題名 | レビュー | 星の数 |
ピンポン | 爽快で軽快な映像が嬉しいの、俺は!。天才と謳われた主人公ペコ(窪塚:好演)が壁にぶつかり一度は挫折しそうになるも這い上がってゆくストーリーは青春の王道。でも松本大洋の独特の世界観で新鮮に描かれる。窪塚筆頭に役者勢もスマイル役のARATA以外はみんな好演。イノセントな空気感に溢れた作品はあらゆる世代に訴えるはず。邦画界は青春映画を描くのが本当に上手。もっとこういう作品をたくさん作ってくれろ!。 | ★★★★★★★ |
ロード・オブ・ザ・リング | 原作の幻想的でヒロイックな世界観を見事に映像化していて感銘。大人でも楽しめるファンタジー映画の金字塔が誕生した。見事なロケーションやセットにも目を見張るが、役者陣の演技も好感。イライジャ・ウッドの自然な演技に加え仲間のショーン・アスティン、ヴィゴ・モーテンセン、オーランド・ブルームらが物語を引っ張る。イアン・マッケランとクリストファー・リーの魔法使い対決も見物。一度は観るべき。 | ★★★★★★★ |
ハムナプトラ2 黄金のピラミッド | 大ヒットした冒険アドヴェンチャー第2弾。今回は夫婦になってブレンダン&ワイズが息子ともどもスクリーンいっぱいに駆け抜けます。まさにスリルと興奮と爽快感は勿論、このシリーズ特有のユーモラスな雰囲気が充分楽しめます!!。CGシーンも多いけどこういう使われ方だと気にならない。このシリーズが生んだ使命感に追われたり危機感に溢れない純粋なヒーロー像は画期的だと思う。 | ★★★★★★★ |
トラフィック | 作品全体のクォリティの高さに観て愕然とした。ブルーとイエローのトーンでスタイリッシュに描かれたクライムの世界。鮮やかな映画全体の冷たい温度。複雑に絡む人間関係の生み出すドラマ。映画の新しい方向性を指し示す新しいタイプの誕生。ソダーバーグ監督リスペクト!!。 | ★★★★★★★ |
リトル・ダンサー | 貧乏な少年がバレエダンサーを目指すだけの映画だと思ったら大間違い。脚本家の手腕は冴えまくって、家族の絆、成長を繊細かつ心の深くまで豊かに描いています。地味かもしれないけれど感銘を呼ぶ。主演のベル少年も好演。無言で踊りで意思表示するシーンはある意味ハイライトでは?。 | ★★★★★★★ |
マトリックス | SF映画界の新しい糸口を作った快作。「エピソード1」を一気に古く感じさせてしまい、新しい時代の波を感じた。主演のキアヌのシャープさも近未来を体現していたけど、この作品全体の世界観とスピード感を生み出したウォシャウスキー兄弟リスペクト!!。90年代の最後に出て来ってのも神話っぽい。 | ★★★★★★★ |
8月のメモワール | イライジャ・ウッドと、その姉を演じたキシー・ランドールの二人の子役が大人に勝る名演技を披露。ケビン・コスナーも戦争帰りの父親像をオーバー過ぎずに好演している。家族の絆、アメリカの田舎の貧困、風景、子供時代からの卒業を見事にとらえた傑作。必ずや胸に刻まれるものがあるので絶対に観てほしい作品のひとつ。原題も邦題もイマイチで印象を悪くしているのが残念。 | ★★★★★★★ |
アマデウス | アカデミー賞受賞納得のスケールの大きなクォリティの高い作品。幼少期に観て、その現実のように再現された中世の衣装やセットに仰天したものです。晩餐会の料理など素晴らしいです。しっかり肉付けされたモーツァルトやサリエリのキャラクターは秀逸で、80年代って丁寧に作られた感銘受ける作品多く創られていた。何度でも観たくなります。 | ★★★★★★★ |
