかく濃く描いている。だが、これほどまでに強い絆を表現するにはそこまでに至る過程にが少し説明不足な感じもした。最後の余韻が残る終わり方も良かった。 | ★★★★ |
ロード・オブ・ザ・リング | 3部作の第1部目、ということで説明くさくなってしまうのは致し方ない。ただ、主要な仲間が揃ってからはファンタジーとして機能していき、これから続く第2部、第3部の前座としてはそれなりに完成されている。 | ★★★★ |
スパイ・ゲーム | アクションが全くと言っていいほど少ないスパイ映画も珍しい。肉体をはった映画ではなくて、CIA内での心理戦を楽しむ映画。仕事が絡むと冷淡で他人ことを省みないネイサンがラストにとった行動は感動したが、他の部分、特に前半の説明が長かった。 | ★★★★ |
シュレック | アニメでここまで面白いのも凄いものだと思った。ちゃんと見る側に訴えるメッセージ性が含まれているので、単なるCG技術に偏ったアニメとは、異なった感じを出している。続編を見てみたいと思わせてくれるほど、楽しく見れる内容だった。 | ★★★★ |
ヴィドック | 推理もののミステリーのはずなのに、犯人が特定できにくい不親切さはある。だがその反面、真犯人を知ったときはなかなか驚かせてくれた。売りであったはずの独特の世界観も延々と続けば飽きてくるし、犯人の動機及び説明不足なあの超人的な動きが最後まで謎のままだった。 | ★★★★ |
バンディッツ | 序盤もテンポがよく、中盤以降のストーリーも中だるみせず最後まで飽きずに見れた作品だった。犯罪を美化しているような作りではあるが、見ている間はそこにはあまり気付かず、ただ個性豊かなキャラに惹きつけられていた。話の作りも上手いと思った。 | ★★★★ |
ウォーターボーイズ | とにかく、男子のシンクロというとんでもなく斬新な発想を実現した学校がいたというのにまず驚いた。映画の方は、青春、コメディ、スポーツのそれぞれの描写が上手く使い分けていて、見ていて笑えるし面白かった。 | ★★★★ |
アクシデンタル・スパイ | ビビアン・スーを久しぶりに見れただけでも良かった。アクションは確かに影が薄かったけど、裸で走り回るシーンは、さすがジャッキー・チェーン。 | ★★★★ |
ワイルド・スピード | 同じカーアクションを売りにしている映画、「60セカンズ」とか「ドリヴン」もそうだけど肝心のストーリーが単調で面白くない。この映画もそれらと同様。カーアクションの凄さは光っていると思います。 | ★★★★ |
スコア | 確かに粗がないストーリーだと思うが、逆に秀でているとも思えない。オープニングからラストまで何の捻りもなく進んでいくのである程度は読めてしまう。オチも弱くて、役者のネームバリューが無かったらいたって普通の作品だっただろうと思う。 | ★★★★ |
トゥームレイダー | 冒頭部分のアクションは、かなりの迫力があり、これはいけるかな?と思って見ていたが、後半に進むに連れて、迫力が欠けていくような展開だった。あの冒頭部分のアクションを、最後まで維持できていたのであれば、と思うと残念な作品であった。 | ★★★★ |
千と千尋の神隠し | 「神隠し」なんて普段は使わない言葉が題名に入っているので、やっぱり扱っているテーマもそれなりに難しい。でも主人公に子どもを持ってきたり、不思議だけど親しみやすい世界観を創り出すことによって、どんな年齢層にも適応できる内容に仕上がっているのはさすが。 | ★★★★ |
ファイナルファンタジー | 題名がFFのくせに、武器として採り上げられたのが剣や魔法ではなくレーザー銃だったり、FF特有の固有名詞で使われていたのが「シド博士」のみで、チョコボやモーグリといったものが登場しなかったりといった不満点はあったが、全体的には別段酷評されるような内容ではなかった。 | ★★★★ |
A.I. | 映像美にキューブリックの作品の面影が微かにあったことに驚いた。それに役者の演技も前評判通り良かったし、プロットも伏線を使ったりといいところは良かった。ただ、物語冒頭で特に深いエピソードもないまま捨てられたので、子供を利用した単純お泣かせシーンに見えたところと、終盤を少し引っ張り過ぎて感動が薄れてしまったのが気になった。何とかラスト30分を短く上手くまとめてほしかった。 | ★★★★ |
ドリヴン | F1を少しでもかじっている人が見たら突っ込みどころ満載らしいが、自分は無知なのでカーアクションは結構楽しめた。特に捻りのないストーリー展開だったが、それが逆にシンプルな作りとなっていて、複雑な設定にするよりは分かりやすくて良かったと思う。 | ★★★★ |
ハムナプトラ2 黄金のピラミッド | ストーリーは前作にとってつけたような感じだったが、やっぱり冒険ものの映画の中ではスリルがあるほうだと思う。完全に前作の続きの内容なのに、前作を知らなくても楽しめるようになっているので、この映画から見ても面白いと思う。 | ★★★★ |
