評価点数:7
熱海の朝の海岸べりで、二人は話をしている。もう帰ろうかと立ち上がろうとするとふいに東山千恵子がうずくまる。どうしたんだと笠智衆がのっそり駆け寄っていく。背景の海は朝日に照らされてきらきらと輝いている。この短い静かな出来事の中に、老夫婦の愛情と悲しみ、そして別れがよく描かれていると思う。