ジャッカルの日 | 原作が凄いのであろうが、今観ても色あせない緊張感溢れるハードボイルドの傑作。コードネーム「ジャッカル」演じるエドワード・フォックスの隙の無い佇まいが最高にクール。出演が僅かながらデルフィーヌ・セイリグも忘れがたい印象を残す。しかしジャッカルに対し異様に鈍そうに見える刑事とのラストの対決は謎。急にキャラクターが逆転しているようで…。70’sのフィルムの粗さが雰囲気醸していい味。必見!。 | ★★★★★★★ |
風と共に去りぬ | こんなビッグなドラマが60年も前に創られていたという事実に衝撃。力強い情熱的ヒロインを主軸にドラマチックに描かれた本作品は最後まで釘付け。実生活でも運命を自ら手繰り寄せる才に長けたリーはスカーレットそのもの。映画という総合芸術を想う時、この作品を無視して通る事は出来ない。それほどの記念碑的名作。必見!! | ★★★★★★★ |
青の炎 | 演出家:蜷川が真摯に撮った青春サスペンスドラマの秀作。主演がアイドル故、期待しないで観たが予想を超えた出来だった。複雑な心理の主人公を幅のある演技で二宮が健闘。少し距離のあるヒロインを松浦も好演。鎌倉を舞台に夏の薫る瑞々しいロケーションがストーリーの切ない悲劇性と絶妙のバランス。秋吉久美子の自然な演技の母親象も脇で支える。衝撃的なラストは胸に刺さり、また現代の青少年像の一端を物語る。 | ★★★★★★ |
007 ダイ・アナザー・デイ | CGの技術が進化し一番ラッキーなのが、この手のアクション映画。適度な荒唐無稽さもセンスでカバーし007シリーズはますますパワーを増します!。今回も度肝を抜くアクションの数々でスペシャルアイテムの数々と共に魅せてくれます。スタイリッシュでエンターテイメント感に満ちた大迫力画面は是非スクリーンで観てほしい。小悪魔的なハル・ベリーも好演だが、わずかな出番で圧倒的な存在感のマドンナは、さすが!!。 | ★★★★★★ |
スパイダーマン | 大人気アメリカンコミックの原作を独特の感性の持ち主ライミ監督がスタイリッシュに映像化。マグワイア演じる不必要にヒロイックぶりをアピールしない主人公の普通っぽさと、セクシーさに逃げないダンスト演じるヒロインの像のバランスが良く、娯楽アクション映画に徹さない人物描写が知的。ただデフォー演じる敵役の掘り下げが浅く存在もパワーも弱い。一応完結はしてるものの続編を臭わせ過ぎ。 | ★★★★★★ |
アイ・アム・サム | ショーンの演技や子役の演技は秀逸だし胸を熱くさせるのだが、ストーリーが微妙。設定が先行してしまい脚本の構成がガタついた印象。ローラ・ダーン扮する養母との関係も曖昧だし、ファイファー演じる弁護士もキャラクターがいまいちしっくりこない。けれど、こういう難しいテーマを時に現実的に、時にハートフルな視点で見つめ描いた点は賞賛。全編ビートルズナンバーで彩られたサントラも好感。ショーンの友人たちも好演。 | ★★★★★★ |
マルホランド・ドライブ | リンチしか描き創り上げることが出来ないであろう独得で摩訶不思議な世界観。テーマのミステリアスさは勿論、デカダンな夏の匂いを感じさせる映像も伴って作品は軽く芸術的なレベル。観る者により様々に形を変えて映るストーリーは不思議な魅力を放ち輝く。青い鍵を筆頭に幾つかのキーワードが心に残る。二人のヒロインが織り成す幻想的な怪しい作品は感傷的で現実的な結末を導く。この世界観は貴重。 | ★★★★★★ |
息子の部屋 | ストーリーの核となるのは幸福な家庭に突然訪れた息子の死という突然の喪失と、そこからの家族の再生。テーマに死を扱っているものの、それを弄ぶこと無く丁寧に真摯な視点で描いている部分が秀逸。このままバラバラになってしまうのか?と思わせておいて、ラスト近くのドライな息子の好意を対象の少女の登場で現実に向き合ってゆくことを取り戻す家族たちの象がリアルで好感を持った。風景描写も奇麗。 | ★★★★★★ |
