題名 | レビュー | 星の数 |
ジャンヌ・ダルク | 「伝説」となっているジャンヌ・ダルク像に一石を投じた映画だと思います。ダスティン・ホフマンとの会話のシーンで従来のジャンヌ・ダルクのイメージが覆されましたね。戦争の後に狂気に取り付かれたかのように行動するジャンヌもなかなか考えさせられました。かなり硬派の歴史映画です。 | ★★★★★ |
金融腐蝕列島・呪縛 | いやいや、面白い。邦画はやっぱり無理で背伸びしたアクションではなく、こうでないと。ただ、現実を顧みると今の世にこの映画の登場人物のような大物がいないことにたまらない寂しさを感じてしまいますね。 | ★★★★★ |
アンナと王様 | タイの異国情緒溢れる情景やどろどろした宮廷の陰謀などには感服。俳優もいいし、ストーリーもいい。ただ、少し小さくまとまりすぎているという感じがしないでもなかった。もう一捻りあればもっと点数を上げれるんですが・・・。 | ★★★★★ |
スリーピー・ホロウ | 不思議な映像美と絶妙な演出を楽しむための映画ですね。さすがは名匠ティム・バートン。殊に時代設定が1799年というのが一番のミソ。正に迷信の時代と科学の時代の境目。逆に言えば18世紀以前は何が起きても不思議は無い「剣と魔法」の世界であること。それが微妙なリアリティーを添えている気がします。重厚且つ中世の匂いが色濃く残る近世末期の村の雰囲気を楽しみました。 | ★★★★★ |
ザ・ハリケーン | かなり面白かった。ボクサーと聞くとついついガッツさんとかを思い浮かべてしまうけど(偏見)、カーターはメチャ理知的。っていうかばりばりの知識人で驚き。内容はありきたりの冤罪物とは言うものの、こういったテーマにはやはり素直に感動してしまいます。カーターとレズラ、似て非なる境遇の二人を見ると世の中やっぱ「運」なんだなあ、と思ってしまいます。 | ★★★★★ |
海の上のピアニスト | | ★★★★★ |
エネミー・オブ・アメリカ | 結構楽しめる映画でした。何よりもテンポが早いし、退屈させません。ジーン・ハックマンをもう少し活躍させて欲しいと感じました。あとはラストが少し納得いかない気がしました。 | ★★★★★ |
ラッシュアワー | クリス・タッカーとジャッキー・チェン、という凸凹コンビが良かった。アクションも内容もテンポ良し、小気味良し、で最後まで飽きずに見れます。新手の「リーサル・ウェポン」って感じですかね。まあ、「リーサル・ウェポン」ほどパワフルではありませんが・・・。 | ★★★★★ |
仮面の男 | 三銃士の鉄の結束に素直に感動しました。三銃士の俳優がまたツボを押えていてすごく良いし、コミカルなテンポも好感が持てます。ただ、疑問なのはディカプリオ。・・・あんた絶対主役じゃないでしょ(−−; | ★★★★★ |
バッファロー'66 | 面白かったですね。なんというか、「粋」という言葉が頭をかすめました。音楽もいいし。派手さがないのが少々気になりますが、派手さしかない最近の映画よりははるかにマシですね。 | ★★★★★ |
踊る大捜査線 THE MOVIE | テレビドラマの完全な延長でしたね。けど、元がいいので面白さは損なわれず。テレビに引き続いていかりや長介がいいアジを出してたと思うし、小泉今日子はかなり不気味でいい演技だったと思います。 | ★★★★★ |
鮫肌男と桃尻女 | なんともスタイリッシュで面白い映画ですね。監督の抜群のセンスが端々に滲み出ている。ギャグも面白い。キャラクターもそれぞれに個性があり、立っている。無理にアクションをさせない点も理に適っている。こういう邦画が増えてほしいです。 | ★★★★★ |
トゥルーマン・ショー | 管理された人生が幸せなのか?それともリスクはあっても自由な人生こそが真の真の人生ではないのか?非常に考えさせられた映画でした。非常にユニークですが、現実世界に対する強烈な風刺があるようにも感じられる作品でした。よかったです。 | ★★★★★ |
アメリカン・ヒストリーX | ひたすら人種差別について考えさせる映画。アメリカの内部矛盾って、もうどうしようもないところまで進んでしまっているんだな・・・と、かなり悲しく感じました。あと、ノートンの演技は光ってますね。狂信者から刑務所を経ての彼の目の変わりようには真実驚き。彼は名優だ・・・。 | ★★★★★ |
