題名 | レビュー | 星の数 |
下妻物語 | メチャメチャ笑わされて、後には感動させられてしまう。このパワー、創意と工夫。「邦画もこれだけやれるんじゃん」と思わされる大傑作。鑑賞後映画館を出たとき凍るような寒さだったけど、心はポカポカしていて、笑顔で駅に向かっていたのを覚えてます。 | ★★★★★★★ |
ジョゼと虎と魚たち | 思い出す度に、胸が痛く、切なくなる。ここ数年の間に観た映画の中でNo.1。「恋愛は何でもあり。そこに良いも悪いもないのだ」という事実、その自由と残酷さをこれ以上ない形で思い知らせてくれた。 | ★★★★★★★ |
猟奇的な彼女 | 胸ぐらをつかまれて「オラオラッ!」と揺すられたみたいに魂をグラグラ揺さぶられてしまった。さんざん爆笑して、やがてホロリ・・・なんちゃって実は号泣(笑)。そりゃ中には趣味に合わない人もいるかもわからないけど、もしハマリさえすれば貴方にとってかけがえのない作品になる可能性大なので興味のある人はぜひ観てほしい。 | ★★★★★★★ |
魔女の宅急便 | この作品を観ると、五月の新緑の香りが胸の中を一杯に吹き抜けていく気がする。何のてらいもなく一生懸命生きてる女の子、キキがとても愛おしい。映像もただただ美しく、大型プラズマテレビを手に入れることができたら絶対一番に観たい映画。 | ★★★★★★★ |
となりのトトロ | DVDを買って久しぶりに鑑賞、以前観た時よりもひときわ感動した。ほのぼのメルヘンチックかと思えば、一転シリアスに展開するストーリー、しかしいつのときもトトロは頼りになる奴だった・・・。んもう、何という素晴らしい映画を作ってくれたのだ!と宮崎駿に感謝したくなる。 | ★★★★★★★ |
バック・トゥ・ザ・フューチャー | ハラハラ、ドキドキ、ワクワク、ホロリ、ホーッetc・・・映画のあらゆるエッセンスが詰まった完璧な作品。エンターテインメントとしてこれ以上の物はないでしょう。3作のBOXでしか購入できなかったのが、2004年7月7日、いよいよバラで発売されますね。(1枚勝ったら1枚タダ。3990円。)嬉しい! | ★★★★★★★ |
ゴッドファーザー PART II | 1作目があれだけの大ヒット。普通はさらに派手なアクションや展開を、と考えがちなものなのに、マイケル(アル・パチーノ)の内面に焦点をおいた渋い脚本設定は勇気のある決断。生真面目な秀才でギャング、ましてやボスになど不向きなマイケルがファミリーの為に苦闘する姿は実に哀愁に満ちていてたまらない。若き日のビトーを演じたデ・ニーロの名演ももちろんだが、ダメ兄貴、フレドーも意外とこの映画の”肝”であると思う。 | ★★★★★★★ |
座頭市 | 映画館で観たときも十分楽しめたけど、DVDで鑑賞し直すと改めて「凄い」「カッコイイ」と思いますね。殺陣のシーンは迫力あるし、村祭りで皆が一斉に踊るエンディングもキマリ過ぎ。賛否両論あるギャグも私は好きです。タレント活動の傍らでこれだけのモノを作ってしまう、もう天才以外の何者でもないでしょ。メイキング映像でも、その発想力とこだわりに感心。井筒監督も少し見習ってほしい。 | ★★★★★★ |
アバウト・シュミット | 哀しさ。仕事を引退し、妻に先立たれてみれば、無力、あまりにも無力。寂しさ、やりきれなさが心に沁みてくる。カッコ悪くて冴えない孤独な老年の男シュミット。彼を演じるニコルソンのたたずまい、表情が何とも良い。「シャイニング」でオノを振り回していた頃とはエラい違いだ。(いや、もちろん当時も良い役者でしたが) | ★★★★★★ |
アメリ | ラストシーンを思い出すたび涙腺が・・・。周りの人々に小さないたずらを仕掛けたり、恋する彼へ遠回しにアプローチしては結局逃げてしまうアメリの姿がいじらしい。そんなアメリの背中を絵描きのおじさんがそっと押してあげるシーンもいい。 | ★★★★★★ |
ギャラクシー・クエスト | もう最高。風車に突っ込んでゆくドン・キホーテのごとく、出演者全員が大真面目なところも素晴らしい。エンディングでは、家で観ながらにして劇場で一大スペクタクルを観たかのような爽快感に包まれた。私は断言する。「トカゲ頭に誓って」(本編参照)面白いと。 | ★★★★★★ |
