題名 | レビュー | 星の数 |
バーバー | 妄想の中の寓話が絶好調だったコーエン兄弟がこういう映画を!ってのには驚きですね。主人公の厭世的な感じがビリー・ボブにハマリ過ぎ。セピアな画面の切れそうな床屋の場面がそんなムードを増長させますね。人生たまには自分が主役になりたいよなぁ,って思うのは誰にもあるでしょう。傑作。 | ★★★★★★★ |
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ | 自由に憧れロックを愛し,理解してくれない周囲に,そして裏切った人々に対しての「怒り」のエネルギーに圧倒!物悲しくも失笑してしまう奇妙な生き様すら,歌にしてしまうバイタリティー。怒りながら邁進するヘドウィグの姿は戦いの女神。要所要所に歌われる曲とストーリーのコンビネーションは絶妙です。ミュージカル嫌いの方も大丈夫(わたくしもそうだから)。サントラ買っちゃったよ〜い! | ★★★★★★★ |
アメリ | 来たぜ!個人的昨年宸Pに推した映画。女の子雑誌にお洒落系の代表みたいに取り上げられてるけど,出てくる人物主人公含めてちょっと変。でも,その差異を細かな(瑣末とも取れる)エピソードで愛すべき人物に変えていく…それがアメリの悪戯の一貫したテーマ。確かにモンマルトルもクレームブリュレも赤いお部屋も乙女心はくすぐる。ただそこに隠している色んな感情に皆幸せになったんじゃないのかな。 | ★★★★★★★ |
オー・ブラザー! | うま〜い!とにかくうますぎる。隙がありません。くすんだアースカラーの古き良き時代のアメリカ南部での,わらしべ長者的物語。カントリーやブルースミュージックがその場面場面,背景の一部のようにしっくり来ているのといい,どれをとっても個性的なキャラクター達の細かなエピソードの絡まりあいといい,シナリオとか勉強している人は絶対見るべき。玄人映画。 | ★★★★★★★ |
トラフィック | 様々な角度から米社会の恥部麻薬についてアプローチしているだけでなく,その視点はあくまで日常的でジレンマに陥り易い人間から描かれている。CNNのドキュメンタリーを見るような引いた映像と,メキシコとアメリカ側との対比。何よりざらついた空気の中でのあまりにも人間臭いベニチオ=ハビエールの圧倒的存在感である。傑作。 | ★★★★★★★ |
リトル・ダンサー | 踊りたい。ただそれだけの情熱がここまで人を熱くするのか…そう,人を感動させるのは,巨大オープンセットでも製作費の多さでもないのだ。子役のあざとさゼロ!なおかつ彼の周りの大人達ができる限りの力で話的にも演者的にも支えているのがいい。BGMが個人的にノスタルジーにそそられますな…T-REX。 | ★★★★★★★ |
彼女を見ればわかること | 孤独を悟られないようにぎりぎりの感情を殺して生きている女達5人。奇妙にからみ合ったオムニバスのどれもが,ある程度社会生活を営んで来た女達の最大公約数である。淡白である意味非常に残酷なリアリズムに泣くことすら出来なかった。これを男性が撮っている,それだけでも救いの一つかな。傑作。 | ★★★★★★★ |
ロック、ストック&トゥー・スモーキング ・・ | やっとこの作品が登場で嬉しい〜あれだけ登場人物やエピソードが入り乱れているのに,矛盾も理解度の限界も感じさせず見せてくれる手腕は見事!映像の格好よさだけではない,演出の巧さ。サントラもよい。未観の方はゼヒ。近年のスラップスティックのナンバーワン。 | ★★★★★★★ |
アメリカン・ヒストリーX | どの立場の人間の思いも解ってしまうだけに,何だかやり切れない…出所前と後のデレク=ノートンの目つきの違いは凄い。あのラストの後,彼はどうしただろうか。そして,もし同じ立場なら自分はどうしたろうか…等と考えさせられる。秀作。 | ★★★★★★★ |