スネーク・アイズ | 監督良し、俳優良しなんですが、最後にある謎、というのが未だに分からない(汗)。そのせいで点数をつけるのが難しいです。このまんまだとバレバレのサスペンスになってしまうし・・・。 | ★★★★★ |
真夜中のサバナ | 奇妙な物語。クリント・イーストウッドが監督してるのにアクションでも西部劇でもなく、更に彼が主演していないのはどうして?と疑問に重いましたが内容を見てクリント・イーストウッドの評価を改めました。なんというか、余りにも奇妙な世界に見た後に変な気分になりました。ご注意を。 | ★★★★★ |
エアフォース・ワン | かなりハラハラドキドキさせられる作品で結構良かったです。ハリソン・フォード演じる滅茶苦茶な大統領に爆笑しましたね。ゲイリー・オールドマンもいい演技してます。ただ、やはり単純なストーリーには良くも悪くもアメリカチックという面は否定できず。点数はこのくらい。 | ★★★★★ |
レインメーカー | ダニー・デビートの演技やセリフと映画のラストで流れるセリフが良かった。キレイごとだけでは生きていくことのできない世界、というものを思い知らされました。「エリン・ブロコビッチ」と比較すると面白さアップ?あっちのほうが陽性の映画ですが・・・。 | ★★★★★ |
悪魔を憐れむ歌 | ユニークな視点で私は結構楽しめましたね。勧善懲悪ではない点もなかなかいい。ただ、ラストが簡単に読めてしまうのが痛いかな。 | ★★★★★ |
ガタカ | 偏見なのでしょうか、どうも西洋人はIQ検査の開発と言い、遺伝子の重視と言い、この映画のように「才能」を数値化して人間を評価する嫌いが強いような気がします。逆に日本人は根性や気合といった精神論をやり過ぎて戦争に負けたわけですが、やっぱりこんな世界はおかしい。それを様々と見せてくれる映画でした。イーサンとジュードの間の微妙で不安定な友情が泣かせます。 | ★★★★★ |
評決のとき | 人種差別の存在を認め、安っぽい偽善に軽蔑をやりつつも、それでもなおかつその先を歩もうという姿勢が好感を持ちました。法廷映画っていうのは地味ですが、そういったテーマ性が強いのが○です。特に、八方ふさがりになり、人種差別の禁忌に触れつつも、それでもあがく主人公の姿がたまらないです。是非学校とかで教材に使って欲しい映画ですね。 | ★★★★★ |
身代金 | 「誘拐」、と聞くとどうしても犯人が主導権を握り、被害者は受身にならざるを得ないと感じますが、この映画では主人公が攻撃に出、主導権を握ることから犯人の計算に狂いが生じます。そしてこの「狂い」が絶妙な心理効果を出す様の描き方が秀逸で見物です。成功者を狙った誘拐、という辺り、黒澤監督の「天国と地獄」を連想させてくれますね。 | ★★★★★ |
インデペンデンス・デイ | 結構好きですこの映画。公開前に友達に原作を借りて読んだせいで、最初に勇壮に出撃するアメリカ空軍の悲劇に思わず涙してしまいました。感動したのはそこだけ。あとはなんとなく作品全体のいかがわしい雰囲気が好きですね(笑)。 | ★★★★★ |
ミッション:インポッシブル | いつの間にかトム・クルーズが拳法の達人になってる「2」よりかははるかにマシ。最後のアクションが蛇足のような気がしましたが、サスペンス部分はなかなか良かったです。さすがはデ・パルマ監督、といったところでしょうか。 | ★★★★★ |
アンダーグラウンド | たまらなく悲しい作品。設定しか知らないで見たため、心の準備が出来てなかったせいかもしれないが、それ程強烈。祖国を「存在した」と過去形で表現し、そこに生きる人々の悲喜劇を描く。道化的な笑の中にも一抹の皮肉とも悲しみとも取れるものがあり、それがまた胸に刺さる。悲劇と喜劇は正に紙一重。最後に火に包まれた車椅子が回り続けるシーンは吐き気すらした。米の統治政策如何では日本もこうなってたのかな・・・。 | ★★★★★ |
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 | ジャパニメーションの象徴的作品。日本にも誇れるものがある、ということを再認識させてくれる作品ですね。何よりも映像が隔絶している。『マトリックス』は、この映画のアクションシーンを実写で撮ることが目的だったということが良く分かります。けど、内容的には原作の方が好きですね。この映画版は全体的に暗いんですが、原作はコミカルで明るい。恐らくは押井守の功績でしょう。 | ★★★★★ |
