題名 | レビュー | 星の数 |
X-MEN2 | 各キャラクターが1を経ていよいよ本領発揮!原作ファンなものですから、ウルヴァリンの格好良さとサイクの扱いの小ささに(笑)「そうそうそう!」と頷きながら楽しく見ました。エグゼビアとマグニートーの関係も、単純な対立関係ではないのだと、より丁寧に描いてくれて嬉しい。ホワイトハウスでのナイトクローラーのアクションは、前作ゆえの侮りを冒頭から払拭してくれたと思う。次回作もこのレベルを維持して欲しい! | ★★★★★★★ |
スパイダーマン | ここはあえて☆7を! アメコミ原作という一種の侮りをこの映画こそは払拭してくれただろうと思う。原作の辿ったピーターの苦悩をいささか説教臭い口調でしっかり描き、その上でキチンとヒーローさせて、恋もスパイダーネットを駆使したアクションも爽快に描ききってくれた。男は力を得た時ではなく、信念を持った時こそ強くなるのだなぁ。終盤のピーターの格好良さはほんとたまりません。良い映画にしてくれて嬉しい。有難う! | ★★★★★★★ |
JSA | 目の前にある国境、それがあったがために発生し、崩壊した友情。子供のようにじゃれ合う4人と、常に背後に迫る「国境警備」という大人の理屈。そのコントラストが見事すぎて、何度となく泣きました。一つのフレームに収まる程近くにいる人間同士が、これほどまでに遠い。悲しいです。 | ★★★★★★★ |
X-MEN | 原作のイメージをとても良く引き出していました。年齢後退しているキャラもチラホラいますが^^; 原作のどこを優先的に描写するか、監督のその選択眼が良い。プロフェッサーXを、パトリック・ステュワートが演じてくれただけで、長年の夢がかなった気分です(涙)難関だったウルヴィのかっこよさもしっかり描いていたし。激しく続編希望! | ★★★★★★★ |
ブレア・ウィッチ・プロジェクト | 最高にして最悪な映画^^; この映画の良いところは、映画自身ではなくその映画に関わる「プロジェクト」という存在そのものという感じです。胡散臭い話をどこまで真実味を帯びさせて描ききれるか、その1点において最高です。これで2が出なければなあ…。一発芸は一発芸で終わって欲しかった。 | ★★★★★★★ |
タイタニック | 大きなものが沈む、その瞬間に関わるあらゆる立場の人たちの、混乱した感情をあますところなく描ききった名作だと思う。恋も、確執も、怒りも悲しみも、タイタニックが沈む瞬間の為に描かれている。ラブストーリーは苦手なのだが、最後まで目が離せなかった。多くの犠牲者の生命を肌で感じられる、真に良質な映画だったと思う。 | ★★★★★★★ |
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 | 士郎正宗の世界観を非常に上手く抽出し、再加工したストーリー。原作5話の「メイキング・オブ・サイボーグ」を再現したOP映像が良かった。フチコマが出てこなかったのは残念だけど、ゴーストという概念をしっかり作中で消化させた監督と脚本家の手腕は見事としか言えない。お見事!…しかしトグサ、格好良すぎ(笑) | ★★★★★★★ |
クリムゾン・タイド | 限られた空間の中で二転三転する人間関係。司令部から切り離された最前線という、異常に高まった緊張感がよく描写されていたと思う。デンゼル・ワシントン、ジーン・ハックマン、二人の演技の素晴らしさに感動しました。途中アメコミファンには堪らない会話などもあったりして、緊迫したなかでフフっと笑ってしまいました^^ | ★★★★★★★ |
セブン | 軽くなりがちなサイコキラーの連続殺人を、7つの原罪をかぶせる事で、非常に丁寧に重く描いていた事にまず好印象。映画全体を通して、バッハの旋律響く静かな図書館のように、現実から半歩ズレてしまったような、奇妙な不安を掻き立てられる。「原罪」を改めて突きつけられる不安を、テンションを保って描き、突き抜けた。主演二人の演技も素晴らしかった。 | ★★★★★★★ |
