題名 | レビュー | 星の数 |
ロボコップ | ロボコップのメタリックなデザインが最高。動くと響く「ウィーンガション」という音も良い。物語は分かり易いが、復讐だけにこだわらず、ロボコップが自分を取り戻していく過程をきっちりと描いている。冒頭の過激なリンチシーンや、ニュース番組でロボコップを客観的に捉える演出、記憶に残るラストなどを見ると、バーホーベンの上手さが分かる。単なるSFアクションではなく、ブラックコメディとして見るとより面白い。傑作。 | ★★★★★★ |
フロム・ヘル | 退廃的な雰囲気のロンドンなど、陰惨で緊張感のある赤い色調の映像は素晴らしく、テーマに合っていた。それだけにサスペンスとしての物足りなさが悔やまれる。アバーライン警部の能力も推理に活かされているとは思えないし、犯人候補者をバラまいた割に切り裂きジャックの正体も(少なくとも作中では)あまり衝撃的なものではなかった。警部とメアリ・ケリーのロマンスもどこかとってつけたようでイマイチ。雰囲気を楽しむ映画。 | ★★★★ |
千と千尋の神隠し | | ★★★★ |
僕たちのアナ・バナナ | エドワード・ノートンは『アメリカン・ヒストリーX』『ファイト・クラブ』と暗い役柄が続いたが、この映画では明るい神父役を見事に演じている。ベン・スティラーとのコンビもいい具合。監督としての力量もなかなかでコメディとしてはよくまとまっていて十分に楽しめた。ただ肝心のアナ・バナナにそれほどの魅力がないせいか、ラブストーリーとしては物足りなさがあるので、友情モノとして見た方が気楽に楽しめるのかも。佳作。 | ★★★★ |
海の上のピアニスト | | ★★★★ |
初恋のきた道 | よく言えば清冽、素朴で、どこまでもまっすぐな映画だろうが、単調、ベタで、面白味に欠けた映画だった。悪い意味で「先読み」ができてしまう上に抑揚のないストーリーに全く魅力を感じられない。がために、メイン二人の恋愛にも興味をそそられない。チャン・ツィイーの魅力も多分に損なわれているような気がするが、まあ一応、彼女の可愛さに★3つ。凡作としか思えない。 | ★★★ |