評価点数:6
忽然と姿を消す老婆と、そのような人はいなかったと言う乗客。そこに伏線としてヒロインの頭に物が落ちてくるシーンを呈示し、まるで老婆さえも妄想の産物であるかのような可能性を作り出す。序盤は、この妄想か否かの二択で引っ張る。犯人側に買収されて老婆がいないと言うのならば並みの展開だが、そこにイギリス紳士二人組など、個々の損得で老婆を見なかったと証言させる所がヒッチらしいユーモアで秀逸なところ。