レオン | 父的な存在でありながら時折息子の表情をするレオン。配置的には娘なのに、時折母のような顔をするマチルダ。そんな恋人同士…という枠には収まらない二人の微妙な関係を、とてもよく表現していて感心した。役者も監督もスタッフも全てが絶妙だったのでしょう。二人の間の年齢差という要素が時折逆転する。その倒錯が心地よい映画でした。 | ★★★★★★★ |
クール・ランニング | ラテンのリズムにのって頭からっぽにして、笑ったり泣いたり応援したりできる映画!楽しいからはなまる! | ★★★★★★★ |
紅の豚 | 飛行への憧れというか、ロマンを描く時の宮崎氏は実にいい仕事をしますね。ナウシカ・ラピュタから脈々と続いた飛行という宮崎氏の趣味の部分の集大成の映画。 けれどこの作品を描く事で、宮崎映画からは趣味的な飛行描写が消えてしまった…これはとても悲しい事でした。「紅の豚」はその決別の映画。状況も内容もあいまって、物悲しくも美しく、そしてはかない映画でした。 | ★★★★★★★ |
フルメタル・ジャケット | 人がポーンの一つに変貌していく様、「戦時」という状況に洗脳されていく人々。全てが強烈な印象で目に飛び込んでくる。「考えない駒」それこそが優秀な一兵卒なのだと突きつけられる。この映画に「狂気」を感じられる今は、平和なのだ。しかし安穏とした生活を支えるのも実はその狂気。…見る者にその紙一重さを突きつける、その試みが素晴らしい作品だと思った。 | ★★★★★★★ |
天空の城ラピュタ | 一切の無駄の無い展開が、今みても心地よいです。冒険や夢を描く時の宮崎氏のさじ加減が好き。風刺も「もののけ」や「千尋」のような行き過ぎたものではなく、自戒に近い、共感できる物でよかった。 | ★★★★★★★ |
風の谷のナウシカ | 完璧な世界観。原作程の世界の広さは感じないけれど、それでも空の広さは感じられ、その世界自体に強い風刺とメッセージがこめられていて良かった。慈愛と優しさと楽しさに満ちた作品。生きる力というか、自分達の世界を自分達で変えるエネルギーを分けてもらえるというか…。20年近く前でも色あせない名作です。 | ★★★★★★★ |
ブルース・ブラザース | 小学生の時に見て、以来私のヒーローはこの黒づくめの二人組みです。ロックとジョークの連鎖がとても気持ち良い!「シカゴまで180キロガソリン満タン煙草8箱、闇夜、俺達なぜかサングラス」とにかく、かっこ良く、そしてロック!ベルーシの死が残念でなりません。 | ★★★★★★★ |
シャイニング | キューブリックの描く狂気の描写にはいつもいつも痺れます。徹底した狂気の描写に、見ている自分の狂気もあばかれるような不安に陥り、一秒一秒が怖かった。これほど見終わった後に「よかった」と安堵したホラー映画もなかった。…なのに見終わると「もういっかい見たい」とか思うんだから、現金ですよねえ^^; | ★★★★★★★ |
マイノリティ・リポート | ストーリーの面では確かに僅かな物足りなさを感じるものの、これだけ作りこまれた世界観を視聴者に即時に理解させるスピルバーグの構成手腕はさすが。おそらく「犯罪余地システム」以外の小物達を、あくまでも現代にある物の延長線上でしかない設計で纏めた為だと思う。SFは作りこめば良いと言う物ではないのだ、そう再確認した。総合的に見て突出した名作ではないが、佳作以上だと思う。よく纏まっている。 | ★★★★★★ |
サイン | 全く期待をしてなかったので(アンブレイカブルのせいで)とても面白く感じたB級映画。全世界の危機を片田舎の家の中(しかも事態が悪化するほどより局所的になっていく)だけで表現し尽してしまうという、あまりにもかけ離れた感覚の融和ぶりに感動すら覚えるというもの。どんどん事態が外へ広がっていったID4等とは好対照。アメリカ万歳と同じ口調での堂々たる家族賛歌を感じた。弱いんだ〜、こういう切り口に(^^; | ★★★★★★ |