ライフ・イズ・ビューティフル | イタリア人の美しい人生讃歌。2部構成には賛否両論あるかもしれないけれど,それを差し引いても素晴らしいテーマ。戦争に対して,憎しみや怒り,哀しみを描いた作品は多いけれど,悲惨な状況下でも子供に対して決して絶望を意識させないという,大人の潔さ!こういう大人が世の中の1/3でもいたらなぁ。いや,ならなくちゃいけないのか。 | ★★★★★★★ |
ユージュアル・サスペクツ | 映画の醍醐味,大風呂敷。凄いねぇ。二度観ても,まだ引っ掛かるところがあるっていうのがたまりませんねぇ。スペイシーがやはり最高ですが,泥沼への序章を見事にデル・トロがサポートしているのも見逃せませんな。も一回借りようかな。 | ★★★★★★★ |
異人たちとの夏 | | ★★★★★★★ |
男たちの挽歌 | 来た!やっと登場ですよ待ってました!香港ノワールを定着させ二丁拳銃とスローモーションで情緒たっぷりに見せるアクション。そして陳腐ギリギリの引くに引けない侠気炸裂である。役者と監督の審美眼の合致。い〜いですか。某ええかっこしい俳優が同じように撮って〜と懇願したって駄目なんですよ…何の作品かはいいませんけど(苦笑) | ★★★★★★★ |
未来世紀ブラジル | テリー・ギリアムの情報化社会への猛烈な皮肉ともとれるSFの傑作。未来だからといって決して整然とも進歩もしていない世界。日常の猥雑さから逃れようとする男の哀れながらも,耽美な空想世界とラストのギャップに驚く。デッドテクノロジーが大好きな方,特にお薦め。 | ★★★★★★★ |
時計じかけのオレンジ | 原作が好きなんで…なおかつ,ウルトラミルクバーやアレックス&悪ガキのコスチュームの今でも見劣りしない斬新さ。末期的だけれども,個性や人間らしさはココにあり,と暗示するラストがデッドエンドな雰囲気丸出しで最高。 | ★★★★★★★ |
裸足の1500マイル | この政策が実際行われていた,という現実と,先進国と偉そうにふんぞり返るおごりは今の世も確かにあるなぁという自戒も込めて。何より劇中の3人の少女達の演技ではない,本当の生命力に満ち溢れた強い意志の表れである顔つきにやられる。彼女達を救ったのは白人で施された教育ではなく,アボリジニの受け継がれた知恵であったことも。 | ★★★★★★ |
たそがれ清兵衛 | こういう普遍的なテーマのモノを言葉数少なに,なおかつ多弁に語るには,今のご時世邦画で時代劇しかないのかしら〜山田洋次って説教臭いおやじというイメージしかなかったので,殺陣シーンの徹底したストイックさにはびっくりしましたね。(ラストにその説教臭さが出たのはまずかったけど(汗)りえちゃんがとっても素敵な女優に変貌を遂げていたのも素晴らしい。 | ★★★★★★ |
ロード・トゥ・パーディション | マフィアの抗争に裏切りに愛憎…どこにも目新しいものがないのに,どーしてこんなにお腹いっぱいにさせられるのでしょうか。つまりは徹底的に画面で魅せることに終始してるからでしょうね。ポール・ニューマンの雨のシーンは秀逸です。トム・ハンクスは刺客にしてはちとたわたわし過ぎとは思いますが(汗) | ★★★★★★ |
スパイダーマン | アメコミ原作物ってどうも「外し」が多いですが,これはちゃんと青春映画していて好感が持てます。冴えない高校生が自分の才能や行動に責任と義務を感じて行く成長ぶり。軽薄なおねぇちゃんについ惚れちゃうのも若気の至りですよ(笑)実力もキャリアもばっちりのデフォーがこういう娯楽作品で実に真剣に楽しそうに演じているのには頭が下がります。日本の偉ぶってるキャリア俳優も見習えよ〜 | ★★★★★★ |
