評価点数:7
傑作。それは、一人称をこういう形で映画のドラマツルギーに当てはめた意外性であり、それぞれのキャラクターを、それは、役者の選択をも含めて、等価で描き切った公平性。ポスルスウェイトの底無し感が秀逸。バーンの胡散臭さ、パルミンテリの悪の香りも真犯人を分かり難くしている。デル・トロが生きているという二流作品がやりそうなドンデン返しまで疑わせるが、一方でノーマークだからこそのポラックの可能性も終始付き纏う