四月物語 | 北海道の田舎から東京の大学にやってきた少女。そんな彼女の上に起こる日常の小さな、そして大きなドラマ。ラストに爽やかな感動が待っている。わずか70分の上映時間の中に岩井俊二の工夫がギュッとつまった傑作。独特のストーリー構成のため、二度以上鑑賞することでより真価が味わえる作品だと思う。 | ★★★★★★ |
ライアー ライアー | 心から爆笑できるし、家族愛がしみじみと感じられて、いつ見ても晴れやかな気持ちにさせられる。いわゆるドラマはヨーロッパやアジア映画が味わい深いが、ことコメディーとなると、やはりアメリカ映画が世界一と思う。ジム・キャリー、最高です。 | ★★★★★★ |
運動靴と赤い金魚 | やられた・・・。「マトリックス」「ロードオブザリング」といった映画が作られてる一方でこんな映画も存在するんだな。たかが靴一足でねえ・・・。う〜ん、まいった(笑)。嬉しい驚きであります。改めてこれからはハリウッド映画以外を中心に観ていこうと誓う私だった。 | ★★★★★★ |
イル・ポスティーノ | とりえも自信もなく縮こまって生きていた青年主人公。が、世界的詩人との偶然の出会いがきっかけとなり、サナギから蝶になって羽ばたくかのように彼は彼なりに精一杯の人生を生き始める。ほんと、胸が一杯になるというか「俺もがんばってみよう!」って気にさせられました。こういう作品を観ると「映画って本当にいいなあ。」と思いますね。 | ★★★★★★ |
打ち上げ花火、下から見るか?横から見る ・・ | 50分でこれだけの感動を生めるのは見事。小学校高学年頃はどうしても男の方がガキっぽいところなどよく描かれているし、大人になりかけの少女、その揺れ動く心を演じる奥菜恵の輝きと切なさときたら・・・(発育がちょっと良すぎるところは目をつぶろう)。爽やかな一篇。P.S.「四月物語」(岩井俊二監督作)も名作です。リスト入り求む! | ★★★★★★ |
12人の優しい日本人 | お、面白過ぎるぞコレ。本家「十二人の怒れる男」は序盤で展開が読めちゃった&優等生的にしきるヘンリー・フォンダがどうしても好きになれず個人的には×。だが、これは12人それぞれの個性が炸裂していて爆笑。ムチャクチャでござりまするがな、という感じ(笑)。ただし、もしまだ観ていない方がいたら、やはり「怒れる男」を観てから今作をみた方がいいでしょう。その方が数倍笑える事うけあい。 | ★★★★★★ |
フィールド・オブ・ドリームス | 観終わった後でこれほど爽やかな気持ちになった映画も他にない。メジャー、日本を初め全てのプロ野球選手に一度は観てほしい作品だ。しかし、野球好きかどうかでこの映画への評価はけっこう上下してしまう可能性も。もしアメフトがテーマだったら私も同じだけ感動できたかは?マークが・・・。 | ★★★★★★ |
ニュー・シネマ・パラダイス | 素晴らしい映画だ。アルフレードのトトに対する想いは実の父親、いやそれ以上のものだった・・・。ともあれ最初に完全版を観て「なんか余計なシーンが多いなァ・・・」と感じ、わざわざVHSで通常版を借りてみた・・・2時間の方がシンプルでイイと思う。50分も足したらけっこう話変わっちゃうし。逆に監督も完全版を良しと思うのなら劇場版あんなにカットしちゃいかんだろ。 | ★★★★★★ |
ターミネーター | 当時使っていた14型の小さいTV。「集中して映画観れねー。」と嘆いていたものだが、この映画だけはオープニングからグイグイ魅きつけられて一秒も目が離せず、アっというまにエンデイングまで引っ張っていかれた。その迫力と斬新なストーリー設定。「2」もいいけど、私はこれが何といってもNo.1と思う。 | ★★★★★★ |
転校生 | 無邪気とは邪気が無いと書くけど、この映画、本当に無邪気そのもの。男女が入れ替わっちゃった二人。自分の股間に手をやり、「ある!」「ない!」「触ってたら大きくなってきた」とか立ちションやオッパイ見えちゃうシーンetcあるけど、イヤラシさのカケラも無し。邦画はダメだと言われ続けていた80年代に気を吐いていた大林宣彦の快作。素敵な作品です。(このサイト、大林作品少なすぎ。名作「さびしんぼう」もないとは・・) | ★★★★★★ |