KT | 実話が元って事ですが、導入部から人物関係把握するのに手間取りました。韓国側の思惑と、一人の自衛官の生甲斐が絡み出すと一気に加速して俄然ハラハラさせられます。戦中から高度経済成長までの色んな主義主張に裏切られつつ生き抜くジャーナリスト=原田芳雄と日本の現状がダブってしょうがありません。邦画で久々の政治陰謀サスペンス!ってことだけでも十二分に評価。 | ★★★★★★ |
アザーズ | ただのどっきり映画として観たら,多分ミステリー系が好きな方なんかには途中で落ちが読めます。これは恐いと言うより,精一杯虚勢をはって家と子供を守ろうとする貴婦人の物悲しさがずーんとくるんですよ。気付いてもなお,まだ守り通そうとするその意志に,恐さを感じるか,気丈さを感じるかはあなた次第です。美しいわ〜ニコール〜なのに子供が異常に無気味です(笑) | ★★★★★★ |
少林サッカー | 久々に香港映画の泥臭くも熱いエネルギーを感じさせる作品。観客を呆れさせる程の強引な設定とベタなギャグ。そこにあるのは徹底した娯楽主義。どーせCGでウソ映像作るならここまで破天荒な方がいっそ清々しいよね!差別もいじめも判り易すぎる程だから,嫌いな人は徹底して嫌いでしょう。熱血武芸ばか一代は70年代のスポコンのノリでどうぞ〜しかし,周星馳って年取らないなぁ… | ★★★★★★ |
友へ チング | 仁侠ですよぉ。シロウトには手を出さない,筋の通った仁侠です。殺伐とした抗争シーンには目を背ける向きもあるかもしれませんが,それでも,道を違えても一番自分が愛してやまない時代を一緒に過ごした仲間への愛情が最後まである,ってのが泣かせるじゃあないですか。ラストの台詞に押さえていたものが一気にこみ上げます。 | ★★★★★★ |
ロード・オブ・ザ・リング | 原作本の物量から考えてみてもよくここまで商業ベースに乗せつつ,世界観を表わした,ってことをまず評価したいです。それぞれの登場人物に人の業を象徴させている辺りも(本そのものの持ち味ではあるんでしょうが)作品哲学を感じます。多分,これから徐々に逞しくなるであろうフロドにエールを送る意味でも,次作以降に期待。 | ★★★★★★ |
スパイ・ゲーム | ニ大スター共演!ってことで派手さが目立つかと思いきや,どうしてどうして!実に巧妙に練られたトラップと過去のエピソードを絡めつつ「ハッタリ」をかますミュラー=レッドフォードが渋〜い!これ観ちゃうとブラピもちょっと色褪せますな。損な役回り(笑)色恋沙汰はちょっと場にそぐわない気もするけど,男臭さ満載の駆け引きに酔いましょう。 | ★★★★★★ |
顔 | 閉塞感を感じつつも自分じゃどうしようも出来ない臆病な中年女が,妹殺しをキッカケに外へと走り出す。周りの人間に影響を受けながら,徐々に逞しくなっていく様は流石,藤原直美。サスペンスっうよりロードムービーに近い。出てくる連中,皆泥臭いのもまた良し。 | ★★★★★★ |
五条霊戦記 | 道を極めようとするあまり,上記を逸してしまった義経と,己の罪深さを鬼退治で清算しようともがく弁慶。人の業の哀しさの強烈なぶつかり合い。隆大介が印を結ぶシーンや黒装束に身を包み,ばさばさ斬り付ける浅野忠信はかっこいい〜の一言につきますな。ハリウッドのエセチャンバラはもういらないな。 | ★★★★★★ |
メメント | これを小細工とか実験映画とかいうのは容易いが,その着眼点と時間逆行の妙味,そしてなにより最終的に頼りになるはずの自分自身すらこんなことで揺らぐのだという,サスペンス仕立てでいながら非常に物悲しい余韻。「オレは一体何者なんだ」…なんて,皆さん,きちんと定義できますか?与えられた立場ぐらいじゃ不安でしょうがない。 | ★★★★★★ |
