評価点数:1
人種問題に鋭く迫った法廷物かと予期したが、内容は子供の視点をメインに据えた父親物語だった。米国では本作のアティカスが正義の象徴のような存在らしいが、国選のような形で事件に担当するようになるという件や、また口頭弁論でニグロという呼称を使っているのを見ても偏見無き男とは到底思えない。ラストも正当防衛を訴え法廷で戦うという展開ならまだしも、自分の都合の良いように真実を隠蔽してしまうし。釈然としない。