GO | 原作がしっかりしているのだろうけど人種のボーダーという難しい問題を軽快な疾走感で撮りきった監督は健闘している。多少、柴咲コウの設定や後半の暗すぎる映像に疑問は残るものの全体的にはバランスが撮れていた。窪塚演じるクルパーの、父との葛藤や友人とのエピソードを通しながらのアイデンティティ探しは胸を揺さぶる。両親役の山崎努と大竹しのぶの演技力は圧倒。窪塚も健闘しているが彼は「ピンポン」の方が好演。 | ★★★★★★ |
悪いことしましョ! | ブレンダン・フレイザーが悪魔(ハーレー)に魂を売り得た7人の人生を、達者に次々と演じ分けるのを観ているだけで楽しい。映像もスタイリッシュでウィットとユーモアに溢れているのも小粋。ブレンダンの周囲の連中を演じる役者も、次々とキャラクターを変える細部が凝っている!。コメディだと思っていると実は人生を後押ししてくれる爽快な作品で、見た後に元気の出る秀作。 | ★★★★★★ |
グリーン・デスティニー | アジア映画苦手だったのですがこの作品見て印象ガラリと変わりました!。リー監督自体は「アイスストーム」で才能は知っていたのですが、今回、一種の伝説をきちっと凛々しく作品に仕上げたセンスに脱帽。フライヤーアクトもアクションというより必然性を感じる扱いで不自然さを感じさせず非現実的な話でもリアル。人生と愛を見事に描ききった名作。チャン.チェンは山賊蛇足かも。ユンファの存在感とヨーの毅然さは必見!!。 | ★★★★★★ |
エリン・ブロコビッチ | ジュリア・ロバーツが堂々のオスカー受賞大納得の作品。ソダーバーグ監督独特のどこか、ひんやりとした空気を感じさせる映像と、ホットなジュリアがメガスマイルで環境汚染の隠蔽を暴いて行く様は観ていて痛快。観終わって気分が躍動するはず。前向きになれる映画です。 | ★★★★★★ |
最終絶叫計画 | ブラックユーモア満載のコメディ。大ヒットしたなりのセンスの良さがあります。よくパロディなコメディって手ぬるいもの多いけどこれは馬鹿馬鹿しさに歯止めをつけてないのが爽快。地上波で流せない乗り最高。逃げつつもスプリンクラーでセクシャルな表情しちゃうシーンとか名場面では?。 | ★★★★★★ |
ノイズ | この作品の張り詰めた空気感と流麗な映像は高評価できます。デップの陰りとセロンの眩しさが対照的。SF&サスペンスを軸にエロティシズムを織り交ぜ観てる者を虜にするはず。セロンの魅力が一番溢れている作品かもしれない。日常の中の非日常をシャープに描いています。フィルムの映像自体がセクシー。 | ★★★★★★ |
17歳のカルテ | 演技派若手女優の演技合戦。痛々しい荒々しさを体言したジョリーは見事。ウィノナの聡明さと複雑さの混沌、マーフィーの十八番、惨め演技やデュバルの翳りなど見所多い。脆い時期の少女達の通過点。精神施設を通してはいるが主題はきちんと成長と人生を描いている。ウィノナの強さに救われる。 | ★★★★★★ |
処刑人 | 邦題タイトルが凡庸だが、隠れた傑作!。スタイリッシュで疾走感溢れる映像はクールだし、主人公のフラナリー&リーダス兄弟に加え、ワイルドなコノリーらキャラクターも魅力溢れる。なんと言っても好演は自由自在に演じまくるウィレム・デフォー。まさに怪演!。改めてリスペクトしました、この作品から。脚本は多少荒唐無稽ではあるものの非常に感覚的で妙に胸に響くものもあり、同監督の次作が観たい!。 | ★★★★★★ |