太陽を盗んだ男 | しみったれた映画ばかりだった70年代邦画界にこんなイカす作品があったとは。この映画のジュリー(沢田研二)はダーティー・ヒーローとして「野獣死すべし」の松田優作にも負けぬカッコ良さ。終盤の展開には思わず首をひねったが・・・まあ、とにかく面白いからいいか。 | ★★★★★★ |
ゴッドファーザー | 鮮烈、のひと言でしたね。マーロン・ブランド演ずる貫禄たっぷりの初代ゴッドファーザー。血の気の多い長男、ダメ次男、そして秀才の三男マイケル(アル・パチーノ)は父親ビトーのカタギでいてほしいとの願いむなしく、自らの意志も手伝って否応無しに裏の世界へと巻き込まれてゆく。引き返すことのできない暗闇に足を踏み入れてしまったことを暗示するかのような終盤のシーンは印象的でした。 | ★★★★★★ |
明日に向って撃て! | あっけらかんとした明るさ、破滅を予感させる物悲しさが同時進行していて何とも素晴らしい味わい。音楽演出は絶妙、ポール・ニューマンの演技は非の打ちどころ無し。ロバート・レッドフォードの若々しさ、キャサリン・ロスの生真面目な演技もまたよい。今見てもまったく古さを感じないから、当時はさぞ斬新だったことでしょう。ストーリーがどうこうというより、独特の雰囲気を楽しんで◯。 | ★★★★★★ |
卒業 | 花嫁を奪いに走る、例の場面ばかりがクローズ・アップされるが、実はちょっとした演出がいちいち良くできていて完璧なのである。大学出の秀才で世間知らずのベンジャミンが、人生の荒波に翻弄されて右往左往する姿はとてつもなく可笑しく、監督の演出、ダスティン・ホフマンの演技、共に「ただ者じゃないな・・・」とニヤリ笑える出来。 | ★★★★★★ |
ハリーの災難 | トボケた味が最高。細かい演出が行き届いていて、「ヒッチコック、上手い!」というしかない。中でもワイルス船長の滑稽さは秀逸だが、他の登場人物もみな味があって素晴らしい。ブラックといえばそうなのだろうが、のほほんとした雰囲気にむしろ心癒されてしまうコメディーだ。 | ★★★★★★ |
麗しのサブリナ | 映画という名のおとぎ話、を堪能できました。サブリナは可愛く切なく、ライナス(ボギー)デビッドの兄弟その他の役者達もクッキリとしたキャラクターで持ち味を発揮。テンポもよく、小粋な演出が散りばめられていて文句なし。オードリー主演の一連の映画には、彼女のその輝き、存在感に他の役者や作品がついていけてないものも多けど、さすがビリー・ワイルダー、力負けしないいい映画を作ってくれました。 | ★★★★★★ |
ローマの休日 | 王族というものに権威があり、映画に夢があった時代に優れた脚本が作られ、そこにオードリー・ヘプバーンという類稀な女優が現れたこと。それらの幸運が合わさって名作といわれる映画が誕生したのだと思う。今の時代にハリウッドでリメイクしたとしても、軽薄なものしかできんわな。素直にいい映画だと思う。 | ★★★★★★ |
第三の男 | さまざまな人々の思惑と運命がからまって物語は展開。そしてなんともやるせない結末。五十余年の年月にも全く色あせない、この面白さ、深い味わい。私は別にクラシック映画ファンではないが、こういう映画を観ると現代映画はこの頃に比べて進歩しているのだろうか?という懐疑にとらわれる。(特撮技術等は除いて) | ★★★★★★ |
殺人の追憶 | 欠点や矛盾点は少なからずあると思う。が、それらをカバーして余りある強引なまでの迫力、これが現代韓国映画の勢いか。実話に基づいているらしいけれど、ほんの十数年前までこんな無茶な捜査方法がまかり通っていたとは恐ろしい限り。現在は改善されていることを望む。 | ★★★★★ |
ラブストーリー | インパクトはメッチャ強かった。映画館でも圧倒されてたし、観ていて何度か落涙もした。しかし今冷静に振り返ると、話的にはやや無理あるというか、(「猟奇的〜」のメガヒットの次だけに監督も力入りまくっちゃったんだろう)ちょっとアレもコレもと詰め込みすぎでしょう。いい映画だと思うし、けして失敗作ではないけれども、やっぱり次回作に期待。 | ★★★★★ |