PLANET OF THE APES 猿の惑星 | リメイク前の作品を見ていたのでラストは読め読めでした。評価できる点と言えば、猿のメイクがそれっぽかったところと、独特の動き方や癖等の演出が細かかったところぐらい。ストーリーは新鮮味がなく、特に捻った展開もなかったので見ていて結構単調な感じだった | ★★★★ |
みんなのいえ | 唐沢寿明と田中邦衛の職人同士の意地のぶつかり合いが見ていて面白かった。一見全く異なるタイプの人間に見えるが、実は同じ職人の誇りを持っていて、それが次第にストーリーでも見え隠れするところが上手く表現されていると思った。脇を固める出演者も、それぞれがいい味を出していた。 | ★★★★ |
ハンニバル | 期待していた前作のようなレクター博士とクラリスの息詰まる心理戦が見られなかったのが一番残念なところ。脚本が前作に比べると単調な気がして、演技で魅せた前作とは打って変わった作品になっていた。 | ★★★★ |
ザ・メキシカン | 酷評されているが、自分は素直に面白いと思った。主演の二人も、いい味出していたと思うのだが・・・。 | ★★★★ |
デンジャラス・ビューティー | 単純なコメディとして見ても十分に面白いし、なによりストーリーのつなぎ方に感心した。ミスコンに出る動機としての爆弾犯を持ってきたのはいいが、終盤になって今までのお気楽モードが一変して下手なアクションが入るのか、と思っていた矢先に上手くコメディ路線を踏み外さず、更にミスコンに継続して出場するのも矛盾がないようにストーリーが展開していく。ちなみにサンドラをブス女っていう設定は無理があったけど。 | ★★★★ |
チアーズ! | チアリーディング自体を目的として見たことがなかったので、改めてそのエンターテイメント性に驚いた。応援なのにちゃんとスポーツとして成り立ってるし、一つ一つの技も度肝を抜かれるものばかりで、最後の演技も圧巻だった。予選でのヘタレ演技と本選の演技が違いすぎるのもどうかとは思うけど。 | ★★★★ |
隣のヒットマン | ブルース・ウィリスが、伝説のヒットマンに見えなかったのが痛かったかな。 | ★★★★ |
メメント | まさか物語を後ろから順に見せられるとは思ってもいなかった。まずその斬新な手法に驚いたし、10分間しか記憶できないという奇想天外な発想を生み出した原作者も賞賛されるべきだと思う。記憶喪失の疑似体験とはよく言ったもので、観客も記憶喪失の主人公に感情移入しやすくなっている。ただ演出方法は突飛だが、正しい順で見ていくとサスペンスとしては並みレベルであることは否めない。 | ★★★★ |
マレーナ | 前半は少年の言動に苛立ちを感じていて、嫌悪感たっぷりのまま見ていたが、後半になっていくと前半の軽い空気とガラッと変わって戦争が生み出した悲惨な事件と一人の女性の強さがしっかりと描かれていると思った。前半の内容あっての後半の展開なんだろうが、男としてこんなストーカー野郎と同列に並べられるのは至極迷惑である。 | ★★★★ |
コヨーテ・アグリー | 前半のストーリー展開は、ヴァイオレットの孤軍奮闘ぶりが見ていてつらいものがあったが、恋人との出会いや、コヨーテ・アグリーに馴染んでいくようになると、単なる恋愛映画では表現できない、女性の強さというものが見れるようになって面白かった。 | ★★★★ |
誘拐犯 | 偶発的な誘拐なので、アオリ文句の「完璧な計画」というのがそもそもおかしい。なのでサスペンスとしては中途半端な出来。だが原題のタイトル通り、銃撃戦はかなり見応えがある。ストーリーもはっきりと説明せずに、ぼやかしながら進んでいくので、ラスト後も自分で色々と考えられる。 | ★★★★ |
サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS | 感動シーンこそ見ものだが、サトラレ自身の描写が軽かったように思える。周りがあれほどすんなりと受け入れられるかがどうも引っかかったし、結局は感動シーンに持っていくためのご都合主義に見えてしまった。 | ★★★★ |
クリムゾン・リバー | 登場人物が少ないがゆえに、犯人の予想が容易につくサスペンスになってしまっている。ニーマンス刑事が伝説となっている過程が、詳しく語られていなかったのも気になった。良かった点は、全体的に暗い雰囲気がこの映画には合っていて、映像が綺麗な点とミスマッチなのが印象に残っている。 | ★★★★ |
オーロラの彼方へ | 結構途中まで感動できる内容だったのに、最後がちょっと強引に感じてしまった。確かにあの終わらせ方が一番しっくりとくるのだろうが、無理矢理展開を変えてしまったように思えてちょっと勿体なかった。前半は丁寧な作りで、後半になって急に駆け足になったような印象を受けた。 | ★★★★ |
グリーン・デスティニー | ワイヤーアクションはさほど凄いとは思わなかったが、1対1のアクションの凄さに驚いた。 | ★★★★ |