評価点数:7ニーチェの超人思想を独自の解釈で映像化したカルト作品。超人たる宇宙人に導かれ数々の試練を乗り越えた『オデュセイア』は自身も超人に生まれ変わると言うスペースオペラを映像体験として見せている。その哲学性の深さも秀逸だが、CGの無い時代にあれだけの映像を作り出すのにどれだけの苦労をしたのか。キューブリックの完璧性への一種の恐怖すら感じる。これほどまで20世紀を代表する傑作と言う言葉が似合う作品は無い。