ヴァージン・スーサイズ | 原作に溢れる詩的な思春期のドライさと残酷さと曖昧さを見事に映像化したソフィァ・コッポラ見事!。ブルーがかった気だるいカメラワークと空虚な雰囲気も文学的。脚色も映像も良ければ音楽も最高!。トッド・ラングレンのナンバーは胸に何かを刻むはず。単なるガーリー・ムービーにあらず。永遠の青春映画に追加されるべき作品。ダンストはじめ役者陣も皆、好演。 | ★★★★★★ |
ハムナプトラ 失われた砂漠の都 | 素晴らしい。久しく現れなかったヒロイック・アドヴェンチャー。インディとの類似が視的されがちだけど舞台と適役がスキンヘッドなくらいで全然違うよ。ハリソンの知的で頼れるヒーロー像じゃなくブレンダンの陽気でノンビリしてて、でも運の強いキャラは新しいヒーロー像作り出したしヒロインもコミカル。適役も魔法がかってるけどスケール大きいしCGもこういう使われ方は観客に夢を与えて良い!。嬉しい!楽しい! | ★★★★★★ |
インサイダー | 派手さは無いが硬派で見応えのある作品。実話をベースにしており実名がバンバン飛び出すジャーナリズムが確立されているアメリカが羨ましくもなる。これが日本だとオブラートに包み過ぎて根本を見失いかねない。パチーノやクロウが確かな演技力でリアルに見せるが女優の登場が少なく華やかさに欠ける。俺は禁煙だけど喫煙者は、この作品を観てストレスがたまってしまうかもしれない。 | ★★★★★★ |
エリザベス | ケイト・ブランチェットの名を一気に知らしめた史実に基づいた作品。的確に感情の揺れを表現する彼女の知的な演技は鮮烈でした。演技力もさることながら彫刻のように整った彼女の美貌も必見。歴史物は重そう等と思う人もドラマチックなストーリーとブランチェットの魅力に惹きこまれるはず。 | ★★★★★★ |
スリーピー・ホロウ | ティム・バートンが見事にゴシックファンタジー&ホラーの世界を映像化。純粋な物語だけ追うと原作が短編童話だし深くは無いのだけど、この世界観は見事!。デップもリッチも見事にダークファンタジックな魅力爆発させています。ミランダ・リチャードソンが圧倒的な演技で作品全体を締めてくれています。画面の隅々までバートンの世界。 | ★★★★★★ |
ボーイズ・ドント・クライ | 実話とはいえ内容からかなり奇抜な印象を持たれがちな作品。しかしピアース監督はドラマチックさに流されすぎずにドライに物語を描きます。スワンクの迫真の演技は勿論ですがクロエ・セヴィ二ーの複雑な心理表現と物憂げな存在感は圧倒的で全米で絶賛された程。映像もシャープで印象的です。設定に惑わされず映画の根底を見つめて欲しい作品です。 | ★★★★★★ |
グッドナイト・ムーン | ジュリア・ロバーツの都会的な継母と、スーザン・サランドンの聡明で力強い母親が織り成すセンチメンタルでハートフルな印象深い作品。脚本は特別珍しくは無いけれど二人の名女優に加えてジェナ・マローンら子役が魅せる。子役とサランドンがベッドでマービン・ゲイの歌を熱唱するシーンは熱いものが込み上げる。しかしエド・ハリスの駄目おやじっぷりに同性として腹立つ。あの、おやじは酷い。 | ★★★★★★ |
ディープ・インパクト | 人類滅亡というパニックに陥りがちなスケールの大きなテーマを扱いつつ、きちんと人間心理や葛藤にスポットを当てて見事なヒューマンドラマにしている。イライジャ・ウッドとリリー・ソビエンスキーの無垢な演技が光る真摯な作品。感銘を呼ぶ作品。機会があれば是非観て欲しい。 | ★★★★★★ |
プライベート・ライアン | 目を逸らさずにドラマに流される事無くきちんと戦争のもたらす悲しみと残酷さをスピルバーグが見事に描ききっている。フィルムのカラーを押さえて撮った映像も臨場感がある。バリー・ペッパーはじめとした兵士たちのキャラクターもきちんと描けていて見ているうちに思い入れてしまうはず。ラストと冒頭のシーンは蛇足に感じた。もっとそこは、サラッと描いても描いてもよかったかも。 | ★★★★★★ |