少林サッカー | 使いどころの判っているお馬鹿なCGの数々と、コメディシーンのテンポの良さに惚れた!キャプ翼の初期に燃えて今に泣いてる世代的には、実写タイガーショットには結構クる物がありました(笑)かあっこいいなあ〜♪自分の中では、ポスト・ブルースブラザーズです。久々に脳みそ空っぽにして楽める映画を見ました。 | ★★★★★★ |
GO | ストーリーの大筋は青春ドラマの王道の展開を行きながらも、全てクルパー一家流の解決法で、一味違った描写になるところが新鮮。泥臭いテーマが、気が付けば180度違う描写になってることも多くて、こういう肩透かしは妙に清清しい。見終わった後の感想は、まさしく「GO」。なんだか色々合ったはずなのに、全体を振り返ってもテーマは「GO」としか言えない(笑)秀逸なタイトルだ。 | ★★★★★★ |
ハンニバル | 映画としてメリハリのある展開で良かった。レクターとクラリスの関係の微妙さがより丁寧に描かれていて、主軸の犯罪と二人の関係をどっちつかずで描いていた「羊達の沈黙」よりもその点において突き抜けていた。なので好評価。原作は未読なので、後々感想が変わるのかもしれませんが…。 | ★★★★★★ |
ギフト | 延々と続くあまねく全ての閉塞感が、一気に開放される心地よさを感じた。ミステリとしても、ホラーとしても、絶賛できる程の質のシナリオではなかったけれど、丁寧な心理描写のために主人公の環境へのシンクロ率が非常に高かった。音響も良く、アニーの見る夢の画像も良かった。しかし邦洋を問わず、水とホラーの相性は良いですね。 | ★★★★★★ |
ジャンヌ・ダルク | ジャンヌの物語を「狂気」という色で纏めた映画。内面の狂気と、戦場の狂気がそれぞれ上手く描かれていて、エンターテイメントとしてみる価値が十分にあった。ラストの「対話」の描写は賛否両論あるけれど、私は狂気を描ききった珠玉の出来だと感じました。正直、リュック・ベッソンがココまでやれる人だとは…。フィフスエレメントといい、散漫になりがちな展開を纏め上げるのが上手い監督ですね。おみごと! | ★★★★★★ |
ザ・ハリケーン | 実話をベースにしているからか、ハリケーンの生い立ちとレズラ達との交流がメインで、裁判の方はかなり割愛されてますが、それを差し引いても主題を感動的に描けていると思う。っていうか泣きました。共感する事、感銘を受ける事が多かったのは、脚本や演出が良いのかノンフィクションだからか…。年齢まで演技できるデンゼル、すごいです。何故この作品でアカデミー賞取れなかったんだ! | ★★★★★★ |
ボーン・コレクター | デンゼル・ワシントンの演技の素晴らしさに感服。主人公が動かないという「静」の存在なのに、映画は見事に動いていた。これはデンゼルの演技力も勿論だけど、演出の見事さもあったと思う。猟奇殺人をしっかり猟奇に、そして悪として描いていたのが良かった。とても楽しめた作品です。 | ★★★★★★ |
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャ ・・ | 清朝末の複雑な時代背景を反映してのストーリーは、ちょっとばかり複雑で、詰め込みすぎな気もしたけれど、活劇としての爽快感や、人情にホロリとする所もあって見所も十分。恋あり、笑いあり、涙あり、何より美しいアクションありで、素直に「面白い!」と思いました(^^ | ★★★★★★ |
AKIRA | 原作以上に金田がでたらめな男で(笑)でもあの時間であの内容の漫画を良く纏めたなあ…と感心します。徹底して描かれる「行き過ぎた力」の描写が圧巻でした。しかし暴走したテツオや、キヨコ達実験体はカラーで見るとグロいですね…。声が付き映像として動く事で、原作とはまた、少し違ったメッセージも帯びたようにも思えました。 | ★★★★★★ |