JSA | これはサスペンスの形式を取ってはいるが政治と個人とのあり方を硬くなることなく問うている。何といっても北側の将校ソン・ガンホの寡黙な侠気につきる。弟分を事件後他人のように振る舞いつつもかばう姿は泣ける。同じ文化を持つもの同士が反目しなければならない不条理。重いけれど,大切な問題定義。韓国映画の中では今のところナンバーワン。『シュリ』は甘過ぎるという方には特にオススメ。 | ★★★★★★ |
13デイズ | ケビン・コスナーは何やってもケビン・コスナーなので置いといて,何よりケネディー兄弟がメチャクチャ似てる。そして,政治上の駆け引きの緊張感と国防省のタカ派の戦争大好きに惑わされなかった当時のブレーン達の判断力に脱帽。…平穏への努力の方が無闇に戦うより数倍かっこいい。 | ★★★★★★ |
PARTY7 | きた〜!この無意味さ炸裂!もう皆,変!というキャラクターに徹底したデザインのディティールへのこだわり。ノリはハチャメチャな少年漫画。秀逸はやはりのぞきキングキャプテンと沖田君ののぞきベストテンでしょう。我修院達也…もっと出て欲しかったな(笑) | ★★★★★★ |
スペース カウボーイ | このジジィ達になら口説かれたらついていくかもしれない…それくらいジジィパワー炸裂。昔ながらの単純かつ侠気溢れる仲間達と宇宙での任務へと励む姿は美しい。やっぱり男は30過ぎてからじゃないと!これは宇宙開発の名を借りた「西部劇」だね。 | ★★★★★★ |
エリン・ブロコビッチ | モーレツ勝手で押しばっかりのアメリカ女(笑)エリン。社会の底辺に生きる者のバイタリティーと真直ぐさが理不尽に勝つのは気持ちがええなぁ。しかしその成功の影には二人の男がいることを忘れてはいかん。男あっての女,女がいてこその男。『トラフィック』の見事な伏線になっているのも要チェック。 | ★★★★★★ |
あの子を探して | わたしは基本的にガキと動物を使った泣かせの映画は嫌いなのですが,これはあざとさギリギリですっかり泣かされました。お金につられつつ,何とか生徒を学校におしとどめようとするその一生懸命さに泣けるのだ。なんとか適当に糊塗を運ぼうとしてしまいがちな自分が失ったひたむきさに泣けるのだ。くそぅ。不覚であるがいいよ,やっぱり。 | ★★★★★★ |
オースティン・パワーズ:デラックス | 60年代テイストで育った人間には小道具の数々がたまりませんね。ある種往年のドリフのようなお下劣さとどたばた加減。出てくる女性がみんな綺麗〜!笑いで誘ってオチで下手にお涙頂戴に走るより,ここまで突き抜けてくれることに一種の清々しさすら感じる。凄〜く好みが割れる映画。私は下品ですからぁ(笑)好きですよ。これ好きな人は『少林サッカー』も好きでしょう。きっと。 | ★★★★★★ |
八月のクリスマス | 生と死と希望と達観と,重くもなく軽口でもなくただ一人の男がまだ手垢のついていないような女性にそそと惹かれる。シム・ウナがいいですわ〜とっても自然で。淡白な癖に凄く残酷な,そんな「時間」そのままを切り取った,切ない物語だ…そんじょそこらの悲恋ものと一緒にしたらあかんで! | ★★★★★★ |
初恋のきた道 | こんな単純な恋物語をぐ〜っと引き伸ばして見せてしまえる監督の底力と,チャン・ツィイーのはにかんだ笑顔が見事にマッチ。一途で頑固で強い少女が最後までそれを貫き通したラスト…出てくる料理も素朴でうまそうなこと。きのこ餃子,食べたいよね(笑) | ★★★★★★ |
17歳のカルテ | 少女達の精神の境界線…この奇妙なアンバランスさ加減は大なり小なり女の子(だった人(笑)達には経験があるのでは。彼女達はそこら辺にいる女の子の最大公約数の一つ。リサ=アンジェリーナがいいですね〜最後の方のスザンナの妙に悟っちゃったぶりが何だかむかつくけど(苦笑) | ★★★★★★ |
処刑人 | 西洋版必殺仕事人!いかすアンちゃん達が悪党どもに天誅下す!スカッとしますね。彼等の行動をプロファイルしていくうちに,共感を覚えちゃうプッツン捜査官=デフォーの怪演ぶりも見物。…意外と真面目に作ってんだな,っていう思わせぶりなエンドロールも好き。 | ★★★★★★ |