アウトブレイク | 本当はリチャード・プレストン著のノンフィクション小説『ホットゾーン』映画化に対抗するべく作られたらしいのですが、『ホット〜』製作が中止になってしまい、そのため振り上げた拳が空回りしてしまった作品です(^^;この作品は『ホット〜』とは逆にフィクションですが、当然モデルは一時期話題になったエボラ出血熱です。緊迫感があり、かなり良かったのですが、ラストの空中戦は蛇足。あれはいらないでしょ。 | ★★★★★ |
クリムゾン・タイド | どちらにも正義があり、その正義がぶつかり合う。どちらが正しいのか、結局は誰にも分からない。なかなか単純ですが深遠なテーマですよね。この映画は素直にそんなテーマに向き合わせてくれる映画でした。しかし、現実にこんな事件が起こってしまった場合はどちらかが選択され、それによって世界の命運が左右される事態になるんでしょうね。そう考えると複雑な気持ちにさせられる映画です。 | ★★★★★ |
アポロ13 | 個人的にはエド・ハリスにもう少し活躍して欲しかった映画でした。ほとんど「奇跡」としか思えない帰還劇なのに、これが事実だと言うからオドロキですね。極限状態の中で希望を捨てずに生きようとする乗組員たちの姿には感動を禁じ得ませんね。いい映画だと思います。 | ★★★★★ |
12モンキーズ | タイムパラドックスものですね。なかなかストーリーが練れていてよかったと思います。一捻りあるものの、それでもまだパンチ不足かな・・・。 | ★★★★★ |
セブン | 高校の時ははまり込んでしまい、途中で怖くなってやめてしまった覚えのある苦い思い出の作品。サイコ、映像美、脚本、サスペンス、全てのレベルが高く、そしてブラピにモーガン・フリーマンにケビン・スペイシーと豪華なキャスト。いいですね。 | ★★★★★ |
スピード | これは面白いアクションモノでした。息もつかせぬテンポとそれに巧くシンクロする音楽が良かった。高校時代に文化祭でみんなで見たもので、私にとって青春の一ページ、といった感じの作品です。不気味なキレ具合のデニス・ホッパーの演技もナイスです。でも「2」はダメダメでしたね(^^; | ★★★★★ |
フォレスト・ガンプ 一期一会 | 誰よりもゲイリー・シニーズが光っている映画だと思いました。内容は非常にコミカルだし、主人公の純粋さに感動できます。しかし、どの場面よりもベトナム戦争のシーンがかなり迫力があって感動できました。しかし、私の友達はみな、あまり印象に残らなかったようです。・・・なぜ? | ★★★★★ |
ジュラシック・パーク | これは映画館で見ないと面白さ半減ですね。つまり、恐竜の迫力が全ての映画です。恐竜好きの私は結構楽しめました。あのCGは素晴らしい。恐竜好きの人間の夢を見事にかなえてくれた夢のような作品。 | ★★★★★ |
シンドラーのリスト | 赤い服の女の子のシーンで衝撃を受けました。邪推すれば黒澤監督の「天国と地獄」の流用なのでしょうが、あのシーンは素晴らしかった。他は戦争の悲惨さを訴える映画としては普通でしょうか。所詮はインテリの気紛れなボランティアにしか見えないところに限界が有る気がしました。 | ★★★★★ |
マルコムX | | ★★★★★ |
紅の豚 | かっこいいですね〜。男のロマンです。ジーナとポルコの清々しく大人らしい恋愛に胸を打たれます。そして何よりも世界観。これだけの世界観を自分の頭の中で作り上げてしまう宮崎監督のセンスはやはりスゴイ。隔絶した想像力と思想の持ち主だということを痛感させられます。 | ★★★★★ |
フック | ピーター・パンが今やお父さんで現実に弁護士をしているという発想が面白いですね。その着眼点はさすがはスピルバーグといったところでしょうか。内容は可もなく不可もなく。まあ、楽しめたかな。以前、ボケ〜っとテレビで見たけど今キャストを見てみるとスゴイですね(^^; | ★★★★★ |
バックドラフト | まるで意思があるかのように踊り狂う炎にただただ恐怖。消防士が命がけの職業であるということが良く分かります。兄弟の相克と愛情というテーマもよく消化されていたとは思うものの、無茶なラブシーンはマイナスでしょう(^^;んなアホなってやつで・・・。 | ★★★★★ |