ディアボロス | この独特のモダンホラーな世界観が大好き。嬉々としてキーワードを演じるパチーノの存在が素晴らしい。彩りを添えるセロンの美貌も必見。緊迫感与えるスリリングな展開の中、弁護士という複雑な職業の意味も伝えるキアヌの演技も好感。ラストが二通り用意されているのも、ありきたりに終わっていずに興味深い。邦画では絶対作れないテイストに溢れている。 | ★★★★★★ |
ガタカ | センスの良い近未来SF作品。ドライでクールでスタイリッシュ。イーサン・ホークが熱演してるけれど圧倒的な存在感誇るユマ・サーマンとニヒルなジュード・ロウの方、が印象に残るはず。未来を描くとサイバーな要素に走るか、ヒューマンな感じに走るかだと思うけれどこの作品は後者。見終わった後、ほろ苦さが胸に残るはず。 | ★★★★★★ |
L.A.コンフィデンシャル | エルロイのハードボイルド・サスペンスを硬派にまとめた名作!。オスカー受賞の脚色が冴えまくり!。見せ場だらけでドキドキハラハラのボルテージは最後までキープ。ベイシンガーのドライな美貌とピシリと決めたクロムゥエルの存在感が印象的。市川昆監督も絶賛していた。思わずビデオ購入してしまいました。必見!!。 | ★★★★★★ |
真実の行方 | | ★★★★★★ |
ユージュアル・サスペクツ | サスペンス映画に新しい切り口を与え、役者たちもベストアクトを披露。ニヒルなスペイシーとポルスウェイトの存在感が印象に残る。これは素直に脚本賞のオスカー受賞もうなずける名作。映像もシャープでクール。 | ★★★★★★ |
フォレスト・ガンプ 一期一会 | 原作は未読ですが、よく練られたストーリーを鮮やかに脚色化。人間味溢れるハンクス演じる主人公を通し見事に一つの人生観を描ききった映画史上に残る秀作。奇抜さを狙わずにハートフルかつ繊細に描かれる個々の描写は永遠に心に残るはず。ロビン・ライトもアメリカのヒロインを堂々と演じています。 | ★★★★★★ |
生きてこそ | 映画として、芸術的要素などのバランスは悪いもののドキュメント作品としての説得力や真実に迫る迫力の映像、精神的な揺らぎを丁寧な視点で真摯に描かれていて評価出来る。まだ学生たちの窮地での判断や、友情などの描写が胸を揺さぶる。スパーノ、ホークらも好演するが、ハミルトンの冷静な演技が印象深い。歴史に残る事件の一つとしても観ておいてほしい作品。美しさと恐怖の両方を魅せる雪山が深く心に残る。 | ★★★★★★ |
ギルバート・グレイプ | どうしようもなくハートフルで心に深く残るであろう作品。実はハルストレム監督の作品は以降これを越えていないのでは?。多少ストーリーテリングに走りがちな奇抜な物語を見事な手腕で心暖まる作品に仕上げた。役者たちもベストアクトを披露していて自然体のデップや奥行きのある演技をひろうするルイスも最高だがディカプリオの繊細な演技には感銘を受けずにいられない。ぜひ観て欲しい。 | ★★★★★★ |
シンドラーのリスト | ユダヤ系であるスピルバーグが渾身の力を込めて創ったのが観ているものにも伝わる力作。堂々のアカデミー賞受賞作品。モノクロームで語られる映像には歴史に残る暗い哀しみが語られる。目をそむけないで是非多くの人に観て欲しい作品。本当の勇気とは?本当の正義とは?。感銘を受けずに、この作品を観ることは出来ないでしょう。ニーソンが名演技を披露しています。 | ★★★★★★ |