となりのトトロ | 突き抜けたほのぼの感が心地よかった。子供の時に見た時はトトロに自分もあってみたい!なんて思ったし、大人になった今みると、何か置き忘れてきた物を届けてもらったような…そんな不思議な気分になるんですよね。世界が優しさに満ちていて好きです。 | ★★★★★★ |
ルパン三世 カリオストロの城 | 起承転結がしっかりしてて良いストーリーだと思います。………が、これはルパンじゃないでしょう^^;宮崎作品としたら6つ★、でもルパンとしてみたら2つ★。全部のキャラに見せ場があるのが嬉しいんですがw | ★★★★★★ |
オーメン | 無邪気な子供と、次々と惨殺されていく大人たち、そして不可解なベビーシッター。それらの対比が素晴らしく、そして怖かった。映像を不気味に盛り上げる音楽も絶品。全体に流れる宗教的な狂気の描写が良かったです。 | ★★★★★★ |
トレーニング デイ | インテリなエリートのイメージのあるデンゼルが悪役?と、見る前から微妙に抵抗感があったのですが…見てみたらそんな先入観を粉砕する演技で脱帽。後半アロンソのセリフの重みが無くなってしまうのは、ジェイクが成長したから?前半のヘヴィさとアロンソのある種のカリスマ振りに比べると、後半の展開には少し疑問を覚えた。 | ★★★★★ |
ペイ・フォワード 可能の王国 | ハーレイ君扮するトレバー少年の微妙に揺れる声は☆7つ物の演技だったと思う。が、恋を描きすぎて肝心のペイフォワードがほとんど描かれなかったのは如何な物だろうと思ったので減点☆2。そしてあのオチでベタな安っぽいヒューマンドラマに堕ちてしまったので更に減点☆1。でも根底にあるアイディアと、それを映画をもって伝えようとする優しさに惹かれて加点☆1。偽善も貫けば立派な善行だ。そんな事を思った。 | ★★★★★ |
海の上のピアニスト | 主人公のピアニストの奇行よりも、友人の見せる表情、語り口に涙が出た。天才の友人に心酔し、尊敬し、ピアニスト自身が俗世で生きていけないと判りつつも、それでも俗世で身を立てて欲しいと願う、その物語を切々と語る彼が良かった。1900年にアマデウスが生きていたら、サリエリとの関係はこのようになるのかもしれない。 | ★★★★★ |
マトリックス | CGとワイヤーアクションの「スタイリッシュな格好良さ」と、ストーリーの背景となる骨太な世界観が、微妙に乖離しているように思えた。世界観が非常に魅力的なので、それを生かした続編を見たい気持ちは猛烈にあるものの、そのまま2を描けばハード過ぎるSF。結局導入部に過ぎないこの映画は、導入部だからこそ一般受けしたのだろうな…。面白いんだけど、本当に見たいのはソコじゃないんだ!というジレンマが常にあった。 | ★★★★★ |
シックス・センス | 風景と映像がなんとも言えず美しかった。ハーレイ君の演技が素晴らしすぎて、思わず「世紀末版シャイニング」と思ってしまった^^; オチを含めて、よく纏まった映画だったと思う。ちょっと纏まりすぎて遊びが少なかったようにも思うけれど…。 | ★★★★★ |
フィフス・エレメント | 1回目みたときは「やっちゃったよ…」とその荒唐無稽さにかなり脱力したんですが、2回目からは期待しないで見ているからか、テンポの良さやキャラ配置の絶妙さに感心しながら見られました。娯楽映画としての完成度は高いですが、感動の名作というわけでもない、狙ったB級映画?という感じでした。 | ★★★★★ |
インデペンデンス・デイ | 見終わった後「アメリカ大統領ばんざ〜い!」と叫びたくなる映画でした(笑)テンポ良し。ハラハラしたり、笑いもじわりもラブもあって、内容てんこ盛り。荒唐無稽だからこそ面白い作品でした。アホというかお馬鹿というか、そういう方向に突き抜けている作品は好きですw | ★★★★★ |
アラジン | 装入歌とストーリーの合わさり具合が絶妙。恋を謳歌する二人が高らかに歌い上げるさまが良かった。吹き替え声優の歌もなかなか伸びやかで良かったです。たしか羽賀研二ですが。 | ★★★★★ |