ターミネーター2 | う〜ん、1に続いてこれも良かった。何よりも液体サイボーグというアイディアが良かったですね。シュワちゃんのサイボーグとはまさに柔と豪の戦い。迫力がスゴかったです。 | ★★★★★ |
グローリー | | ★★★★★ |
7月4日に生まれて | 全体的に暗くて救いようのない作品。結局自分が戦争に行ったことが自分の身の上の悲劇を引き起こし、そしてそのことが彼を苛ませる。戦争とは程遠い日本では非常に考えることが難しいと同時にその「考えることが難しい」ということ自体が由々しき事態だということを認識させられましたね。国が吹聴する愛国心が正しいのか、それとも戦争自体が否定されるべきものなのか。永遠の命題ですね。 | ★★★★★ |
ぼくらの七日間戦争 | 子どもの頃、テレビでの宣伝を見て、見たくて見たくてしょうがなかった映画。結局見れず、宿願果たして見たのがつい最近です。原作も読みましたが、映画は戦車が出てくるのが頂けない。「解放区」という学生闘争をオマージュにした原作にここでは軍配が上がりますか。とは言うものの、管理しすぎた教育のなれの果てが現在の状況。それを鑑みればこの映画が描く少年達の憤りは理解できるし、このくらいの評価点は妥当かな。 | ★★★★★ |
AKIRA | まさに現在流行のアニメパターンのはしり。この精神は押井守の『甲殻機動隊』にまで受け継がれるわけですね。人心の荒廃した都市と人間の可能性は今現在を痛烈に風刺してるように感じます。映像も音楽もメッセージも素晴らしいのですが、やはりあの長大な原作をココまで圧縮したせいか理解しにくいところもチラホラ。それからグロテスクなシーンが少し多すぎるかな。 | ★★★★★ |
レインマン | ダスティン・ホフマン、最高。内容も十分に感動できる内容で良かった。特にレイモンドが家を出なければならなかった理由をはっきりと出していないところがまた心に余韻を残してくれると思う。しかし、あんな性格だった弟が見事なまでに更生されてしまうのには少し抵抗が感じられてしまいました。けど、面白いことには変わりないです。 | ★★★★★ |
となりのトトロ | ほのぼの〜、としていてすごく好きです。ノスタルジックな雰囲気に思わず涙が出そうになる。そして登場する人々の心のあたたかさに、「懐かしさ」を感じてしまう。古き良き時代。もうこんなに「いい」時代は訪れることがないんですかね・・・。 | ★★★★★ |
告発の行方 | さすがにアカデミーを取っただけあって、名女優ジョディ・フォスターの讃嘆たる演技が光ってますね。内容も良質な裁判モノでやはり訴えかけてくるものがあります。しかし、ストーリーはかなり暗いです。見た後に暗澹たる気持ちになります。願わくば世の中からこんな事件が一掃されんことを・・・。 | ★★★★★ |
薔薇の名前 | ものすごいドロドロとした世界ですね。当時の禁欲的で閉鎖的な「教会」というのか「神学校」というのか、とにかく「堕落した不気味な宗教」というものの雰囲気でしょうか。個人的にはショーン・コネリーが好きなので見たのですが、このトリックって正直どうなんだろう?確実には殺せないような?まあ、ご賞味あれ(^^;エーコーが原作なだけにどっかの大学では哲学の講義の題材になっていたとか友人に聞きましたね。 | ★★★★★ |
プラトーン | アメリカの中にも自国の傲慢さに気付いている人がいたんだと、改めて問題の根深さに気付かされた作品です。正義の戦争なんて無い。どんなに粉飾しようと戦争は戦争。私は戦争は否定しませんが、賞揚もしません。今の訳の分からない漫画家が幅を効かせる日本ではこういう作品をゴールデンのロードショーでばんばん流さないと間違った方向に行く気がしてなりません。真面目に作られた映画なので好感を持ちました。 | ★★★★★ |
スタンド・バイ・ミー | 日本の子供が主役の映画は見れたものじゃないけど、この映画はさすがに別格。さわやかな感動と子供の頃の純真な気持ちを思い出させてくれました。四人が仲良く線路の上を歩いていく姿に思わず小学生の頃の仲良し組みでの登下校を思い出し、一人笑みを浮かべてしまいました。何でもないことが冒険で、全てが未知だったあの頃が懐かしい・・・。 | ★★★★★ |