評価点数:4
現実から遊離したようなその世界でペーソスをこめられた夫婦劇、法廷物的サクセスストーリーを隠れ蓑にきっちりとラストのサプライズの論理的根拠を醸成していく手際が鮮やかだ。善とも悪ともつかないグレーゾーンで法律を扱う弁護士。その心の隙間に滑らかに入り込む悪魔の狡猾さをパチーノが好演。セロンも良い。が、個人的には、どうしてもこれら好演よりもキアヌの棒読みが気になってしまう。