ハリー・ポッターと賢者の石 | | ★★★★ |
メメント | ぶつぎりの記憶を繋いでいく編集がなかなか面白く見せる反面、肝心のドラマの展開自体はあまり面白いとは思えなかった。手法の着眼点が奇抜だったからこそ、これはとても勿体無い。でも、こういう感想を持つのは、メメントをオマージュした「JOJO」を先に見てしまったからかも。鬼才荒木氏の漫画は奇抜すぎるからな〜(^^; | ★★★★ |
クリムゾン・リバー | 描写の美しさやから、造型のこだわりは伝わってくるけれど…もう少しストーリーを頑張って欲しかったな。あのオチはちょっと^^; | ★★★★ |
踊る大捜査線 THE MOVIE | 面白いんだけど、なぜコレが映画なんだろう…?映画館での他の客との一体感は良かったけれど、結末へなだれ込む展開は、スピード感に反比例して「おいおい」というシーンの連続。プラスマイナスあわせて「普通」。もう少しなんとかならなかったのかなあ。 | ★★★★ |
ミッション:インポッシブル | 迫力あるし、スリルも満点。CIAに忍び込むシーンには、かなりしびれた。でもスパイ大作戦って、チーム戦の印象が強かったから、トム・クルーズが一人突出しててなんだかなあ。冒頭と結末だけスパイ大作戦、でも他は…。 | ★★★★ |
ベイブ | 面白いんだけど!とても面白いんだけど!………この映画を見てブタを食べられるのならば、捕鯨も、犬肉食も許してくれよ〜とか、ものすごーく複雑な心境になります(^^; 差し引いて4点「普通」。大人がまじめに語るには、あまりにも荒唐無稽の御伽噺すぎるのかも…。 | ★★★★ |
プレデター | プレデターの狩り場に紛れ込んでしまった一行が、一人また一人と餌食になっていく怖さが良かった。ジャングルという野生の場で、プレデターとシュワちゃん、二人の戦士が激突していく…という設定には胸が躍ります。「かっこいい!」……………でも、良くも悪くもそれだけ(笑)光学迷彩の映像化は、今となっては陳腐だけど、良かったなー。…しかし、2が有るからこそ1の評価が高くなるのも皮肉^^; | ★★★★ |
ボーン・アイデンティティー | 全編通してとにかく格闘シーンがかっこよかった! でもあらすじで感じた程のミステリはなかったし、殺し屋の抱いた恋愛というテーマに重きを置き過ぎて、それが作品を無難な方向に纏めてしまったように思えて残念。「こんなカッコいい題材を恋愛で纏めるなんて!」という抵抗感があって素直に楽しめなかったのも点が辛い理由。この主人公って記憶を失う前、ホントにプロの殺し屋でやっていけてたのかなあ…。うーん。 | ★★★ |
TRICK トリック -劇場版- | この監督の性質なのか、大舞台になるほど笑いのネタを小ぶりに纏めてしまう印象。それでこそのTRICKだけど、その笑いの切れ味も悪いとちょっと…。しかしそもそもTVシリーズ自体が「外しの美学」とでも言えそうな、常識から半歩ズレたよな拘りに基づいている訳だから、大舞台になるほど華麗に外す事こそがTRICKであり堤さんなんだとも思うんですが…。もしかしてこの映画に限っては「外してる」こそが最大級のほめ言葉? | ★★★ |
トゥームレイダー | ごめんなさい、途中で見飽きました。スタントなしのアクションは迫力あるんですが、どうもスキだらけというか…。アクションの継ぎ目、会話を締めるジョークの時などにBGMが止まるのだけど、それもその度どうも止めた甲斐がない感じがして…。アンジェリーナがララをというので期待したものの、ちょっと残念でした。 | ★★★ |
千と千尋の神隠し | 画像の完成度は高くすばらしかったけれど、筋に関係のない設定が多く、またその本筋すらも二転三転してしまい、千尋は最後まで「状況に流される少女」でしかなかった。カオナシにこめたメッセージの強さに、話の筋がゆがんでいる。宮崎映画としての完成度は低いと言わざるを得ない。 | ★★★ |