キル・ビル Vol.1 | まあ、この映画にリアリティetc言っても意味はない。娯楽映画、ですからァー!残酷シーン云々と人からさんざん聞かされていたので心の準備ができて幸いだった。確かに・・・ね。体調の良いときにしか見れません。「猟奇的な彼女」はこの映画のタイトルにこそふさわしいのでは?(笑)。個人的にはゴーゴー夕張のキャラとジュリー・ドレフュスさんの美しさが◎。両腕ぇ〜斬り! | ★★★★★ |
おばあちゃんの家 | これだけ地味な話で一本映画を作っちゃうというのが、韓国や中国、イラン映画等の偉大なところである。ハリウッドじゃ絶対あり得ないって(笑)。見ててマジで腹が立ってくるほど生意気な都会のクソガキが、なんやかや田舎の生活に溶け込んでゆくさまがリアルで良かった。ま、子供ってそういうもんだよな。大人と違って順応性があるというか・・・。 | ★★★★★ |
インファナル・アフェア | 20分も見ると残りの展開が読めてしまうアメリカ映画と違って、最後までどうなるかわからず緊迫感をもって楽しむことができた。映像の撮り方もチマチマせず広々と空間を使っていてGood。正反対の立場で対峙する主人公ラウとヤン(アンディ・ラウ&トニー・レオン)も持ち味は違えど、非常にカッコ良くて◎。 | ★★★★★ |
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ! ・・ | 70年代ノスタルジイ。あの頃、八百屋さんや魚屋さんは古新聞を糊で貼って袋を作り、野菜や魚を入れてお客に渡したりしてたんだよねえ、これこそエコロジーだなあ・・・。若い人、知らねえだろうなあ(笑)。でも今になってこの映画を振りかえると、未来をかけてがむしゃらに疾走するしんちゃん、一生懸命に毎日を生きているお父さん、お母さんの姿が感動をもって思い出される。 | ★★★★★ |
遠い空の向こうに | まっすぐに夢に向かってゆくそのひたむきさに打たれ、不覚にも嗚咽。近年のアメリカ映画で(コメディー以外で)当たったの、久しぶりだなあ・・・。「夢を追う」と言葉で言うのは簡単だけど、やり始めの時点では雲をつかむような、砂漠に投げられたひとつの小石を探し当てるごとくわずかだったろう可能性を信じて突き進む、そのエネルギーは並大抵ではない。ガンコ親父や女教師らもまた非常によかった。 | ★★★★★ |
がんばっていきまっしょい | この映画の冒頭のシーン。(朽ち果てた元部室に貼られたままの)彼女達の色あせた写真。私がもし俳優で、監督から「今すぐ目薬なしで泣け」と言われたら間違いなくこのシーンを思い浮かべて泣くだろう。ひたすらまっすぐな青春映画。全体にテンポの悪さがわずかに玉にキズだけど、宮崎駿や岩井俊二以外でもこんなにいい邦画があるんだ・・・と知らされた作品。 | ★★★★★ |
タイタニック | 現代ハリウッドでしか作り得ないスケール感は◎。オープニングからの切り口もGOOD。マイナスポイントは役者たちの演技。一例として現実の場でああいう事態になったなら人々のパニックぶりはあんなもんじゃないでしょう、絶対。そういったこと等が少々気になりつつもけっこう感動した。いい話だと思う。 | ★★★★★ |
スワロウテイル | 貧民街、娼婦館、麻薬に暴力に殺人。エグイシーンも多いのに(この映画を思い出すと)なぜかほのぼのして清らかなイメージなんですよね。「ドブネズミみたいに美しく生きたい♪」なんて歌のフレーズがあったけど、まさにそんな感じか。「四月物語」や「打ち上げ花火」等の”爽やか系”とは違うけれど、映像はやはり美しく各場面はアクセントが効いていてさすが岩井俊二と思います。 | ★★★★★ |
ターミネーター2 | 「アメリカのアクション映画はもうたくさん。」と思っている私の、数少ない例外がこのシリーズ。激しいシーンの連続のようでいて、映像の美しさのせいか、それともヒューマニズムが全編をつらぬいているせいか、案外繰り返して観られる作品である。 | ★★★★★ |
髪結いの亭主 | ラストシーンは今まで観た全ての映画の中でも1,2を争う素晴らしいもの。物悲しくって滑稽な雰囲気がイイ。ヒロインのマチルダがまた抜群に美しい。この主人公に共感覚えちゃう俺ってやっぱり甲斐性なし? | ★★★★★ |