雨あがる | 旧き良き美しい日本人の話。昨今の利益と能率のみを追求する前は,こんな人々も確かに居たであろう…清涼感溢れる背景と共に,「見終った後清々しい気持ちになれる」という故黒澤明の意志を見事に継いでいる。主演夫婦がなんとも良かった。 | ★★★★★★ |
インサイダー | 渋いおっさんどもの,心理戦がいいですな。パチーノの熱さと,クロウの揺れ動く心の様,とでもいおうか。裁判物って,理屈攻めでくるので,テンポが悪くなりがちですが,それを補う,重厚なカメラワークでした。この作品で,わたくしのラッセル・クロウの評価は格段アップ。 | ★★★★★★ |
アンナと王様 | チョウ・ユンファの本質をやっと生かせた映画。もう,彼の存在感に尽きるであろう。ジョディ・フォスターと絡んでも一歩もひけをとらず。ストイックな大人の恋愛。政変劇はもうちょっとひねってもよかったかなぁ。 | ★★★★★★ |
ボーイズ・ドント・クライ | 人の個性を理解することの難しさ,そしてクロエ扮するラナの強さと優しさが胸にドスン,と来た。これが実話ということは如何にいや〜な世界観に生きているのが我々だというのが分かるね…生物学的女をさらけだし,青年ブランドンを演じたヒラリーに拍手! | ★★★★★★ |
マトリックス | ヴィジュアル重視の映画。そこだけ見れば十二分に楽しめます。話そのものはサイバーパンク系(死語に近いねこれも…)なので,SF好きか,否かで好みはまっぷたつでしょう。日本や香港映画のエキス総動員。鈴木光司「ループ」や養老孟司「唯脳論」が設定に入っているあたり,時代を読んでるなぁ。 | ★★★★★★ |
グリーンマイル | スティーブン・キング原作の映画って,原作はよいけれど…というのが多いですが,これはよかった。善悪のパターンがすっきり別れているのは,見ている人にとっても感情移入し易いでしょう?でもね,どこがいいかっていうと泣かせの部分より,稚気ともいえるラスト。助演男優賞はミスタージングルスで決まり! | ★★★★★★ |
隣人は静かに笑う | 普通に暮らしている人の実情って傍目からじゃ見えないもんね…なんか,近所の人の良さそうな人が,次の日のニュースに加害者として出てた,というのが起きてもおかしくない昨今故,観ててビリビリ来ました。ラング家の人々があまりに淡々としている分,恐さ倍増です。巧いよな〜 | ★★★★★★ |
オール・アバウト・マイ・マザー | 外に向かう女性のエネルギーの強さと美しさをこれ程賛美した映画はないでしょう。「母」と「女」ということだけでこんな強い連帯感が産まれるものなのか…と。これ,女の中にいると気付かないだけなのかな? | ★★★★★★ |
HANA-BI | ハリウッド映画に登場する野郎はやたらと饒舌で,皆まで言うなよ…野暮だよな,と思える。あんまり懇切丁寧な映画ばかりも考えもんだ…深読みもいいもんだよ。北野映画の男達はその対極にいる。この(ある意味自分勝手な)生と死の美学は好き嫌いが出ると思うが,劇中の絵画にその死生観が漂うのだ。あんな愛され方は堪らんな〜 | ★★★★★★ |
ドーベルマン | 出てくるヤツらがみんな悪。しかも彼女が超セクシーなろうあ者だ!イカす〜!なんといってもチェッキー・カリョの極悪ぶりがいいですな〜ブチ切れクライムムービーならこれ位やらなきゃね。カッセル,サングラスはしたままの方がいいよ… | ★★★★★★ |
CUBE | 数学バカの私ですが,知的ダイナマイトな設定には,痺れました。極限状態での人間のエゴ丸出しは,映画に「夢」や「浪漫」を求める人には毛嫌いされる代物でしょうが…よく出来たデッドテク・SF。あの箱のデザインもナイス。 | ★★★★★★ |