題名 | レビュー | 星の数 |
交渉人 | 強烈な個性の主役2名の起用で、無茶苦茶楽しめました。ケビン・スペイシーの出番がかなり遅かったのはやや不満ですが、脇を固める役者達も個性派が多く、デビッド・モースやジョン・スペンサー、またこれが遺作となった(本編終了後にキャプションが出てましたが。心臓発作でまだ55歳だったそうです。)ニーバウム役のJ・T・ウォルシュなど。こういった頭脳戦はとても好きです。 | ★★★★★★★ |
ガタカ | スタイリッシュでSFでサスペンスで、主演の2人、共演者(ジュード・ロウ)等も美形が多くてリアリティに欠けた作り物っぽい印象を受けました。『種の選別』という視点で、弟との水泳対決や元水泳選手の位置付けが、深いなと思いました(片道切符という意味で)。イーサン・ホークとユマ・サーマンは若夫婦?イーサン・ホークは若き日のマット・ディロン似。 | ★★★★★★★ |
カリートの道 | 過去の因縁に付きまとわれて、本人が望まない方へ徐々に足を踏み入れていくプロセスは見事。裏切りや勢力交代など、全盛期を超えて安らぎを望む主人公にさらなる追い討ちが加えられて、ラストの『You are so beautiful』まで一気に観れてしまう映画です。当初ラストシーンは世界貿易センタービルが予定されていましたが、ビルの爆破予告があったために、急遽「アンタッチャブル」と同様に駅での撮影に変更されたそうです。 | ★★★★★★★ |
エリン・ブロコビッチ | 生後10ヶ月の娘が初めて言葉を喋ったくだりの箇所など、ツボのところ多し。子供を持つ親であれば誰しも経験のあるところですが、不在時の出来事を後に電話でジョージに聞くという、嬉しさと悲しさが同居したエピソードとなっています。 | ★★★★★★ |
スネーク・アイズ | 話題のオープニングの13分連続撮影は、「虚栄のかがり火」風。ステディカムでは5分が限界だそうなので、厳密には連続ではないそうですが(廊下を曲がる所など)。犯人を当てるよりは映像を楽しむという、まさにデパルマ。好きなシーンはボクサーの回想シーンの『鏡トリック』。ラストのタイトルロールが流れる直前の会話は重要です。リングサイドで叫ばれる"Here comes the pain!"のセリフは、「カリートの道」からの引用。 | ★★★★★★ |
アンタッチャブル | この映画で有名なシーンはあの『階段落ち』のところですが(「蒲田行進曲」じゃないよ)、私が好きなのはデ・ニーロがバットを持って「Baseball!!」と叫ぶあのシーンです。確か淀川さんも、血が赤ではなくて黒なのがいいと絶賛しておりました。当初カポネ役はボブ・ホスキンスでしたが、出来上がりに監督も彼自身も満足せず、降板させられた経緯あり。(この時支払われた違約金: $200,000) | ★★★★★★ |
アマデウス | ちなみに松本幸四郎親子でやってる同名の舞台はあまり話題になりませんが、当時のモーツァルト役はあの隠し妻のいた彼の息子ではなく、江守徹だったそうです。(コンスタンツェは藤真利子) | ★★★★★★ |
シャイニング | キング自身は相当不満で自らリメイクしてしまいましたが、キューブリックの解釈でもいい仕上がりになっていると思います。(キング絶賛の映画はあまり当たらない故、よく映像音痴と言われています) | ★★★★★★ |
猿の惑星 | ロディ・マクドウォールのファンでした。リメイクでもティム・ロスが猿役だし、好きな俳優がかぶりもの、というパターン多し。 | ★★★★★★ |
ビッグ・リボウスキ | 主人公の2人が越前屋俵太と藤岡琢也かと思ったら、「隣人は静かに笑う」のジェフ・ブリッジスでした。センスの良い笑いと音楽(ジプシーキングス版『ホテルカリフォルニア』もあり)、なぜかボーリングをやってて結構真剣。主役の好きな「ホワイト・ルシアン」が随所に登場しますが、自宅のウォッカはスミノフのようでした。スティーブ・ブシェーミとジュリアン・ムーアは「フロム・ザ・ダークサイド」以来の共演でしょうか。 | ★★★★★ |
ミッション:インポッシブル | これも映画館で嫁と観ました。テーマ曲が良く知っている『スパイ大作戦』のリミックスで、カッコイイです。野球選手でもバッターボックスに立つ時のテーマ曲にしてたりとか(たしか高橋智)、TVでもいまだに多用されてます。また映画で使用されているメールアドレス「max@job3:14」というのは変ですよね。 | ★★★★★ |
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス | シュールな人形をモチーフにした恐怖映画かな、と思って観たらなんとミュージカルでした。ディズニー映画のようなストーリー構成ながら、芸術的な映像や色使いはさすがティム・バートンです。 | ★★★★ |
ミッション・トゥ・マーズ | デパルマ監督初のSF作品。特撮が素晴らしい分、いつもの監督らしい映像が少なくて大衆向きの印象を受けました。これもディズニー制作だけに仕方がなかったのでしょうか。しかし『不憫な主人公』の構図は健在でした。ラジー賞ノミネートも、しょうがないか... | ★★★ |
ゲーム | 途中まで良かったのですが...ラストで『なんだこの話は』となってしまいました。惜しい。しかしデビット・フィンチャー監督の色彩感覚は大好きです。ティム・バートンには負けますが。 | ★★ |