異人たちとの夏 | 映画トータルとしては「ちょっとどうかな」という点はあるでしょう。(特に終盤の名取裕子。)しかし、いいんです。両親との団欒シーンだけで、この映画は素晴らしい映画なのです。子供の頃父を亡くしている私もこんな体験、してみたいなあと思う。ところで、大林宣彦監督って現在世間から忘れられかけていません?「さびしんぼう」「廃市」「はるか、ノスタルジイ」など名作は多い。皆さん、ぜひ観てあげて下さい。 | ★★★★★ |
バグダッド・カフェ | 今思い出しても、とても素敵な映画。でもストーリー自体は何のへんてつもないお話なので、過大に期待しすぎるとガッカリしかねません。そのなんてことのないお話が、独特の映像でどこか別世界で起きていることのような雰囲気になってしまうのと、ビヤ樽みたいな主人公の女性がだんだん美人に見えてくるのがマジックですね(笑)。そして思い出すと暖かい気持ちが湧き上がってくることも。 | ★★★★★ |
ストレンジャー・ザン・パラダイス | いつ盛り上がってくるのだろうと思って観ていると、ついに盛り上がらないまま終わってしまうという恐ろしい映画(笑)。1回観ただけで良さをわかるのはほぼ不可能という映画が時として存在するもので「気狂いピエロ」などもそうですね。(こちらも実にいい映画である)しょうもない奴らのしょうもない日常がなんともユーモラスで、思い出すと笑いが込み上げてきてしまう。テーマソング?がまた実にマッチしていてよい。 | ★★★★★ |
13日の金曜日 | 今見てもよくできていて十二分に怖いし、面白い。トータルでいくつ作られたのかわからんけど(笑)結局、この1作目に尽きるでしょう。元々は低予算のインディーズ映画だったものがやがて大手配給会社に売りこまれ、一大ヒットシリーズへと登りつめる訳ですが、その際、役員の観ている試写会で例のラストが強力な後押しとなり「即買い」だったそうです。うーん、むべなるかな。 | ★★★★★ |
シャイニング | 80年代のホラーやSFを現在観ると、チープで見るに耐えないものが多いんだけど、これは怖い・・・。さすがキューブリック作品、時の流れにも色褪せない。トラウマになりそうです(苦笑)。夜中、部屋の外に・・・が突然立っているんじゃないかと・・・。 | ★★★★★ |
ジョーイ | 愛されることがこれだけの力になるということ、家族が当たり前のように100%のサポートで彼を支える姿に痛く感動したのを覚えています。同時に「”ジョーイ”っていう映画よかったよ」友人「それって時代劇?」「へ?違うよ。何で?」「だって尊皇攘夷(じょうい)をテーマにした映画でしょ?」「・・・。」という学生時代のアホなやりとりも・・・。 | ★★★★★ |
アニー・ホール | 過去と現在、空想と現実をシンクロさせた手法がユニークで楽しい。ダイアン・キートンもふだんは特別美人とか好みとか思わないのだが、この映画の中の彼女(アニー・ホール)は非常に素敵に映る。アルビー(ウッディー・アレン)もインテリの皮肉屋に見えて、実はがむしゃらにもがきながら無器用に突っ走って生きているひとりの男であるというのが伝わってくる。「リスに喰われろ」のセリフは笑えた。(本編参照)。 | ★★★★★ |
タクシードライバー | 単なる娯楽映画?それともメッセージ映画?ともあれ面白いのは請け合い。衝動のままに突っ走る主人公に、ただ唖然。どんな役でもこなすデ・ニーロ、拍手。当時これを観たときの感想は「アメリカ、だよなあ・・・」だったが、今の日本ならこの映画の舞台として全然違和感ない世相になっちゃったなあ・・・。 | ★★★★★ |
エマニエル夫人 | 旅客機内で見知らぬ男といきなりやり始めちゃうシーンや、マリファナを吸ってタイ人の男たちに輪姦されるシーンに当時はド肝を抜かれたものだが、今観ると意外や、それほどインパクトはない。(当時はカットされていたタイの少女が○○で煙草を○○するシーンには驚くけど)むしろ性的描写ではおとなしめといっていい第3作目「さよならエマニエル夫人」が切なくて一番好きですね。 | ★★★★★ |