評価点数:4
不思議な世界の創造力とそれを描く圧倒的な作画力は素晴らしく、実によくできた映画だった。特に湯屋の中の賑やかな情景や細かいインテリア、次々に登場するどこか懐かしいようなキャラクター達の描写はすごかった。それだけに、ストーリーが全体的に中途半端だったのが残念。千尋が本当の名前を失うことに必然性が感じられなかったり、ハクの正体が本筋とあまり関係なかったり。展開がなし崩し的でラストも収まりが悪かった。