フライド・グリーン・トマト | 現実と過去の心地よい同居。違和感なくヒューマニティーに綴られるストーリーは観るものを惹き付ける。マスターソンとパーカーの対比するドラマチックな過去が良い。オドネルのエピソードも泣ける。現代の日常に悩み弱気なベイツがタンディの話に感化され強くなって行く経過が観客にも力をくれる。印象的なタイトルと共に鮮やかに胸に過る秀作。アヴネット監督は名作多く「8月のメモワール」も傑作。 | ★★★★★★ |
羊たちの沈黙 | これはサイコスリラー映画の金字塔。結局この映画の出現で以降のサスペンス作品はかなりのハイレヴェルを強いられる事になったし・・。ホプキンスに評価が集まりがちだけど特筆すべきはジョディでしょう。そもそも悪役の方は演じるの楽だし・・。作品自体の緊張感を崩さずに張り詰めたアクトを呈した彼女は見事。結局彼女にとっても代表作になってしまった感。 | ★★★★★★ |
マイ・レフトフット | 実在するクリスティ・ブラウンに基づいたドキュメント・タッチの作品。ゆえに淡々とストーリーは展開するがルイスの真摯な演技とドキュメントの持つ真実の力で何気ない場面もヒューマンな魅力に溢れ胸に響く。ルイスのオスカー受賞は勿論だが、力強い母を好演したフリッカーへのオスカーも納得。ハンディを乗り越えるという部分だけに視点が固執せず、一人の青年の人生という広い視点で見つめているところが素晴らしい。 | ★★★★★★ |
私をスキーに連れてって | 日本がバブルに湧いていた時代に颯爽と登場した痛快な作品。スタイリッシュでストーリーテリングに富んだ作風は、ユーミン・サウンドと共に時代の空気を掴んで新鮮でした。原田知世を取り巻く役者連中のチームワークぶりも見ていて楽しい。邦画にウンザリしかけていた頃に、この作品を見て、日本も面白い映画出来るじゃん!と思った記憶あり。幾つか同系列のシリーズが製作されたが本作が一番!。 | ★★★★★★ |
グーニーズ | 子供たちが主人公の映画ならではの見どころ満載のアドヴェンチャー・ムービーの傑作。極端な特撮や非現実的なキャラクターやアイテムに頼らずにセットやストーリーできちんと見せるのが凄い!。シンディ・ローパーの主題歌も軽快でGoodJob!。たくさん出てくる子役たちもショーン・アスティン筆頭に、それぞれの個性が際立っていて活かされている。80年代を振り返る時に忘れてはならない作品のひとつ。 | ★★★★★★ |
インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 | 単なるアドヴェンチャーに終わらずエンタテイメントとしての醍醐味を十分満喫できる内容の濃い作品。小さい頃に観て度肝抜かれた。ハリソン演じるフォードが逞しいだけじゃなく知的で、子供ながらに男は強いだけじゃ駄目なんだぁと思った・・。キャプショー演じるヒロインもユーモラスで今、観てもバランスよく楽しめます!!。 | ★★★★★★ |
シャイニング | キング氏のチェックしたリメイク版は観ていないのですが、キューブリック監督のこの作品の内容の濃さは凄いです。単純にホラーであるとかサスペンスであるという枠に収まらずに映画として構成も芸術性もバランス良く構築されています。加えて心に迫る映像とニコルソンの怪演がクォリティをさらに高くしています。圧巻は雪原のシーンでしょうね。全編に漂う緊迫感も見事!!。 | ★★★★★★ |
犬神家の一族 | 日本全国を空前の横溝ブームに巻き込んだ記念すべき市川監督の金田一シリーズ第1作。時代が時代だけにCG等も無いのだが、映像の陰影の強いトーンや練られた脚本に加え、きちっと肉付けされた登場人物たちの達者な演技で独特の不気味な世界を構築。オールスターキャストは皆が見応えありだが、高峰三枝子の僅か畳数畳での様々な変化を魅せるクライマックスでの演技は圧巻。未だ色褪せることなく何度も観たくなる傑作。 | ★★★★★★ |